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ウクライナ(小ロシア)の伝統的な髪型
(男性)で、なにか「巻く」ものである
らしいのですが、どのような髪型である
のかご存知でしたら教えてください。

A 回答 (3件)

#2です。

補足を拝見しましたので、再度失礼します。

ご質問の件はおそらく、ゴロヴニンの著書に出てくる表現ではないでしょうか(原題:Записки флота капитана Головнина о его приключениях в плену у японцев в 1811, 1812 и 1813 годах)。

本当は原文を確認したかったのですが、届くのに数日かかるということでしたので、2種類の翻訳を参照しました。
以下、引用します。

●『日本幽囚記』 岩波文庫 井上満訳
 六、函館の日露交渉 リコルドと会見
「…私は剪り易いやうに、頭髪を小ロシヤ風のおかっぱ刈りにしてゐた」

●『日本俘虜実記』 講談社学術文庫 徳力真太郎訳
 第十三章 函館における大詰めの交渉 リコルド君との会見
「…私は手入れが容易なように頭髪を小ロシア風に丸く刈っていた。」

翻訳文を参照する限り「巻く」という表現は見当たりません。また、ロシア語の事典等で少し調べてみましたが、どうやら18世紀から19世紀のウクライナでは「巻く」髪型は主流ではなく、おかっぱよりむしろ短髪に近いことが分かりました(同時代のウクライナ人の肖像などにはそういう髪型が多い)。参考URLにゴロヴニンの肖像がありますが、おそらくこのような髪型のことです。

文中で、ラクスマンが日本に来たときに、「ふさふさとした頭髪を束ね、長く後ろに垂らし、たくさん麦粉(実は頭髪の化粧粉)を振りかけていた」という箇所がありますが、この時代のロシア士官の髪型は案外ふさふさしていたようです。
そのため日本の奉行がゴロヴニンを見たとき、「髪型についての法律が変わったのか?」と尋ねるシーンがあるように、珍しかったようです。

参考URL:http://www.grinda.navy.ru/sailship/human/golov.htm
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この回答へのお礼

Я носилъ волосы вкружекъ по Малороссийски..

原文では上記のような表現です。ロシア語は皆目
わからないのですが、辞書で引くとвкруговую
(ぐるぐる回って)という表現があり、勝手に
そんな感じかなと想像しました。

丁寧にご教示頂き、有難うございました。

お礼日時:2005/10/29 11:59

もう少し地域と時代が限定できれば詳しく分かるかと思います。



ウクライナと言っても、東部と西部ではまったく文化・風習がことなりますし、小ロシアと言ってもウクライナ全般を指す場合と、特に西部(ガーリチ・ヴォルィニ方面)を指す場合と二種類ありますから…

今のところ、可能性としては、#1さんの言うоселедец(オセレヂェツ:別名チュプリナ、チュブなどとも言う)という髪型です。これは頭頂部の前髪をひと房だけ残して、後は剃りあげ、残した毛を垂らす、あるいは編むという髪型です。こうすることによって自分の一族を守る力が備わると信じられていました。


もう一つは、クリミア半島に住むクリミア・タタールの習慣です。彼らはイスラム教徒のようにターバンを頭に巻く習慣がありました。しかしこれはウクライナの伝統とはいえないかもしれません。

この回答への補足

ご回答ありがとうございました。「日本幽囚記」という書籍中に出てくる表現で、著者は19世紀のロシア海軍士官です。「日本幽囚中に手軽さから髪型を小ロシア風に(巻いて?)していた」とのことですが、イメージがわからずに質問させて頂きました。

補足日時:2005/10/24 18:39
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ウクライナ人の髪型で「巻く」のは女性の髪型(編み下げを巻く)だと思うのですが。

男は近世まで(13~5世紀モンゴルのくびき)辮髪の風習が有ったと思います。
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