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生化学でクエン酸回路について勉強しているのですが、わからない点があったので、質問させていただきます。
1分子のグルコースが完全酸化されるとき、クエン酸回路は何回転するか?

最終的なATPの収支からすると1回転なのではないのかなと思っているのですが、この考え方があっているのかわからないので、教えてくださいm(__)m

A 回答 (1件)

まず、クエン酸回路だけでグルコースが酸化されているわけではないので、なんともいえないです。

グルコースは解糖系を経てクエン酸回路を2回転して完全に酸化されます。詳細は以下のとおりです。


グルコースは酸化されると最終的には何になるでしょう?
答えは6つのCO2です。
(ATPができる、という答えもありますが、それはこのグルコースの酸化で得られるエネルギーをもちいてADPとリン酸が結合してできるのです。グルコースそのものがATPになるわけではありません)

ということでグルコースから6つのCO2ができるまでをざっと見ていきましょう。

まず解糖系でグルコースは2つのピルビン酸となります。

その後、2つのピルビン酸は2つのCO2と2つのアセチルCoAになります。(ここまではたいてい教科書に載ってますので詳しい説明は要らないと思います)

そしてアセチルCoAは、クエン酸回路1回転で2つのCO2に酸化されます。つまり2つのアセチルCoAはクエン酸2回転で4つのCO2に酸化されます。(クエン酸回路は、巨視的に見ればただアセチルCoAの酸化をしているだけですから)

ということで、解糖系1回+クエン酸回路2回転で、6つのCO2ができましたから、答えは2回転です。

ATPの収支からすると1回転、という表現は私にはわかりませんでした。しかし、おそらくどこか勘違いされているのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2005/11/17 13:14

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