No.1ベストアンサー
- 回答日時:
懐かしいバイクの名前を見て、少しでも力になろうと思います。
一度にすべての解説は無理なので、問題点を絞って質問を立ち上げて何回かに分けて回答してゆきましょう。
まずは「キャブ」ですね。
質問にある症状からわかることといえば、
>セルを回すとマフラーからちょっと煙(ガス)が出ます.
多少なりとも混合ガスがシリンダーへ吸い込まれているようです。
>キャブから地面の方に出ているホースからガソリンが漏れます.
フロートの調整が不良なためオーバーフロー状態になっています。
> キャブの内部(上部)はキレイでした
どこのことを指しているのかよく判りません。タンクをはずしてキャブのヘッドの部分を取り外してキャブのシリンダーもはずした状態で内部を見たということでしょうか。
以上の様子から考えると、オーバーフローするために、キャブのフロート室内で液面が定まらず適切な濃度の混合気を送り込めない状態のようです。
キャブをはずして、フロートバルブ回りを洗浄する必要があります。
はずしたならば、ついでにすべての燃料通路、空気の通路にキャブクリーナーを吹き付けて洗浄してください。
エアコンプレッサーが使える状況ならば、すべてエアガンで汚れやゴミを吹き飛ばしてください。
ジェットやニードルの類もすべてはずして同様に洗浄してください。
細かな取り外し方や、洗浄の方法は次の質問を立ち上げていただければ、その場で回答できると思います。
一回の質問で同じ回答者が質問者と問答を重ねるよりも、テーマを限って質問に答えたほうが、後に検索して参考にする人が分かりやすくするためです。
次の質問(新しい質問)では、今回の回答でわかったこと、他の回答者の回答でわかったことをベースにして絞り込むようにしてください。
ではまた・・・。
No.2
- 回答日時:
おそらくキャブレターオーバーフローでしょう。
キャブレターの下の部分のガソリンがたまるところ(フロートチャンバーといいます)には、フロートという浮とニードルバルブという弁がついていて、キャブレター内部にたまるガソリンの量が常に一定になるように調整されています。ガソリンがタンクから流れ込んでくると浮が浮き上がり、浮につながっているニードルバルブを押し上げます。浮がある程度浮き上がるとニードルバルブが閉じガソリンの流れを止めます。エンジンがガソリンを吸い込みキャブレター内部のガソリンが減ると浮が下がりニードルバルブが開き、また一定の量になるまでガソリンが流れ込むということを繰り返し、いつでも一定の量がキャブレターの中にあるように調整しているのです。キャブレターではエンジンが空気を吸い込む時に発生する空気の流れを利用し、ベンチュリーと呼ばれるキャブレター内部を一部細く絞った部分に発生する負圧(大気圧より低い圧力)を利用して、空気の量に見合ったガソリンを空気と混合しています。ここで大切なのがキャブレター内部のガソリンの出口(ジェットといいます)が、ガソリンのたまっている部分の液面(油面といいます)が出口よりも常に低い位置で一定であることが必要なのです。これを行っているのが最初に書いたフロートとニードルバルブなのです。
さて、オーバーフローを起こす原因ですが、フロートのパンクまたは、ニードルバルブの密着不良でしょう。キャブレターをご自分で分解・組み立てなさるのであれば、この部分を重点的に点検しましょう。フロートは樹脂または金属製の浮きで、フロートチャンバー内部にあります。キャブレター下部のフロートチャンバーをはずすとキャブレターのボディーに一本のシャフトで固定されているのが見えるはずです。取り外すにはシャフトを抜き取ればよいので、シャフトを横にスライドさせて抜き取ります。このときニードルバルブのニードルがフロートについて外れる場合があるのでなくさない様に注意しましょう。フロートがパンクしていないかどうかは軽く振ってみて、内部に液体が入っていないかどうか確認します。また、水に沈めて見て泡が出ないかどうかで確認できます。フロートのニードルとの接合部は金属製のフロートの場合無理な力を加えると簡単に曲がってしまい、油面を狂わせる原因になるので十分な注意を必要としますので気をつけてください。
次にフロートからニードルを取り外し、ニードルの先端に傷や磨耗がないかルーペなどで丹念に点検します。ここで傷などがある場合は、後述するバルブボディーと組で交換(腕に覚えがあれば、#1000程度のサンドペーパーで研磨してもいいですが)します。次にニードルにスプリングが組み込まれたタイプではスプリングの動作も確認します。次にニードルが差し込まれていたバルブボディー内部のニードルの先端とあたる部分を点検して傷や異物がないか確認してください。異物がある場合はキャブクリーナー(ホームセンターやカーショップで入手可能)で洗浄します。このときついでに目に付いた穴をすべて洗浄しておくことをお勧めします。
ここまでで、フロートのパンクやニードルバルブの傷などがなければ、元通りに組み立てフロートやニードルがスムーズに動くか確認し、フロートチャンバーを組み付けキャブレターを取り付け、キャブレターに燃料を送りオーバーフローがおきないかどうか点検します。
さて、以上がおおよその作業内容ですが、このような機械のメンテナンス作業を行う時のコツをいくつか書いておきます。
1)分解するときは必ず分解する前の状態をよく見ておくこと、覚えきれないようであればメモをとること、デジカメなどがあれば撮影しておくのもよい。
2)分解作業をする場所は余分なものをおかず、整理しておくことダンボールや新聞紙などを敷き、その中だけで作業をし、その外に部品を決して持って出ないこと、小さな器(たとえばカッブ麺の器など)を用意し部品やねじを分類し入れておくこと。
3)可燃性のものを扱うときは火気厳禁を守ること。
4)工具はかからず使用法を守り合わないねじを回したり、斜めに掛けて使用したりしないこと。
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