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前歯にクラウンをかぶせるのですが、オールセラミッククラウンかGESクラウンかで迷っています。見た目、クラウンの強度、土台との接着強度、生体親和性など、あらゆる点で比較したいのですが、皆さんのお知恵を分けて頂けますと大変助かります。どうかよろしくお願い致します。

A 回答 (2件)

 開業歯科医です。

どちらかと言えばKata***さんのご回答を待ちたい所(笑)ですが。

 オールセラミッックはその名のとおり、セラミックだけで作られる歯冠修復物ですが、作り方により2種類あります。
1)オペーク、デンティン、エナメル、と何層にもわたって積んでは焼いて、また積むという積層法によるもの
2)フルキャストセラミックと言って、金属のように一度完全に溶かして、鋳型に流し込む事により作るもの
 上記のどちらもオールセラミックではありますが、1)のほうが色の再現性が良いです。まあ、製作上は2)のほうが楽なのでコスト的には安くなるかも?

 それに対してGESはオールセラミッックの1)に近いのですが、歯の台となる所と接する部分に純金の箔を圧接してから、セラミックを盛ります。よって、その金の柔らかさから歯へのフィッティングが良いのですね。また、積層法なので、色の再現性も良いです。 しかし、コストが高くなる事と、マージン(歯と補綴物の継ぎ目)の設定が歯肉とほぼ同じになるとゴールドの色が微妙に透けて見える事もありますので、事前にドクターと打ち合わせして確認されて下さい。

 『見た目』は上記のとおり。
 『クラウンの強度』はフルキャストものが一体ものなので強いとみるか、GESのほうが緩衝層があって丈夫と見るかは見解の分かれるところでしょう。フルキャストもメーカーによって強度はまちまちでしょうから。
 『土台との接着強度』は問題になりません。取れる前に割れます。
 『生体親和性』もGESこそメタルを使いますが、セメントで封じ込めてしまう以上、金属アレルギーの心配もないでしょう。 
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この回答へのお礼

早速の御教授、有難うございます!本当に助かりました。
確かにオールセラミックよりGESのほうが値幅に差がありませんね。
オールセラミックにも種類があるのには驚きました。これも事前に確認するべきことですね。治療に行く前に専門の方からお知恵を頂けると本当に心強いです。今回は有難うございました。失礼致します。

お礼日時:2006/01/25 03:52

田舎で個人開業する歯科技工士です。


当地ではGESクラウンにはまだお目にかかったことが有りません。
一般論としてのお話になりますが参考までに…

○見た目
オールセラミックはその名の通り全部がセラミックで出来ています。全体に天然の歯に似た透明感や光の拡散性等がありますので、その色や、特に質感を最大限に表すことが出来ます。
しかし、土台の歯が著しく変色している場合や金属の土台の場、特徴が逆に作用し表面にその色が投影してしまうこともあります。
また、合流し込みで一体形成する方法(やや安い場合が多い)ですと細かな色の再現性には劣ります。

GESクラウンは最内層が純金で出来ています。
内層に金属があるのはメタルボンドクラウンと同じですが、この場合のやや暗い色の金属と違い明るい黄金色のベースの色を生かし美しい歯の色を再現していきます。

個人的にはオールセラミックのほうにやや分が有るように思います。
とくに歯と歯茎の境付近の自然感は抜群です。

○クラウンの強度

これは何とも言えません。
クラウン単体で考えると、非常に強度の高い特殊なセラミックと完全に一体化しているオールセラミックの方が、柔らかい純金の上にセラミックを焼き着けた状態のGESよりも丈夫なような気もしますが、歯牙に接着して一体化した場合強度の比較は難しいと思います。
もちろんどちらも十分な強度が有ります。

○土台との接着強度

セラミック素材:土台、純金:土台の比較になりますが、昨今の発達した接着技術を持ってすればどちらも全く問題は無いと思います。
接着強度には土台とクラウンの密着度も影響しますが、これは電気メッキの技術を利用して内層を作るGESは極めて優れています。オールセラミックはややゆるい状態のものが多いです。
歯を削った面と削っていない部分の境目のラインを再現するのもオールセラミックはやや苦手です。(これはメタルボンドが最も優れます)
しかし、いずれの場合も実際の使用上問題は有りません。
厳密にはGESのほうが有利?

○生態親和性

セラミックは極めて安定した材料ですし、GESの金属も純金ですので問題にはならないと思います。
強いて言えばオールセラミック、かな?

○その他

GESはかなり新しい技術で、長期的な信頼性のデータは実は少ない様です。その点やや心配が有ります。破損時の保障等もしっかり聞いておく必要があると思います。

どちらも非常に高度なテクニックを必要とする治療、クラウンです。
歯科医師の土台(歯)を削る技術、型を採る技術、歯科技工士の技術、それぞれが高い水準に無ければ良い結果は出ません。(実はこの点が一番の問題だったりします…)
その点のチェックや研究?もぜひよろしくお願いします。

と、こんなところで失礼したいと思います。
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この回答へのお礼

早速の御教授、本当に有難うございます!大変勉強になりました。
双方ともモノは十分に良いということで、それを扱う方にかかっているというふうに思いました。歯は審美と健康をともに担うものですから、それを託す歯医者さん選びが一番の賭けですね。。。自信無いなぁ。。
ただアドバイス頂きまして自分の中で結論は出ました。本当に感謝しております。有難うございました。失礼致します。

お礼日時:2006/01/25 03:46

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