No.9ベストアンサー
- 回答日時:
質問文にある「大和魂で突貫すべき」の場合の大和魂とは、その将校が解釈する大和魂であり、真の意味での大和魂ではないと思います。
私見ですが
中国の儒教に「仁義礼智信忠孝悌」の8つの徳目があるように、日本人には日本人としての徳目があるように思われます。それらを総称して大和魂と呼ぶのではないでしょうか。
さてその徳目を検証しますと
「和」
争いをやめ仲良くする心。
「誠」
誠意を尽くし嘘偽りをしない心。
「潔」
桜の散り際のような潔さを尊ぶ心。
「清」
穢れを嫌い清浄を求める心。
「情」
他を思いやり自分の事のように心を重ねること。
「尽」
自分を犠牲にしても相手に尽くそうという心。
「根」
根気と不退転の決意を持つこと
「誉」
礼儀を重んじ恥を知ること
これらの心を古来日本人は重視してきたと思います
したがってこれらをもって大和魂と言って差し支えないように思います
No.8
- 回答日時:
No.3 へのお礼:
> 「民族なり国家なりの共同体に勇気と忠誠心を持って貢献し
> ようという気持ち」は、戦時中に使用された意味と近いよう
> に思います。
近いも何も、あなたが上げた事例における太平洋戦争時の突貫に絡んで言われる「大和魂」の話なのですから、そのものについて言っています。
> 民族主義の一種ですね。
民族主義を構成する要素の一つ、と言う方が正しいですね。
なお、別にこの気持ちは、民族主義の材料としてしか使われないわけではなく、一般化して言えば「共同体を守る意思」の材料です。愛国心、愛郷心、愛社精神、愛校精神、(野球などの)チームへの忠誠心など、いろいろなものの材料になります。
No.7
- 回答日時:
一つの見方です。
本居宣長、吉田松陰に共通するのは、大和魂(心)は、心穏やかで清く相手を上下関係で見ることなく互いに和する(例えば教えあい学びあう)という精神であったと思います。
朝起きたときは心も穏やかで、清い状態で自然と調和している状況であると詠んだと考えます。
松陰の松下村塾や獄舎での講義は有名ですし、その思想は封建思想と相容れないものでした。
自分の行動は心も穏やかで清く相手を上下関係で見るものでもないという意味だと思います。
しかし明治期の「大和魂」として教育されてマインドコントロールされたものは、いわゆる「和魂洋才」の洋才の部分である皇国史観と国家神道と靖国神社のもとにあるので、(つまり、天皇を中心とするピラミッド構造を持ち上のもののために死する事が大和魂という考え方)その将校が言った「大和魂」が、どの「大和魂」なのかわかりません。
神風特攻隊の乗員の方々、指揮されて「これは統率の外道」だといわれ敗戦直後自殺された、大西指揮官、外道だと名指しされた上層部の方々が、果たして同一の「大和魂」を持っていたか疑問であります。
時代や人によって解釈も異なるのだと思います。
No.6
- 回答日時:
『軍事板常見問題』より
http://mltr.e-city.tv/index02.html
「アジア・太平洋方面FAQ」から
http://mltr.e-city.tv/faq08c.html
【質問】大和魂って何ですか?
http://mltr.e-city.tv/faq08j.html#02904
【回答】時代によって意味が変化している。
「天皇制国家を支える国体観念の淵源」としての大和魂が登場するのは,明治になってからである(以下略)
併せて
【質問】武士道も、時代によって中身が異なるって本当ですか?
【回答】wikipediaでは「作られた古典」の典型、と述べている(略)
上記をHPの回答集を参照されてはいかがですか。
大和魂や武士道は時代時代によって、その意味が変わります。つまりその時代に求められた道徳心だあったり、規律・倫理観・規範であり、しかも意味がはせいに派生を重ねています。
ありがとうございます。
>幕末に尊王攘夷論が勢力を得ていく過程において,〈やまとだましい〉は,しだいに武断的な国粋思想に利用されはじめ,
>明治から昭和の敗戦に至る間,日本国民は,〈やまとだましい〉といえば,天皇制国家を支える国体観念の淵源であると教えられた.
上記二点が判明しただけでも十分です。
戦前教育では道徳として教えていたようですね。
ちなみに大和心を桜に例えるのは、散ったはなびらが土に還り、新しい命の源になるから(自然調和)という説がありました。散り急ぐのを重視しているわけではなさそうです。
No.5
- 回答日時:
面白そうなので検索してみたら…
「大和心(魂)」=「四季を愛する女心」で、これに対立するのは
「漢才」=「漢学に熱中する学問馬鹿の男」となるらしい。
ちなみに「大和魂」の初出は 紫式部の源氏物語とか。
まさに、目から鱗が落ちる思いでした(笑)
参考URL:http://kitaguninohate.blog8.fc2.com/blog-entry-3 …
ありがとうございます。
源氏物語が初出とは、驚きですね。
しかも意味が、「四季を愛する女心」とは!
自然と調和して生活してきた日本人の精神を言い表しています。
この原型を本居宣長が発達させ、吉田松陰が国の危機に臨んで昇華させたのでしょう。
小林秀雄著「本居宣長」は、途中で挫折した書物です。
読み返してみようかと思います。
No.4
- 回答日時:
「あるいは国家神道やヤマトタケルノミコトと関係がありますか?」
ほとんど何の関係もありません。軍人に求められる「勇気」を示す言葉であり、古今東西を問わないことです。大和魂という言葉を「ファイティング・スピリット」もしくは「最大限の勇気」という言葉で置き換えてみると、だいたい文脈が通じます。
どの国の軍隊でも、勇気は尊ばれます。例えば、イギリス海軍のネルソン提督の戦績を見れば、一瞬の戦機を捉えての果敢な行動が勝利に結びついているのが分かります。ネルソン提督は、イギリス魂(大和魂と同じ)を最大限に発揮して戦っていたわけです。
レイテ沖海戦を例に取ります。主隊である栗田部隊のレイテ湾突入を実現するため、北方の小沢艦部隊、別働隊の西村部隊は全滅するまで粘り強く戦いました。ただし、肝心の栗田部隊がどう考えても納得の行かない拙劣な戦闘に終始しました。結局、小沢部隊と西村部隊の全滅、栗田艦隊のほぼ半分の犠牲にも係わらず、「レイテ湾突入、敵上陸部隊の殲滅」という作戦目的は達成できませんでした。
「小沢と西村には大和魂があったが、栗田には大和魂がなかった。だから帝国海軍は負けた。多くの軍艦・飛行機と将兵の犠牲は無に帰した」
大まかに言えばこんな話になります。「**魂」の重要性がお分かり頂けたでしょうか。
ありがとうございます。
「ファイティング・スピリット」=闘争心ですね。
江戸時代は平和であったのに、このような観念が発達したのが不思議に思います。
また戦国時代にしても、同じ民族の争いですから、大和魂という闘争心はなかったように思われます。
外国を意識した幕末から明治の時代に育った観念のようの思います。
レイテ沖海戦の「栗田艦隊謎の反転」は、大和魂がなかったわけですね。
また「大和心」と「大和魂」は違うもののようにに感じます。
No.3
- 回答日時:
No.2 の方の解説で、ほぼ言い尽くされていますが、「固有」という点だけは微妙に怪しげです。
ジョン・ブル魂というものが、イギリスにはあります。
ヤンキー魂というものが、アメリカにもあったりします。
ゲンルマン魂というものが、ドイツにあったりします。
スラブ魂というものが、ロシアにあったりします。
内容は、似たり寄ったりです。
要するに、民族なり国家なりの共同体に勇気と忠誠心を持って貢献しようという気持ちは、比較的人類共通にあるもので、それをそれぞれの共同体なりの言葉で表現しているのです。
もっとも、シナ魂とか朝鮮魂というものは、寡聞にして聞きませんがね。あの辺は、共同体の伝統を破壊する左翼思想がいまだに支配的ですから、必然的にそうなるのですが。
ありがとうございます。
「民族なり国家なりの共同体に勇気と忠誠心を持って貢献しようという気持ち」は、戦時中に使用された意味と近いように思います。
民族主義の一種ですね。
No.1
- 回答日時:
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