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 経済学は、素人レベルですので、分かりやすく教えていただけると幸いです。

 今朝の朝日新聞のタイトルを見て、ドキッとしたのですが、もし「国債が格下げされて暴落」し長期金利が上昇すると、当然物価は高騰しますから、デフレは解消される?
 長期金利が上昇するので、私のように住宅ローンを抱えているものは悲鳴! 預金を有している高齢者は、金利が増えて「ほくほく」なのでしょうか?
 いかに素人の私でも、上記のような単純なものではないだろうと想定いたしますが、国債が暴落して長期金利が上昇する事態になったときに、国内で「得」をする階層・職種・年齢層・生活タイプと言うのは、どのような生活をしている人々なんでしょうか?
 以上ご教授いただければ幸いです。

A 回答 (2件)

御早う御座います。



私も素人なのですが。
国債の金利と、預貯金の金利は別物ではないかと思います。
国債は、支払金額が決まっています。(額面に記載されています)
国債が暴落すると、支払金額が決まっているので、最初の買取額が、小さくなると言うことです。

例:1万円・利率1割の国債が、市場に売りに出されました。
  この国債は、1.1万円で買戻す訳です。
  市場で暴落すると、1万円では売れなくて、9千円や8千円でないと、買う人が居ない事になります。
  買戻し金額は固定なので、実質金利は1割ではなくなります。この事が国債の高金利になると言う事です。
  又、通常国債は、使用目的があるので国債の追加発行が必要となります。
  当然国の借金は増えます。

結果として、国債が暴落すると、暴落した国債発行国の借金は増えるので、国債を買い戻すときに、税金は高くなると思います。
預貯金の金利と、国債の金利は連動していないので、”国債が高金利=預貯金の金利が上がる”とはならないので、国民としては、損ばかりです。

得をする人は、国債の暴落時に購入して、高騰時に売ることが出来る人ですね。
当然暴落した国に住んでいない事も、条件の中に入ると思います。

詳細は、専門家に任せます。
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この回答へのお礼

 コメント有り難うございました。
 『預貯金の金利と、国債の金利は連動していないので、”国債が高金利=預貯金の金利が上がる”とはならない』
 そうなんですか。
 安心致しました。

お礼日時:2002/01/28 12:10

長くなりますが、御容赦下さい。



大雑把に言うと、インフレになると、借金している人が得をして、貯金をしている人は損をします。
何故なら、借金や貯金は、満期の元本が名目上決まっているからです。借金をして土地を買っている例が一番分かりやすいと思うので、あげてみます。

仮定
土地購入価格 100億円(100%借入、金利3%、期間10年)
賃貸収入 3億円/年(=購入価格に対して3%)
年間損益 賃貸収入3億円-利払3億円=±0
インフレ率 0%(=土地の価格は不変とする)
10年後の損益 土地売却代金100億円-元本返済100億円
=±0

インフレになると
年5%のインフレが、賃料・金利を5%分押上げ、土地価格も年間5%あがるとする
賃貸収入 8億円/年(=購入価格に対して8%)
年間損益 賃貸収入8億円-利払8億円=±0
インフレ率 5%
10年後の損益 土地売却代金100×1.05^5-元本返済100
=127.6億円-100億円=27.6億円

つまり、インフレになると、インフレによって上がって行く資産の価値と、金額が固定されている負債の価値の差額が、含み益になる、という事です。借入が固定金利の場合は、更に毎年の賃貸収入と利払の差額も利益になります。
そして、その利益がどこからくるかというと、金の貸し手の満期時に受取る100億円の実質的な価値(同じ100億円で何が買えるか、という観点から判断した価値)がインフレにより減る事から来ます。
だから、一般的に「インフレは、国全体としては損得は無いが、債権者から債務者への所得移転が起きる」等といわれます。

インフレでどういう人が得をするかというと、一番典型的なのは、上記のように「日々の収入がインフレに連動して増える様な資産を、固定金利の借金で持っている人」という事になります。反対に、一番ひどく損をする人の典型は、「日々の収入が固定金利の金融資産からの利息収入に頼っている人」という事になります。

経済主体で考えると、インフレでは、とにかく借金をしている方が有利で、金を貸している方が不利ですから、傾向としては、国や企業が得をして、個人は損をします。(因みに、銀行は金を貸す一方で、預金の形で金を借りているので、概ねチャラです。)

インフレになると、金利収入に頼っているお年寄りが得をする様に思えるかも知れませんが、またお年寄り自身もうれしいかも知れませんが、それは元本部分が実質的に目減りして行っている事を考慮に入れていないからです。逆に言えば、今のようなデフレ状況では、例えば「超々低金利でも利息収入だけで生きていける人がいたら、その人は、日々金を使っているのに、元本部分の価値は減るどころかむしろ増えている」訳です。インフレになると、反対に、「利息が使いきれないぐらいになって、名目上の元本は増えるのに、実質的な価値は本当は減っている」という事になります。
そこまで極端ではなくとも、デフレが預金者にとってありがたいのは、「金を使うのをこらえると、ものの値段が下がって、手に入るものの量は増える」という現在の状況からも御理解頂けると思います。インフレになったら、預貯金の利回りがインフレ率を上回らない限り、早く使った方が得です。

実際には、個々人の状況(例えば、インフレに伴って収入も増えるかどうか等)によって様々ですが、傾向としては、このような事が言えます。

尚、1970年代に住宅ローンを持っていた人は、インフレで名目上の収入が増えて、その結果ローンの返済がえらく楽になりました。(ですから、質問者の方にとって、インフレは朗報になるかも知れません。かも、です。)

最後におまけですが、インフレで国債の利回りがあがると、預貯金金利も上がります。でないと、誰も銀行に預金してくれなくなりますから。但し、インフレをカバーする程の預金金利になるかどうかはまた別です。(というか、きついインフレだと、まずならないでしょう。)
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この回答へのお礼

 回答が締め切られた後にもかかわらず、詳細なコメントを頂きまして、誠に有り難うございます。

 分かりやすい記載で、とても参考になりました。

 今後ともよろしくお願いいたします。
 回答を締め切った後ですので、ポイントがつけれなくて申し訳ございません。
 失礼致します。

お礼日時:2002/01/30 16:27

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