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先日実験で薄層クロマトグラフィーを使用しました。

原理を調べていて疑問に思ったのが、
・なぜ薄層板上を溶媒が進むのか
・なぜ展開中に溶媒液のビンの蓋を開けて溶媒の気体を逃がすと展開が止まるのか
ということです。
1つ目は毛細血管現象で説明できます。しかし2つ目については毛細血管現象と溶媒の気体の関係がさっぱりわからず、説明ができません。

なぜ溶媒の気体があるほうが薄層板への溶媒浸透が進むのでしょうか?お願いします。

A 回答 (1件)

薄層板は表面積が大きいために、展開された溶媒は比較的簡単に揮発します。

それを抑えるために、瓶の蓋を閉じて、内部を展開溶媒の蒸気で満たしているのです。内部の蒸気圧が高ければ、薄層板から溶媒が気化する速度が遅くなります。湿度の高い日に洗濯物が乾きにくいのと同じことです。

蓋を開けると内部の蒸気が外に逃げてしまいますので、薄層板からの溶媒の気化速度が速くなります。結果的に、下部から溶媒を吸い上げる速度と、溶媒が気化する速度が同じになった時点で、それ以上の展開が起こらなくなります。
しかし、それは見た目の話であり、溶媒が下部から吸い上げられ、それが気化するまでの間はサンプルが展開されています。したがって、この状態でもサンプルのスポットは移動し続けていることになります。ただし、その終点は、溶媒が完全に気化する場所ということになります。
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この回答へのお礼

わかりました。つまり、気体があるほうが展開が進みやすいと考えるのではなく、展開を止めてしまわない効果がある、と考えればよいのですね。

自分の考え方が固執したものだったんだなぁ…と改めて自覚しました。

ありがとうございました。

お礼日時:2006/05/14 19:15

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