
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
。『芭蕉・蕪村発句総索引本文索引篇』(道本武彦 谷地快一共編集 角川書店 1983)により「旅人とわが名呼ばれん初時雨」は『笈の小文』が出典であることが確認できる。
■ところが、本書によると「もろもろの……」の句は『もとの水』、『一串抄』収録とされるが誤伝であり、蕉門の俳人涼菟の作で、『水薦刈』、『姨捨とはず草』に収録されていると記載あり。
■『近世俳句大索引』(安藤英方編 明治書院 1959)を見てみると、芭蕉の句とされ、『もとの水』『一葉集』収録となっている。
■『もとの水』、『一串抄』、『一葉集』について調べる。『俳諧大辞典』(伊地知鉄男ほか編 明治書院 1957)によると、『もとの水』収録作品の中で確かな作品は11句で、80句は存疑、2句は誤伝とされている。『総合芭蕉事典』(尾形仂ほか編集 雄山閣出版 1982)によると『一葉集』は他人の作品の混入が欠点とされている。『一串抄』については記載なし。
■偽作と誤伝を除いた全発句が掲載(存疑も掲載)されている『芭蕉全句集』(桜楓社 1976)と、『校本芭蕉全集』2巻(角川書店 1963)で「もろもろの……」の句を確認すると、これらには収録されていない。
ところで、
★もろもろの こころ やなぎに まかすべし (芭蕉)
⇒心を占領している様々な事柄、いいことよりも悪いことの方が多いが、それらの事柄に対する思いは、風の吹くままにゆらゆら、はらはら、風に逆らうことも無く、風に身を任せて肩肘張らずに揺れているこの柳に任せるのが一番だ。くよくよ考えても名案なんか浮かばない。意地を張っても上手くは行かないぞ。
こんなところでしょうかね~。
ご回答有難うございます。専門的な詳細な説明もつけてくださり、古典の先生?かも? それに、具体的な解釈の意味を有難うございました。この歌のように、「風に逆らう事も無く、、、肩肘張らずに」生きてゆけると本当にいいですね。芭蕉の時代の昔は現代よりストレスが少ないと思われますが、人は肩肘張って生きていたんでしょうね。いつの世も人って一緒ですね。意味がよく理解できましたので、早速オランダの友人に連絡いたします。
No.3
- 回答日時:
私なりの解釈なので、真に受けないでください。
柳の枝は、風に身を任せ、逆らうことなく自然になびいていますね。「もろもろの心」というのが、自分の中のさまざまな心の状態なのか、それとも、「もろもろの」人々の心の状態なのか分りませんが、そこで解釈が分かれてくるのではないかと思います。
前者の場合、自分の中に渦巻くさまざまな感情さえも、柳に風と受け流し、とらわれることなく自然であれ、と考えてみました。
後者の場合、(おそらく)俳句を作る際に、四の五のこねくり回さずに、自然にまかせてそのまま詠むほうがいい、と考えてみました。
俳句も、主語がなかったり、省略が多かったりしますが、自分をその句に入り込ませて考えてみました。
どなたか、一般的な解釈を書いてくだされば、質問者の方同様、私もうれしいです。
ご回答有難うございました。なるほど、2通りの解釈が出来るのですね。私はeeldog2005さんのご回答の前者の解釈しか思い浮かびませんでした。俳句は意味が深いですが、日本人なのでもう少し感じ取らないと恥ずかしいですね。
No.2
- 回答日時:
WEBで検索してみました。
「もろもろの心柳に任すべし」という句のようですね。だた、芭蕉の句ではないのではない、とする説があるようですね・・・ということで正当な芭蕉の句集には載せていないものがあるようです。http://www3.lib.pref.yamanashi.jp/cgi-bin/refjir …
で意味はなんですが、どうなんでしょうね。柳の季語は春、もろもろの心とは、ごちゃごちゃした思いのことですかね。「たおやかで若々しい柳に、雑念をあずけて、さわやかな気持ちになる(のだ)」といった感じですかね・・・自信をもって自信なしです。
ご回答有難うございます。色々な思いがある人の心であるが柳の枝のように自然になるようになれとの悟りのような心境になれたらとの意味なんでしょうか?そういわれれば、なんだか納得できるような気がします。有難うございました。
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