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信用取引の仕組みについてお教えください。
(1)現渡しとはどういう行為なのでしょうか?
 自分がもし売り建てしている銘柄と同銘柄を保有している場合
ともっていない場合でお教えください。
(2)買い建ての場合の現引きというのは、その時点の株価で購入することですが、それによって、ポジションをキープできますが、売りたての場合には、ポジションのキープ(結果の先送り)はできないことなのでしょうか?
(3)買い建てで買っている銘柄についてですが、これは配当調整額なる配当のようなものをもらえるそうですが、これには経営権の取得などの、現株で保有した場合と同様の効果があるということなのでしょうか?

A 回答 (2件)

 以下、通常の個人と証券会社との取引のお話をします。

大手顧客との間には個別の条件設定が可能な場合もあるようですので。

 1.現渡し、とは現物で保有している株をお持ちの場合にはそれを引き渡すことで決済が終了します。ですから、特に金銭的な授受は行なわれないことになります。
 保有していない場合には、どこかから株を調達しなくてはなりません。ですから、市場外で市場価格とは異なる水準で株を手に入れる見込みがある場合はそれを充てれば良いでしょう。
 また、現在のところ現物株と信用取引とでは源泉分離課税の方式が異なるため、現金及び時間的な余裕があれば、利が乗っている場合にはお持ちの口座でそのまま一旦現物を購入しそれを現渡しにした方が払う税額は少なくて済みます。

 2.売り、というポジションは現物の買いとは異なり、あくまでもヴァーチャルな取引である以上、決済は無くすことが出来ません。強いて言えば、決済毎に再度売り立てればポジションを継続することは可能です。もちろん「結果」は毎回発生してしまいますが。

 3.この配当調整金に関しては配当金額の受け取り以外の効力を持ちません。
 株主優待もありませんし、株主総会での議決権も発生しません。
 これは、現実に株を所有しているのは日本証券金融や証券会社であり、信用建てを行なったものはそこからその株を借りているだけだからです。
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この回答へのお礼

大変よく分りました。ありがとうございました。やはり現物をもっていないと売り建ちはこわいものですね。

お礼日時:2002/02/28 08:49

http://www.tse.or.jp/guide/documents/mmodel.doc

上記は東京証券取引所の信用取引に関する説明書のモデルです。

>(1)
現渡しは信用取引で売り建てているポジションを現物を受渡することで決済することです。
自分が保有しているものを渡す場合が一般的ですが、保有していない時に市場から購入した後に現渡しすることも可能です。保有していない時には信用の買戻し決済を行うことの方が一般的ですが、
1.株主の権利を獲得するために権利落ち前に現物株を保有し、権利落ち後に現渡しする場合
2.税金等の問題からその期に利益あるいは損失を出したくない場合に会計年度をまたぐ場合
などが考えられます。

>(2)
買建を実施した価格で購入することになります。但し、企業会計の国際会計基準においては現引きを選択した当日の終値で購入(別途、『当日終値-買建価格』の売買益が発生)する形式で処理します

>売りたての場合には、ポジションのキープ(結果の先送り)はできないことなのでしょうか?

期日があるので信用取引ではこれを行うことはできません。個別株オプション取引などのデリバティブ(金額が大きくないと難しいですけど)を利用すれば疑似且つ一時的に結果繰り延べを行うことは可能ですが、別途取引コストがかかるものですからコスト面からお勧めいたしません。
他に、片側は現物買い→現物売り、もう一方は信用売り→信用買戻しという取引を同時に行い、利益の出る方或いは損の出る方のみを決済して、信用売りの売り直し時の損益を埋め合わせる方法はありますが、会計上や税務上で問題がある可能性があります。

>(3)
信用取引により、実質株主権が移動することはありません。従って株主総会などにおける株主の権利は付与されることはありません。配当金に相当する配当調整額の授受のみが発生いたします。当然のことですが、信用の売り方は配当調整額を支払うこととなります。
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この回答へのお礼

とても詳しい説明、ありがとうございます。じっくり読みたいと思います。ありがとうございました。

お礼日時:2002/02/28 08:50

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