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No.10
- 回答日時:
もう大体でていますが・・
まず第1に地形的問題。
日本の場合、起伏が大きい土地が多く、おおむね車輪移動には適していません。明治時代に鉄道があちこちに引かれますが、トンネル、橋といった人工物の多用(ただしお金がかけられる路線のみですけどね)、切り崩しといった地ならしなどを行って、初めて引ける土地というのは数多いです。そのためとんでもない時間と金がかかりました。
で、戦国時代にはそういった山々にも城はあったわけでして(というよりそういう城がほとんど)、そういう城に攻城兵器を運ぶのは、機動力が著しく落ちるので好ましくありません。
2に、築城方法の違いです。いわゆる中国、西洋といった大陸文化では、とにかく巨大な城壁内に「町まで囲む」という方式が一般的です。
そして、町も囲んでいるため、作る場所は自然と平野になります(なぜこちらが一般的なのかは、いろいろと論文等もでていますので・・・それらを参考にしてください)。つまりとにかく城壁を高く、強くつくるのが主流となりました。
しかし日本の城は、戦国時代に至るまで例外的なものを除いて、城は城だけのつくりとなっていました。
さらには、山城、つまり山の上に城を作る方式が主流で、天然の要害、つまり山自体を一つの防衛兵器として使用しているのです。これは風土の違いですので優劣はつけられません。
また、そうなると、大陸並みに巨大な城壁の必要性は薄いため、作られません。
攻城兵器の最大目的は城壁を破壊することですので、破壊するものがなければ必要ありません。
戦国時代の中ごろから現れた平城、石垣作りは、あくまで政務的、象徴的な意味合いが強く、戦闘につかうことを前提としてはいません(そのため、平城の近くに山城がある場合が多い)。山城は、防御力に優れますが、最大の難点は「商業活動、つまり町の運営に適さない」ことです。
平城はどちらかというとこちらを行う目的が強いです。戦うための城というより、治めるための城なのです。
ただ、そういった城もやはり戦うときは戦わないといけないため、徐々に城壁が発達して、熊本城のような石垣とか、大阪城のようなものができるのですが・・・これが戦国末期。もう戦はほぼ消滅しています。
3に、石材の問題
投石器には石材の調達は最重要です。しかし、日本の山で石材を簡単に切り出せるところというとなかなか限られます。そして、切り出して加工したそれを運ぶにも、やはり車輪が一番いいわけでして・・・でもそうなると車輪が使いにくい日本は石を運ぶこと自体が大変なわけです。
4に大砲の登場
日本は本来的に大砲の使用にも適しません。大砲はあくまで攻城兵器です。当時の精度では野戦では相手をひるませる以上の効果は薄いのが実情です。
しかし、大阪の陣でもわかるように、ああいった巨城を落とすにはやはり大砲は有効なのです。
日本の場合、こういった城と、大砲の登場がちょうどかぶりました。そのため、投石器を使用する間がなかったともいえます。
5に、戦国日本の軍の前時代性。
日本の戦国時代(特に中期まで)の軍容というのは、実は結構前時代的です。兵士も、おのおのの諸将が数百人程度ずつ集めるのが一般的です。さらにはその数百人は、諸将が数十人ずつ集めたものの集合体でして、その数十人も、やはり足軽よりちょっとえらい程度の人が数人ずつ集めたものの集まりであることが多いのです。
そうなると、どうなるかといいますと・・・
投石器などの運用には莫大な資金が必要になります。そしてさらに必要なのは人員です。
しかし、こういう風に小さなまとまりだらけとなると、そういった人員、資金をどこが出すかというのが問題になるわけでして・・・なお、戦国における兵の運営資金は、「集めた人」持ちなのです。
また、その兵が運用する兵器の運営資金も通常は集めた人持ちなわけでして・・・
つまり、投石器を運用する費用をどこもちにするとか、だれが運用するとか、石代はどうするのか、切り出すのは誰がやるのかさらには投石器自体を誰が保有するのか・・・などなど・・・
結局、あの兵器が日本に適さなかったことが、使用されなかった最大の理由なのです。
No.9
- 回答日時:
理由としては2点あると思います。
まずは既に回答があるように、日本は山がちな国土だったという点が大きいと思います。
防御する方も、投石器では到達しえない山頂に築いた山城に籠もりますし、戦場へ運ぶにも、山を越えるのに大型道具は適さなかったのでしょう。
また、建物に使われる素材を比べても、ヨーロッパでは日本に比べて石の調達が楽だったのだと思います。
もう一つの点としては、野戦で投石器を使う場合、実際のダメージよりは、相手をひるませる効果が大きい武器のため、鉄砲の生産が進んだ日本では、戦国期に敢えて投石器を発達させる必要がなかったことがあると思います。
実際に、戦国末期には日本は最大の鉄砲生産国でしたし、戦場で鉄砲が使われる割合も大きく(関が原では、死者の6割が鉄砲傷)、当時のヨーロッパを越える鉄砲先進国だったことは間違いないようです。
大砲・投石器系の弱さは、ヨーロッパ以外と比較しても顕著です。秀吉の朝鮮出兵でも日本は鉄砲で圧倒しながら、朝鮮の大砲には手を焼いたらしいです。
石田三成が、朝鮮兵役での大砲の効果を実感して、関が原には5門の大砲を率いて使用しています。
そうなんですかぁ。
鉄砲はいちばんの技術があるのに残念ですねぇ。。
大砲の技術も高かったら秀吉はおそらく朝鮮だけでなくヨーロッパまで統一できてもおかしくないですね☆
そのときの日本人は何百年も戦い続けてたわけですし。。。
No.8
- 回答日時:
#4です。
難しかったですか・・・・あのページで「投石機」で検索かけると、初めと違ってもう少し簡単な文章で説明されています。
他にも「礫(つぶて)」にる傷などの古文書記載があり、西洋のような大がかりの投石機ではないが、小型モノのはあったようですよ。
「礫 投石」で検索をかけても、
http://www5b.biglobe.ne.jp/~bakin/chinsetu/tubut …
http://www.asahi-net.or.jp/~ju8t-hnm/Shiro/Hokur …
http://aguba.hp.infoseek.co.jp/2006-kai.htm
と出てきます。これらのページで「投石」で検索してはいかがでしょうか?
No.7
- 回答日時:
日本の城は、ほとんどが防備を土塁や空堀に頼る土の城なので、大きな石を飛ばしても意味がなかったです。
石垣を活用した平城が発達したころには、大筒が登場していますし。西欧の投石器と似たような武器としては、
戦国時代に瀬戸内の水軍が用いていた焙烙火矢があります。
焙烙という焼夷弾を敵船へ放り込むためのもので、攻城用ではありません。
また、梃子の原理は用いず、竹のしなりを利用して飛ばしていました。

No.6
- 回答日時:
一番の問題は移動が大変だったのでしょうね。
日本は山国ですから、車を引いて移動するのは大変だったのでしょうね
No.5
- 回答日時:
投石器だけでなく攻城兵器自体が
日本には存在しません。
これは築城石垣技術が
日本では余り発達しなかったので
必要なかったからです。
古代において朝鮮半島から
流入した石垣技術は
その後廃れてしまいます。
大きな城壁がなければ投石器は
不要です。
またギリシャ数学などが日本には
ずっと後になってからしか
流入しなかったこともあって
振り子の原理を利用した道具も皆無。
ただのバネ式は日本にもありましたが
これは首とか、可燃物とかを
放り込むだけのもので
城壁自体を攻撃するものではありませんでした。
築城石垣技術が日本で盛り返すのは
戦国時代の末期になってから。
そしてそうなってからも
日本の場合は高さや険しい地形を
利用した石垣が多く
厚みや剛性といった障壁としての
石垣ではありませんでした。
城壁の部分は漆喰の白壁であることが多いわけで
日本の石垣はその基盤部分でしかありません。
大陸の石垣はそれ自体が壁です。
そうなんですかぁ。。。
日本はだめですねぇ。。。
いろんなことがもっと日本に入ってたらまた違う歴史があったかもしれないですねぇ。
No.4
- 回答日時:
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