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現代中国語と漢文の違いはどのくらいあるのでしょうか。

大きく違う点はどのような点で、あまり違わない点はどのようなものか、知りたいと思います。

その説明がされているサイトなどがありましたら、ありがたいのですが。

A 回答 (6件)

漢文と中国語の違いをうまくまとめたサイトは非常に少ないですね。


英語版のWikiの記事(参考URL)が比較的よくまとまっているのでこれに沿って解説してみます。

1. Vocabulary(語彙)
漢文の大きな特徴は簡潔であること、これはその主たる形態素が単音節であることから来ています。これに反し現代中国語では複音節語が著しく多くなっています。
例:眼→眼睛、耳→耳朶、鼻→鼻子、月>月亮

2.Pronoun(代名詞)
漢文では代名詞は多様ですが、現代中国語では著しく単純化されました。
たとえば2人称単数の代名詞「あなた」は現代中国語では「イ尓ni」(目上にはnin)でいいのですが、漢文では「汝」、「爾」、「而」、「若」、「女」等が使われました。

3.Syntax(構文)
よく知られているように漢文も現代中国語も基本的構文は英語に近く、
S+V+Oの語順になります。
英語  I love Japan.
漢文、中国語  「我 愛 日本」
ただし現代中国語では日本語と同じようなS+O+Vの構文も発達してきています。
例えば、「わたしはこの本を読んだ」というのは漢文では
    「我読此書」(我此の書を読めり)でいいのですが、現代中国語では
    「我看了這本書」 もしくは
    「我把這本書看了」 と言うことができます。語順が日本語と同じで、アルタイ語化していると言われることがあります。
  また、この例文でもわかるように漢文にテンスはないのですが、現代中国語は「了」をはじめとする複雑なアスペクト(時制相)を発達させています。
  もうひとつ、この中国語例文の「書」の前の「本」のように、名詞を数えるときに前につける量詞というものが多数あってやっかいです(「一匹の犬」は「一条狗」という)。

 またbe動詞を使ったいわゆるS+V+Cの構文も現代中国語では頻出の構文です。
 「わたしは日本人です」というのを中国語では
 「我是日本人」となります。すなわち、英文法でいうcopula(繋辞)として
  「是」が使われます。漢文では「是」は強調の場合だけで、普通は
  「我日本人也」で十分で、copulaは別に必要ありません。

日本語で書かれたサイトで参考になるものとしては次のようなものがあります。
http://homepage2.nifty.com/kanbun/izanai/izanai1 …
論語の原文と現代中国語訳との比較がなされています。

http://www5a.biglobe.ne.jp/~shici/guhanyu.htm
漢文と現代中国語の対比がわかりやすいのですが、残念ながらまだ一部です。

参考URL:http://en.wikipedia.org/wiki/Classical_Chinese
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

とても感激して読みました。

結構いろいろな意味で違いがあるのですね。

文革当時に現代中国語が作られたと聞いていたので、古典を意味する漢文とはかなり異なるとは思っていたのですが、予想以上に異なるようで、驚きです。

重ねてありがとうございました。

お礼日時:2006/08/29 23:05

No.4のものです。

補足です。
「分を作る規則」は「文を作る規則」のミスタイプでした。それから、語彙はまったく異なると書きましたが、共通のものもないわけではないです。なんでも共通とは思わないほうがよいわけです。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

細かく補足していただき、ありがたく思います。

お礼日時:2006/08/29 23:06

こんにちは。



漢文と現代中国語では語彙は全然違います。たとえば、漢文では相手のことを「君」といいますが、現代中国語ではni(字が出てきません。ニイハオのニイです)です。また、「どこそこで」というときに、現代中国語では「在北京」と「在」を使いますが、漢文で習うのはたとえば「於」という字でしょう。

このように、語彙はまったく違うわけですが、語と語を組み合わせて分を作る規則はほぼ同様と考えてよいのではないでしょうか。

たとえば、「在」にしても「於」にしても、そのうしろに英文法ふうに言えば目的語として場所の名前(たとえば北京)をとることで、「どこそこで」という意味を表すのは同じようです。

ですので、語彙は異なるが、文法は同様、といってよいのではと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼を申し上げるのが遅くなり、申し訳ありませんでした。

お礼日時:2006/08/29 23:07

現代の中國人は、漢文の發音だけ聞いても意味は全く分からないらしいです。

文字で見ないと駄目らしいです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

そうですよね。発音は、たとえば、方言も、語彙自体の違いと言うよりアクセントや音自体が変化して方言化することが多いようですから、聞いただけでは難しいのでしょうね。

お礼を申し上げるのが遅くなりすいませんでした。

お礼日時:2006/08/29 23:09

日本語で言えば古文と現代文以上に違うような気がします。

私も中国語を学習したことがあるんですが、漢文が苦手だったので 詳しいことは分かりません。
ただ、音声的には 唐時代と現代の普通話とては 漢字の発音がかなり違うらしいです。唐時代の発音では
kやtで終わる音が多かったのですが、現代の普通話では脱落していますね。尤も上海語や広東語では健在ですが。そして 何よりも違うのは学習法でしょう。漢文はレ点や返り点で書き下して読んでいたけど、現代中国語はピンインで正確な発音を一つ一つ覚えます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

実を言うと、日本国内で、漢文をやる代わりに、現代中国語の基礎をやることはないのかな、とひそかに思っていたのです。

でも、確かに、学習法がかなり違うので、今の学校で取り上げるのはかなり無理がありますね。

お礼を申し上げるのがかなり遅くなり、すいませんでした。

お礼日時:2006/08/29 23:14

大学で中国語を専攻している者です。



毛沢東の時代の文化大革命により、中国語は大きく変わりました。

使用する字数が減らされ、書き方も簡略化され、アルファベットによるピンインでの表記に対応させたため、今では中国人でも昔の文章が読めないそうです。

ピンインに関しては以下のサイトで「ピンイン」で検索してみてください。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%99%AE%E9%80%9A% …
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼を申しあがるのが遅れてしまい、大変に申し訳なく思います。

文革当時、かなり文法自体も変えられたと聞いた覚えがあるのですが、どうなのでしょうか。当時、英語がやはり意識され、英語を参考に文章構造の規則が新しくされたと言うことがあると聞いた覚えがあるのです。

重ねてありがとうございました。

お礼日時:2006/08/29 23:18

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