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中古PCのマザーボード等で、
コンデンサーの膨張及び液漏れが見られます。
使用温度と使用時間等で劣化するものと聞いたことがあります。

中古のオーディオ機器(10~15年前)を購入考えています。
スピーカーやアンプにコンデンサーが、使用されていますが
劣化しているのでしょうか?
もし、劣化するなら、新しい製品ほど良いということですね
それとも、昔のコンデンサーは、品質が良いのかな?

A 回答 (6件)

No.4です続きです。



普通のアルミ電解の保証寿命は、1000~2000時間ほどとも言われています。ええっ??たったそれだけ?? たかが80日でホントに寿命が来てしまうのでしょうか?でもこの寿命には条件が付きます。「定格温度で連続使用した場合の」「しかもメーカー保証値」。2000時間ピッタリで必ず壊れるわけではありません。その先、2001時間で壊れるのか、4000時間モってしまうのか、それは誰にも分からないんです。前述のとおり耐圧やリプル量、それから周辺温度に掛かってきます。

オーディオアンプの場合、特に重要なのはリプルよりも温度!!ですね。
実は上記の寿命というのは定格温度での話。温度が10度さがるごとに、なんと寿命が倍、倍、で伸びるそうです。だから、例えば85度品の電解キャパシタを35度環境で使うと… 2000時間だったものが64000時間まで伸びます。この現象が無ければ、短命過ぎて実用になりませんね。

でも、オーディオアンプは熱くなるもの。例えば、音質が良いとされるA級動作アンプは、内部温度が平気で60度近くになりますね。また、音質重視でアイドル電流をたっぷり流したAB級のハイパワーアンプも、けっこう熱くなりますね。そういう温度が高くなるアンプにおいてはアルミ電解の寿命も”極めて短くなるだろう”としか言えません。
熱くなるオーディオアンプは、決してアルミ電解を甘やかす環境とは言えません。

音は出るかも知れません。しかし、性能劣化は速くなりますね。本来の音質が出ているとは考えない方がいいです。というわけで、10~15年も前のアンプを購入するのはよしましょう。買うなら電解キャパシタ総交換のオーバーホールをお勧めします。

目安って本当に無いんですが、せいぜい良くても10年が目安じゃないでしょうか。私が以前使ってたパワーアンプが8年目に壊れ、電解総交換をしたときに平滑コンの目減りを教えてもらったんですが、それは静電容量が半分以下に減っていて交換して正解ですと言われました。まあ、どんなアンプもそうだというわけではありませんので、ご参考程度に。

アルミ電解は通電してやって「活性させねば腐る」という命題もあって、厄介ですね。温存して電源を入れないで長期間放置しても、やはり悪くなるんです。何年も通電せずに保管しておくと間違いなく容量抜けをおこします。だから、涼しい環境でなおかつ、休ませず定期的に使うという、なかなかハードな使用条件が付きます。
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この回答へのお礼

設計者のような専門的な回答ありがとうございました。
スピーカーのコンデンサーは、温度上がらないから
古い機器の購入で問題ないでしょうか?

お礼日時:2006/10/24 21:38

このページも良いですね。

さすが、エルナーやルビコンさん、きちんとこのような技術資料が転がっていますね。
http://www.rubycon.co.jp/notes/alumi_pdfs/Life.pdf

> 設計者のような専門的な回答ありがとうございました。
> スピーカーのコンデンサーは、温度上がらないから
> 古い機器の購入で問題ないでしょうか?

残念!温度は大丈夫でも、他の「シビアーコンディション」条件にひっかかります。むしろアンプよりもひどい劣化をしている場合があります。

アルミ電解は、過渡的な大振幅を加えてはいけないんです。寿命が縮みます。「過渡的な大振幅」って難しいかもしれませんが、つまり、音楽の大振幅信号そのものが過酷です。

スピーカーのネットワークに、バイポーラだろうがなんだろうが、本当はアルミ電解なんて使ってはいけないんです。バイポーラは無極性だから、交流信号をかけてもいいという事になってはいますが、実際には内部の有極で逆電圧を加えてはいけないところへ何度も何度も逆電圧がかかり、急速に劣化します。容量の精度がもともと悪い上に、容量抜けでどんどん特性が変わって行きます。

なんで、ネットワークに電解なんか使うんだ。と、メーカーには文句を言いたいですが、これにはやむにやまれぬ事情があります。ずばり「コストダウン」です。

最近は知りませんが、10年前までの特に国産のスピーカーシステムは、安いものは当然、ペア20万円を越えるような準高級スピーカーにさえ、平気で電解キャパシタをネットワークに使用していました。外観が良くないと売れないから、外観やスペックや表づらで分かる部分にコストを裂くのにひたすら必死。結果、一番しわよせの来るのが外からは見えないネットワークパーツです。容量の大きくなるミッドレンジ用のキャパシタはとくに、電解ばかりだった。高いスピーカーなのに。

一番そのことを苦々しく思っていたのは、実はとうの設計者たちかも知れませんね。売るのに必死で、思うような設計はさせてもらえない。ネットワークにも使えるオーディオ用電解というものはありますが、安いフィルムと大差ないコストだったりもします。

アンプの場合は少々容量抜けを起こしても「まあ動いているし、いいんでないの?」で済みますが、スピーカーの場合そうは行きません。容量抜けなんかおこしたら、フィルターの遮断特性が変わって音質がメタメタになります。

古すぎる中古スピーカーを買うのでしたら、国産はやめて高級海外製にしましょう。海外製だって電解を用いている場合は多々ありますが。あるいは、購入後にコンデンサーを全部フィルムコンに交換してしまいましょう。フィルムコンデンサーは電解よりも高価ですが、永年的に性能維持できますので、トータルでは割安です。そんなに大容量のものは作れないから用途は限られますが、ネットワークに使うのでしたら絶対にフィルムです。

な~に、個人で購入される分にはそんなに高い買物ではないし、やり方が分からなければ、またこの掲示板で聞いちゃえばいいんです。
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少し長く、また難しい話も含んでいるかも知れませんが、ひとつガマンして読んでください。



本当は「何年くらいですよ」と、確信を持って言いたいところなんですが、それは出来ないんです。というのも、一般的なアルミ電解というものはその利用回路、印加される信号、それから周囲温度にその寿命が極めて大きな影響を受けるからです。

http://www.elna.co.jp/ct/c_al03.htm

このページに明記してあるように、例えば周囲温度が極めて高いとか。大量のリプル電流を常時くらっているとか。あるいは定常的ではない大電力のスイッチングを常時くらっているとか。あるいは定格ギリギリの高い電圧印加を受けているとか。それらの利用状況により、アルミ電解キャパシタの寿命は桁オーダーで大きく変化してしまいます。

なぜ中国製PCマザボの電解が膨らみやすいか。ここからは想像ですが、電源のリプル対策が十分ではなく、電源バスラインが汚らしくてパルス性の高周波リプルが常時電解に掛かっており、著しく電解キャパシタの寿命を落としているからではないでしょうか。ノイズ対策の十分でないマザーボードでは考えられる話です。

さて、今度はオーディオアンプの中身に話を限定してみます。普通のアナログオーディオアンプの中は、低周波だけが支配する、PCマザボに比べればのどかで穏やかな世界が広がっている。しかし、それでも確実にアルミ電解には寿命の日が訪れます。

キャパシタが寿命に近く、容量が半減になっていたとします。しかし、電源平滑やバイパスコンが半減したからといって、オーディオアンプは動いてしまうのですね。この、壊れないし動いてしまう、という所がポイント。だから寿命が永いんですよ。とはならず、性能は確実に悪くなっており、何とな~く音が悪いな~ などと感じることはあるかも知れません。

長くなりすぎたので、続きは2回目に分けますね。
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中古のAV機器もコンデンサーの劣化は必然です。


最近の東南アジア製のコンデンサの品質が悪いことはよくききますが、
昔のコンデンサーかつ日本製なら品質がよかったかと言うと必ずしも
そうではありません。
特にバブル期の表面実装型電解コンデンサは電解液の問題で劣化が激しいも
のが多いです。極端な例ではそのコンデンサ数個の劣化のために故障で
使えなくなる機器がありました。DAT、S-VHSビデオデッキ、カセッ
トデッキ等。表面実装タイプでなくても、その時期の電解コンデンサは劣化
しているものが多いです。また、日本のメーカーの新しい機器でも一定水準
以上の中高級機を除いては、東南アジア等海外生産ですので部品の調達も現
地ですし長期信頼性は疑問があります。
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スピーカ、コンデンサが新品の場合は期待する『音』は出ません。


使い込んでいる内に音質は上昇し、そのうちにコンデンサの場合は
劣化して音質は低下します。
*コンデンサの『膨張』は内部の電解液が活性化し過ぎ空気が発生する
『ガス』で膨らみます。
70年代以前のコンデンサでは『液漏れ』する前に『自爆』しています。
PCはソフトの互換性を問わなければ、新品で構わないですが、
ことオーディオの場合は新品より使い込んだ方が却って『良い音』がします。
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確かに年数が経てば劣化しているかと思います。


ただし、コンデンサの種類にもよります。

最近のPCのマザーボードの場合、安い海外製のコンデンサなどを使用している場合や、規格にあわせるため狭い基板上に無理やりコンデンサを実装せざるおえない状況であることなど、廃熱処理ができていないことも劣化の原因になっています。

これに対し、オーディオ機器では高級機であればなおさらコンデンサ1つを見ても高性能なものを使用している場合が多く、配置も十分に検討されたものとなっており、排熱もできる限りよくなるような設計がされています。

この面からも、オーディオ機器がPCのマザーボードと同様の壊れ方をするというのは少ないのではないかと思います。

ただし、中古品は前オーナーの使用状況によって大きく異なります。
狭いボックスに押し込んでいたような場合や、使用時間が長い場合などです。

コンデンサ以外にも半田が劣化したり、トランジスタなど半導体部品が故障したりといったケースも考えられますので、使用時間対年数みたいな感じで程度の良いものを探すしかないと思いますよ。
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