A 回答 (2件)
- 最新から表示
- 回答順に表示
No.2
- 回答日時:
ほかにも電導度を測るとか,いろんな方法があります.気体発生するような反応であればその発生体積を測るとかも.
いずれにしても反応したものが減る様子か,生成したものができてくる様子を経時的に追跡できる方法は,原理的にはなんでも使えます.どの方法を使うべきかは反応系の特徴にあわせて考えるべきことで,一般的にこれがよい,という方法はありえません.
> 古典的な実験方法にはどんなメリットが
何を測っているのかがきわめて明確であることでしょう.そして簡単な器具でも高い精度の実験が可能であること.したがって実習レベルではこういうやり方はきわめて正しい.
学生実験レベルでは腕が伴わないのでアレですが,ある程度の技量を持っている人にとっては滴定くらい精度の高い測定法はそうそうはないのです.しかも適用範囲が大変広い.滴定を馬鹿にしてはいけません.
他の方法ですが,たとえば今回の実験では可視吸収は使えません.反応液が無色だから明らかです.紫外もエステルとカルボン酸を定量的には区別できませんからうまくありません.赤外は水自体の赤外吸収が強すぎて,まともな測定はできません.NMR は機器の扱い自体が難しく,この程度の実験に使うには大げさすぎます.そもそも NMR の原理やチャートの読み方だけで別に相当の勉強が必要です.酸塩基滴定は原理も明快で,何を調べているのもこんなに明快なものもないでしょう.そのうえ初学者でもそこそこの精度が出せます.非常によい方法のひとつであることは間違いありません.
No.1
- 回答日時:
質問者さんのように物質量をきちんと量るというのが最も基本的かつ古典的な方法です。
この実験に使えるかどうかは別としていくつか速度論をやる方法を提示させていただきます。
1.ガスクロマトグラフィーや液体クロマトグラフィーで物質量を量る
これも量計測ではありますが、操作が楽だし時間がかかりません。
キラルカラムを使うことで立体反転速度を量ったりもできるでしょう。
質問者さんの場合なら、酢酸エチルの減少をはかるとか(逆に酢酸の生成を見ることもできるでしょうが)で速度が出せるのでは。
2.NMRやUV-vis, IRスペクトルを使う
最近は多いです。
温度可変装置が付いたマシンが増えたので、溶媒の融点~沸点間でいくつか測定点を取り、アイリングまたはファントホッフプロットにより活性化パラメータを手軽に求めることができます。
これも出発物質または生成物の量を内部標準物質との比較で出します。
この回答への補足
ご回答ありがとうございます、とても参考になります。
1つ気になってしまったことがあるのですが、いろいろな実験方法があるなか、私のような古典的な実験方法にはどんなメリットがあるのでしょうか?
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 化学 大至急 化学基礎の問題 中和滴定反応 2 2022/09/14 18:28
- 生物学 生物の実験で二酸化マンガンとレバーを過酸化水素水と、塩酸、水酸化ナトリウム水溶液のいずれかを混ぜたも 2 2023/06/25 16:19
- 中学校 中学理科 2 2022/09/11 20:50
- 化学 化学の反応についてです。本当にばかで分かりません。 1 2023/01/06 19:38
- 化学 理科 発熱反応か吸熱反応かは丸暗記するしかありませんか? ①塩酸+マグネシウム=塩化マグネシウム ② 2 2022/07/18 20:10
- 化学 解き方が分かりません…化学工学の問題です。 1 2022/06/16 00:49
- 化学 化学工学の問題です。自分で解いたのですが答えがあいません… 2 2022/06/16 00:46
- 化学 弱酸遊離反応 1 2022/07/27 13:24
- 化学 高校化学、陽イオン交換樹脂 2 2022/04/24 10:12
- 中学校 中学理科 2 2022/09/19 09:14
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
ピペットの検定を行う化学的根...
-
薄層クロマトグラフィーについて
-
ベンズアルデヒドの影響
-
化学のレポートに書く、実験を...
-
化学実験:ワセリンとグリース
-
【化学】スモークテスターの煙...
-
【化学】布ウエスとメリヤスウ...
-
ミョウバンについての計算です
-
化学論文の Run と Entry
-
結晶中の結晶水の定量という実...
-
フッ酸はヤバイですよね
-
駒込ピペットの一滴
-
薬学部や化学科の実験中はメガ...
-
ピペット類の検定ということで...
-
モル比法と連続変化法
-
「攪拌する」=「混ぜる」?
-
化学についてです。 水銀柱の実...
-
加熱の仕方
-
漏斗・濾紙ってどこで売ってま...
-
加熱のとき,試験管の口を下げ...
おすすめ情報