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- 回答日時:
確かに「勘」は「かんがえる」、「堪」は「たえる」で意味が違いますが、音読みはいずれも「かん」、中国語音も「kan1」で全く同じです。
ただし、現代日本語で「堪」の音読みを用いるのは、ほぼ「堪忍[袋]」(かんにん[ぶくろ])のみと言って良いでしょう。
中国語で「親子の縁を切る」意味の「勘当」は、そのまま“断絶父子関係”のように言い、“勘当”とは言いません。“堪当”という単語はありますが、「担『当』するに『堪』える」、すなわち「その任務に相応しい」のような意味で用いられ、やはり親子の縁とは何の関係もありません。
参考:http://www.bitex-cn.com/word_show.php?wordid=35703
肝心の、日本語の「かんどう」に「堪当」という漢字が当てられる経緯については残念ながら分からないのですが、以上、ご参考になれば。
早速のご回答ありがとうございます。
質問を出した後、試しに古い辞書(簡野道明著「字源」)を引いてみると、「勘当」は「君父の怒りに触れて臣子たる縁を断たれる」とあり、「堪当」は「目上に逆らいて逐はる」とあり、親子のことは関係ありませんでした。
親子関係のことに集中して使われるようになったのは、比較的新しいのかもしれませんが、上下関係の断絶を表すということで、日本では比較的古くからどちらの文字も同じ意味に使われているように思いました。
戦後の日本語の表記においては、文部省のいい加減な通達でめちゃくちゃな漢字の使われ方が流通してしまい、漢字を大切に扱いたい人間には、憤懣やるかたない思いがしていますが、こういう傾向は、案外古くからあったのかもしれないのかなとも思い、日本人のいい加減さが我ながら情けなくなります。
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