A 回答 (3件)
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No.1
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No.2
- 回答日時:
パスカル(Blaise Pascal、1623年- 1662年 フランスの哲学者、数学者、物理学者)の
断片的な書き物を、彼の死後に編纂して1670年に発売の遺著である
パンセ(PENSEES、『瞑想録』とも)の中にあります。
こちらが原文(フランス語)です。
●L'homme n'est qu'un roseau, le plus faible de la nature; mais c'est un roseau pensant.
hommeが人間、roseau が葦で、pensantが考える⇒roseau pensant で考える葦。
このほかにも
●L'homme n'est qu'un sujet plein d'erreur, naturelle et ineffacable sans la grace.
人間は、誤りに満ち満ちている~
●L'homme n'est que deguisement, que mensonge et hypocrisie, et en soi-meme et a l'egard des autres ...
人間は、自分や他人に対して、感情を偽り、嘘と偽善に~
と示唆に富んでおります。
ご参考
この『人間は~だ ne ~que』の言い回しにヒントを得て
後世では、人間を女性と男性に分けて
●L'homme n'est que poussiere. La femme est aspirateur.
男は、塵に過ぎない、女性は、その掃除機だ。
●Un homme n'est qu'un homme toute sa vie, une femme est jolie jusqu'a temps qu'elle devienne ta femme.
男は、一生男だ。女は、妻になるまでは美しい。。。
などと軽口を叩いております。
No.3
- 回答日時:
http://www.croixsens.net/pascal/にはパスカルのパンセのテクスト全文がブランシュヴィク版で出ています。当該の断章はブランシュヴィク版の347番です。邦訳を下に掲げておきます。
「人間は自然のうちでも最も弱いひとくきの葦にすぎない。しかしそれは考える葦である。これをおしつぶすのに、宇宙全体は何も武装する必要はない。風のひと吹き、水のひとしずくも、これを殺すに十分である。しかし、宇宙がこれをおしつぶすときにも、人間は、人間を殺すものよりもいっそう高貴であるであろう。なぜなら、人間は、自分が死ぬことを知っており、宇宙が人間の上に優越することを知っているからである。宇宙はそれについては何も知らない。
それゆえ、われわれのあらゆる尊厳は思考のうちに存する。われわれが立ち上がらなければならないのはそこからであって、われわれの満たすことのできない空間や時間からではない。それゆえ、われわれはよく考えるようにつとめよう。そこに道徳の根原がある。」(L200,B347 松浪訳)
なお、「人間は自然のうちで最も弱いひとくきの葦にすぎない。しかしそれは考える葦である。」というパスカルことばについて、これをデカルトの「われ考える。ゆえに、われあり」と同義的に解釈している人々が多いようですが、これはアウトオブコンテクストの誤解です。デカルトの「考える」は人間は理性の力で自然をねじふせようとする近代の理性崇拝の発端ですが、他方、パスカルの「考える」というのは自分の弱さ・悲惨さをわきまえることを意味します。理性の限界もわきまえて、神を呼び求めるという方向に進むのがパスカルの「考える葦」です。
「人間は自然のうちでも最も弱いひとくきの葦にすぎない。しかしそれは考える葦である。これをおしつぶすのに、宇宙全体は何も武装する必要はない。風のひと吹き、水のひとしずくも、これを殺すに十分である。しかし、宇宙がこれをおしつぶすときにも、人間は、人間を殺すものよりもいっそう高貴であるであろう。なぜなら、人間は、自分が死ぬことを知っており、宇宙が人間の上に優越することを知っているからである。宇宙はそれについては何も知らない。
それゆえ、われわれのあらゆる尊厳は思考のうちに存する。われわれが立ち上がらなければならないのはそこからであって、われわれの満たすことのできない空間や時間からではない。それゆえ、われわれはよく考えるようにつとめよう。そこに道徳の根原がある。」(L200,B347 松浪訳)
なお、「人間は自然のうちで最も弱いひとくきの葦にすぎない。しかしそれは考える葦である。」というパスカルことばについて、これをデカルトの「われ考える。ゆえに、われあり」と同義的に解釈している人々が多いようですが、これはアウトオブコンテクストの誤解です。デカルトの「考える」は人間は理性の力で自然をねじふせようとする近代の理性崇拝の発端ですが、他方、パスカルの「考える」というのは自分の弱さ・悲惨さをわきまえることを意味します。理性の限界もわきまえて、神を呼び求めるという方向に進むのがパスカルの「考える葦」です。
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