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数学的帰納法の別バージョンがあれば教えてください。

A 回答 (5件)

多種多様なバージョンがありますが


大学入試程度なら本質的には一種類しかありません.

以下,厳密性は考えず,雰囲気だけ書きます.

基本は
・集合Xの最初の要素「A」に対して命題P(A)が成り立つ
・集合Xの要素「B」に対してP(B)が成り立つときに,
 Bの「次」の要素「C」に対してP(C)が成り立つ

という流れです.
したがって,重要なのは集合Xに
「ある要素の次の要素」というものがあることです.
順序とはちょっと違うもので,「次の要素が存在する」というのは
「順番がある」よりも「強い条件」です.
#「次」があれば「順序」は定められますが,
#「順序」があっても「次」は決められません.
#例えば,実数がその例です(順序があっても次はない).

Xとして自然数全体の集合を考えた場合,
「次」というのは「+1」したものとすれば
普通の帰納法です.
ところが,実は「次」というのを「+2」とかにしても
いいんです.最初の要素も「1」にする必要はありません.
例えば,「すべての偶数」に対する問題を帰納法で
処理しようとすれば,
始めの要素を「2」として,次の要素は「+2」したものと
すればよいわけです.
こういうのも本質は同じですが,
一種のバージョン違いでしょう.
#同様に「奇数」「三の倍数」とかもできるわけです.

もうすこし一般化すれば
「次」の要素ではなく,「順序」を使って
こういうふうにするバージョンもあります

・集合Xの最初の要素「A」に対して命題P(A)が成り立つ
・集合Xの要素「B」に対して,
 Bよりも小さい(つまり前の順序の)すべての要素「D」に対して
 P(D)が成り立つときに,
 P(B)が成り立つ

集合Xに順序が定まって更に「最小」というものがあれば
OKの数学的帰納法です.
#これは「超限帰納法」と呼ばれるタイプです.
これも自然数を相手にして,
なおかつ順序を普通のものにすれば
普通の帰納法になります.

最初の一個が大学入試の範囲ででてくるものです.
二つ目のはまれに入試にもでてきますが,自然数以外のものを
対象にするのは,大学の数学科に入ってからでしょうね.
#集合論とか位相空間論の授業で出てくるはず.

これ以外にもまだまだ種類があるとのことで,
数学基礎論では,帰納法の種類を変えることで
いろいろな範囲の数学を作って,
そこで何ができるかというような議論があるそうです.
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この回答へのお礼

勉強になりました。ありがとうございます。

お礼日時:2007/06/04 00:37

無限降下法などはいかがでしょう?

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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%B0%E5%AD%A6% …
>数学的帰納法
に「バリエーション」例が見えます。
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背理法を用いて、


i)n=0が真である
ii)n=k が偽なら n=k+1 も偽。

より、n=kが偽であるkは存在せず、n(∈N)についてすべて真である。

といったようなのはあるようです。自信がないですし、質問者様の希望にあった回答になっているかは分かりませんが、一応こんなのもあるよ、とは紹介します。
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無いと思います。

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