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スラブ系の言語で、未来のことを指しておらず、かといって過去のことを指しているのでもないのに、完了体の動詞が使われているケースはありますか?ごくまれなのではないでしょうか?

A 回答 (2件)

ロシア語の場合ですが、例外的に完了体を現在形のように用いることがあります。



例えば、瞬間的な動作の反復を表す際、完了体を用いて表現することがあります。例えば、プーシキンの詩に次のようなフレーズがあります。
То, как зверь, она завоет,(それはあるときは獣のように吼えるかと思うと)
То заплачет, как дитя.(あるときは子供のように泣く)

通常、反復は不完了体を用いますが、この文では完了体を用いています。意味としては現在を表しています。

ことわざでは完了体の二人称単数が頻繁に用いられますが、これも普遍的なことがらについて述べているという意味では過去にも未来にも属しません。例)Что посеешь,  то пожнёшь.(蒔いたものは必ず刈る羽目になる)

それから、ある人に固有な動作、避けられない動作を表す時にも完了体を用いることがあります。例)Ты всегда что-нибудь разбьёшь.(おまえはいつも何か壊すやつだ)

たぶん、探せばまだあるのかもしれませんが、手元の文法書をざーっと見た限りではこのあたりが代表的なようです。
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この回答へのお礼

ロシア語を学ぶとほんとに未知だった世界が開けてくるように感じます!
新しい世界観がひらけてきました!

お礼日時:2007/05/13 12:50

西スラヴ系は詳しくありませんが、南スラヴ系(セルビア・クロアチア・マケドニア・ブルガリア語など)は完了体動詞の現在形は東スラヴ系(ロシア語)よりも使用範囲が狭くなります。


これらの言語では、完了体の現在は原則的に主節では使えないことになっています。未来は「望む」という動詞またはそれから派生した助詞と不定詞や現在形を組み合わせます。
完了体の現在が使われるのは条件節や目的節中で、そこでは行為の完遂が必要とされることが多いからです。また、命令文でも使われますがこれらの用法ではその行為が行われるのは実際には未来のことになります。
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この回答へのお礼

trgovec さんがいらっしゃるおかげでこのカテゴリーはレベルが高いです!

お礼日時:2007/05/13 12:51

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