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シャンソン “L'hymne a` l'Amour ”
http://www.paroles.net/chansons/10001.htm
の歌詞の第1連、上から3行目、

“Peu m'importe si tu m'aimes”

の“m'importe”は、“je me importe”が省略された形なのでしょうか?
それと、なぜこのような省略をするのでしょうか?
“Peu importe”で「どうでもいい」という意味のイディオムがありますので、それなら“Je me peu importe”というセンテンスでも良さそうな気がするのですが、このイディオムの形を崩したくないためでしょうか?
それとも他に何か理由があるのでしょうか?

A 回答 (4件)

今回は、動詞importer(輸入のimporterでない方)に焦点を



この動詞は、18世紀中頃の辞書にも既に
不定詞か、三人称としての用法でのみ利用と明記

ご質問のPeu m'importe の元の形は 非人称のIlを主語として
Il m'importe peu ~です 今でもこの言い方もあります
同じ意味で同じ様に不定詞か、三人称としての用法しかない
動詞chaloirも同じ運命を辿っており(理由は不勉強)
Peu me chaut ⇔ il me chaut peu que + subj となります
(私を少ししか暖めない⇒重要でない、同でもいいことだ)

会話や歌などでは、副詞句となった
Peu m'importe, Que m'importe です

勿論他動詞としてimoprter a +人、物 との言い回しは
ありますが 代名動詞としてはありません

この回答への補足

この場合の
Il m'importe peu ~
の意味の変遷(?…というのかは分かりませんが)はどうなるのでしょうか?

Peu me chaut ⇔ il me chaut peu que + subj 
が「私を少ししか暖めない⇒重要でない、どうでもいいことだ」となるのであれば、「私を少ししか重要だと思わない⇒重要でない、どうでもいいことだ」になったのでしょうか?

補足日時:2007/05/12 21:45
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この回答へのお礼

いつもご丁寧なご説明、ありがとうございます。

お礼日時:2007/05/12 21:38

peu importe と同じく非人称動詞だと思います。



Il m'importe peu si tu m'aimes. = Little matters whether you love me.

のように非人称主語 il を立てることもできますが、フランス語に限らずこの手の非人称動詞は主語を立てずに使うことができます。表現によっては主語を立てないのは慣用表現や口語表現に限られる場合もあるようです。

歌詞の場合はリズムにより表現を選ぶこともあるでしょう。

この回答への補足

>フランス語に限らずこの手の非人称動詞は主語を立てずに使うことができます

英語にそういう例がありましたら教えて頂けますと幸いです。

補足日時:2007/05/12 21:51
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この回答へのお礼

いつもご丁寧なご説明、ありがとうございます。

>歌詞の場合はリズムにより表現を選ぶこともあるでしょう。

おっしゃる通りだと思われます。私もそれは考えてみたのですが、次の行でJe me~と始まっていますので、それに釣られてしまい(?)Je me peu importe~もアリかなと思ってしまったのですが、詩の韻律に関しては全くの門外漢ですので、詳しい方のご説明があるのをお待ちしていました。

お礼日時:2007/05/12 21:50

>英語にそういう例がありましたら教えて頂けますと幸いです。



(it) little matters
(it) seems

歌詞ではこういう例があります。matters だけというのは見たことがありません。ただこの場合 it 自体アクセントがないので聞こえなくなったのか省略なのかは微妙です。また little matters は little を名詞と見ることもできそうです。

ドイツ語では

es friert mich = *it freezes me → I am cold
es ist mir kalt(同義)
Es graut mir vor ihr. = *It frightens me for her. = I am afraid of her.

これらは mich friert / mir ist kalt / Mir graut vor ihr. のように語順を変えれば非人称主語 es が省略されます。
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この回答へのお礼

いつもご丁寧なご説明、ありがとうございます。

フランス語に限らず様々な言語で非人称主語が省略される事実が大変よく分かりました。また、今後、もしそのようなケースに遭遇した場合、つまりどうもセンテンスとして成立していそうにもない時には、もしかしたら非人称主語が省略されているのでは、と、一応疑ってみる、ということも、フランス語だけでなく外国語学習全般で大いに役に立つ知識の様に思われました。

また勉強になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2007/05/13 23:22

se_tutoie さん こんにちは



言葉が羞恥心を持って生きていると
言葉も頬を朱にそめることもあると
思い起こさせる言い回しではないか

説明不足を補います

Peu m'importe = Peu me chaut
Il m'importe peu que = Il me chaut peu que

例文
A)Il m'importe peu que le questionneur donne un point ou pas.
B)Il m'importe beacoup qu'il commence a aimer le francais...

上記のque以下の文がそれぞれ主語(文頭のil)になっています
A)では、ご質問者が点を付けるか付けないか、それは同でもいいと
B)では、ご質問者が仏語を好きになってくれることが大切だと

この文章が簡略されて、A)は、Peu m'importe que ~ となります 
B)の簡略形はありません つまり、否定の意味のときに、この
Peu importe que とか Peu m'importe que の形をとり、更にこの
queの節に変えて名詞を従え、A)は、Peu m'importe un point となります

Peu importe que は多くの用例で生き残る 一方Peu chaut que は
殆ど利用されていません ラテン語calereから生まれた動詞chaloirは
その活用が、動詞chier(卑語、意味は辞書でご確認を)と音として
混同しやすかったので、消え去り、動詞としてはchautの形のみ細々と
現在分詞形が名詞chalandで顧客(熱くしてくれるもの⇒顧客)とか
その反対でnonchalanceが暢気・無頓着として、残っています

どうでもいいや(peu importe)との言い回しは、実はどうでもよくなく
いまや風前の灯火かのpeu me chaut を思い起こさせ、それに係わる
言葉そのものの自浄作用、羞恥心を考えさせられるのです
だから、やめられない、やめられない、○○やめられない です
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この回答へのお礼

いつもご丁寧なご説明、ありがとうございます。

>否定の意味のときに、このPeu importe que とか Peu m'importe que の形をとり
>B)の簡略形はありません

なるほど!ということは、同じIl m'importe que~の文型であっても、それが省略されていれば否定の意味ということなのですね。

英語ではpeuの代わりになるlittleやfewを入れて、例えば It is few important that~という言い方はしません。必ずnotを入れてIt is not important that~とか、あとはせいぜいso を入れてIt is not so important that~となりますし、大きな違いはe^tre=be動詞が入るか入らないかということもありますから、やはりこの辺りは英語とフランス語の違いをはっきり認識しておく必要があるように思われました。

大変勉強になりました。ありがとうございました。 

お礼日時:2007/05/13 23:39

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