
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
硫酸カリウムアルミニウム(いわゆるミョウバン)は、硫酸と水酸化カリウムと水酸化アルミニウム
の塩(より正確には複塩)に当たります。
このうち、水酸化アルミニウムは弱塩基のため、いわゆる「塩の加水分解」を起こす可能性が
考えられます。
Al^3+ + 3 H2O ←→ Al(OH)3 + 3 H^+ (平衡;可逆反応)
今回行われた実験の目的は、ミョウバンのきれいな結晶を得ることだと思いますが、飽和溶液
という高濃度で1週間放置となると、結晶の成長中に、上記反応で生じる水酸化アルミニウム
が取り込まれ、きれいな結晶にならなくなる可能性が生じます。
(正確には、明確な水酸化アルミニウムとしてではなく、結晶内のアルミニウムの比率の増加
ということになると思います)
このとき、予め少量の硫酸を添加しておけば、上記の平衡を左に傾けることが出来るため、
本来のミョウバンの結晶が得られる、ということだと思います。
(なお、硫酸の量が過剰になると、ミョウバンそのものの溶解度自体が低下し(→これも平衡)、
再結晶がうまくいかなくなると思いますのでご注意下さい)
この回答へのお礼
お礼日時:2007/07/03 00:50
丁寧な回答ありがとうございます!!!!
とても分かりやすく説明して頂いたおかげで、理解できました!
本当にありがとうございました(>_<)
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