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結晶子について
xrdに出てくる結晶子の意味がよくわかりません。
結晶子とは、単結晶とみなせる最大の集まりをいい、一個の粒は複数の結晶子に よって構成されています。

とネットに書かれていますが
SEMとかの電子顕微鏡で見られる一粒の大きさと
結晶子は違うものですか?

全体的に意味がわかってないので
詳しく教えていただけると幸いです。

A 回答 (1件)

<結晶子とは、単結晶とみなせる最大の集まりをいい、


一個の粒は複数の結晶子に よって構成されています。>は
次からの引用ですね。
https://www.nsst.nssmc.com/techrepo/zairyo_pdf/H …

それで、このHPの図1を援用して説明します。ただし、
結晶子=微結晶と言換えて説明します。昔は結晶子と云う
用語は無かったので(今でも結晶子は少数派では?)。

物の粒は、それ自体が一つの結晶の場合(単結晶)も有り
ますが、そう云うケースは稀です。水晶がその例です。
普通は、粒は異なる種類の小さな結晶(微結晶)の集まりか、
結晶性の部分(微結晶)と非結晶性の部分(無定形部分)の
混在したものです。後者はポリマーに多く、全体に対する
結晶性部分の割合を測定し、結晶化の度合い、結晶化度、
と言います。

微結晶は、多数の結晶格子を含み、X線の回折条件を
満たす程に大きなもので、結晶格子(3Å前後)の数十倍から
数百倍はあり、単結晶のそれに近い回折面を構成しています。

微結晶に当ったX線は、その回折面で回折されXRL回折
パターン(回折ピーク)を示します。
この回折ピークは、微結晶が大きく完全なほど明確で、微
結晶が小さく不完全な程(内部欠陥が多い程)ピークは幅
広いぼやけた物になります。
これを利用してピークの半値幅から微結晶の大きさを算出
する事ができます(シェラーの式)。

<SEMとかの電子顕微鏡で見られる一粒の大きさと結晶子は
違うものですか?>
<一粒の大きさ>は粒全体の大きさで、肉眼や拡大すれば見る
事ができる物です。これに対し、<結晶子>は粒を構成する物で、
直接的には見えないかSEMで拡大しても見えない物です。
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この回答へのお礼

返信が遅くなりました。
ご回答いただき、ありがとうございます。
一粒の大きさ≠結晶子
とのこと理解しました。
例えば、aとbの2つの試料を用意したとして
結晶子がaの方が大きい時
一粒の大きさもbに比べて
aの方が大きいというふうに判断することはできるのでしょうか?

お礼日時:2019/02/24 10:20

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