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実験で硫酸アルミニウムと硫酸カリウムから作ったミョウバンを使って、ミョウバンの成長の実験をしました。

ミョウバン飽和溶液(ミョウバン30gを240gの水に溶かしました)を作り、それを一週間放置する、という実験だったんですが、
その際、放置する前ににミョウバン飽和溶液に conc.H2SO4 を数滴加えたんですが、
なぜ加えるのでしょうか?

分からなくて困っています。分かる方いらしたら、ぜひ教えてください。

A 回答 (2件)

硫酸カリウムアルミニウム(いわゆるミョウバン)は、硫酸と水酸化カリウムと水酸化アルミニウム


の塩(より正確には複塩)に当たります。

このうち、水酸化アルミニウムは弱塩基のため、いわゆる「塩の加水分解」を起こす可能性が
考えられます。

 Al^3+ + 3 H2O ←→ Al(OH)3 + 3 H^+ (平衡;可逆反応)


今回行われた実験の目的は、ミョウバンのきれいな結晶を得ることだと思いますが、飽和溶液
という高濃度で1週間放置となると、結晶の成長中に、上記反応で生じる水酸化アルミニウム
が取り込まれ、きれいな結晶にならなくなる可能性が生じます。
(正確には、明確な水酸化アルミニウムとしてではなく、結晶内のアルミニウムの比率の増加
 ということになると思います)

このとき、予め少量の硫酸を添加しておけば、上記の平衡を左に傾けることが出来るため、
本来のミョウバンの結晶が得られる、ということだと思います。
(なお、硫酸の量が過剰になると、ミョウバンそのものの溶解度自体が低下し(→これも平衡)、
 再結晶がうまくいかなくなると思いますのでご注意下さい)
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この回答へのお礼

丁寧な回答ありがとうございます!!!!

とても分かりやすく説明して頂いたおかげで、理解できました!
本当にありがとうございました(>_<)

お礼日時:2007/07/03 00:50

補足要求です。


1.高校の化学Iの授業での実験ですか。
2.化学IIを履修していますか。
3.化学平衡について学びましたか。
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この回答へのお礼

返信ありがとうございます。

ANO.2の方の回答で理解できました!

お礼日時:2007/07/03 00:46

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