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副詞節というとある文(副詞節)のあとにまた文(の訳)がある、というイメージがあるのですが、
The dog is so gentle that we are not afraid of it
(その犬はとてもおとなしいので、私たちは恐れない)
のように結果を表す副詞節では、そのようには訳しません。副詞節といっても、必ずしもある文(副詞節)のあとにまた文(の訳)がくるというわけではないのでしょうか?それとも「私たちが恐れないのは、その犬がとてもおとなしいからです」と逆に訳せるから?でしょうか。
あと、He spoke clearly, so that they understand him(彼ははっきり話した、それで、彼らはよくわかった)
の「so that~」も結果を表す副詞節ということでいいですか?
ちょっと疑問に思ったので、知りたいです。わかる方お願いします。

A 回答 (4件)

こういうことでしょうか?


「和訳すると、副詞節(と呼ばれる部分)は前の方にくることが多い」

確かに
… when ~:When ~, …
… because ~:Because ~, …
… though ~:Though ~, …

これらは「~とき・ので・けれど…」のように、元の英文の語順がどうあれ、このように訳します。

これは日本語の性質のためなのです。「とき・ので・けれど」のようなつなぎの言葉で文を締めくくるのは、少なくとも書き言葉ではみっともないとされるから、副詞節とやらを後に訳さないようにするのです。
一方の英語では(後ろに来やすい前に来やすいという傾向はあるにせよ)そのような制約はゆるいので、どちらを先に書いてもいいのです。

しかし、これは副詞節に限らず、節というものは同じ性質を持ちます。

I think that he is honest.「彼は正直だ[と]思う」
This is the boy that I met yesterday.「こちらは私が昨日会った[(ところの)]少年です」

いずれも that というつなぎ言葉が前から訳すと文末に来てしまうので

「私は思う、彼が正直だと」
「こちらは少年です、私が昨日会った(ところの)」

そうならないように訳すのです。ただし読み聴きしながら理解するには前からどんどん理解したほうが能率的です。

そこで「結果」ですが、この場合は「原因→結果」の流れが英語日本語とも同じなので、それをあえて順番を変えるよりは日本語を工夫して不自然な訳にならないようにしているのです。

なお、例外や工夫次第で対処できる場合もあります。

「… because ~」は「…なぜなら~からだ」(最後の「だ」が大事です)とすることもできます。

I was leaving home when it began raining. 「家を出ようとしていた。するとそのとき雨が降り出した」
when 以下に思いがけないことが書かれている場合、前から訳したほうが自然なことがあります。
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この回答へのお礼

大変参考になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2007/08/13 22:52

こんにちは。



ご質問1:
<副詞節というとある文(副詞節)のあとにまた文(の訳)がある、というイメージがあるのですが、>

おっしゃることは、
「副詞節が、従属節として、主節を修飾している」
ということだと思います。


ご質問2:
<The dog is so gentle that we are not afraid of it
(その犬はとてもおとなしいので、私たちは恐れない)
のように結果を表す副詞節では、そのようには訳しません。>

日本語の和訳は、日本語でわかり易いように工夫された訳が多いのです。これもその一種です。

1.この例文には、文(主語+動詞)が2つあります。主節はThe dog is so gentle「その犬はとてもおとなしい」で、we are not afraid of it「私たちはそれを恐れない」は従属節として主文を修飾しています。その意味で副詞節と呼ばれるのです。

2.この文で最も言いたいことは、主文の「その犬はとてもおとなしい」ということにポイントが置かれているのです。

3.soは「そのように」という意味の副詞で、thatはsoと呼応してso~that…で「…するくらい~の」という意味が原義となります。

4.つまり、この文の直訳は
「私たちが恐れないくらい、その犬はとてもおとなしい」
となっており、「犬がとてもおとなしい」という「程度」に主眼が置かれているのです。

5.ただ訳す時に、現象としての「程度」が「結果」を生じるため、前から訳し下げて「とても~なので…だ」といった、結果の訳に転じてしまっただけなのです。つまり、日本人にわかりやすい訳にした、和訳テクニックの便法ということです。


ご質問3:
<それとも「私たちが恐れないのは、その犬がとてもおとなしいからです」と逆に訳せるから?でしょうか。>

それは違います。

1.この訳だとIt~thatの強調構文の訳し方になってしまいます。ご質問文のthatは強調構文の用法ではないので、そういう訳にはなりません。

2.ちなみに、この和訳を強調構文の英訳にすると
例:
It is because it is so gentle that we are not afraid of the dog.
「私たちが恐れないのは、その犬がとてもおとなしいからです」

このItは=that~ですから、以下のようにも書き換えられます。
That we are not afraid of the dog is because it is so gentle.


ご質問4:
<He spoke clearly, so that they understand him(彼ははっきり話した、それで、彼らはよくわかった)の「so that~」も結果を表す副詞節ということでいいですか?>

いいです。

1.この例文でも、主節はHe spoke clearly、従属節はthey understand himで、副詞節として主節を修飾しています。

2.従って直訳は
「彼らがよくわかるように、彼ははっきり話した」
となります。

が、上記で述べたように、「はっきり話した」という程度を表す現象が、「彼らがよくわかった」という結果を生じたため、前から訳し下げて結果の訳に転じたのです。

こうした訳し方では、副詞節thatの従属節としての用法が、薄れてsoに取り込まれています。

このso thatの用法で、副詞節thatの用法がほとんど薄れてsoが接続詞化したものが、等位接続詞so「そこで」「その結果」となります。


以上ご参考までに。

この回答への補足

回答ありがとうございます。
>こうした訳し方では、副詞節thatの従属節としての用法が、薄れてsoに取り込まれています。
とありましたが、「soに取り込まれています」とは次の文の
>このso thatの用法で、副詞節thatの用法がほとんど薄れてsoが接続詞化したものが、等位接続詞so「そこで」「その結果」となります。
の意味でいいんですよね。また「このso thatの用法で」とありますが、これは、
The dog is so gentle that we are not afraid of itの時の用法と
He spoke clearly, so that they understand himの時の用法、
両方について言える、ということでいいですか?
あと、質問3についての例文は
because it is so gentle that we are not afraid of the dog
でよろしいですね。
ご回答いただけたらうれしいです。よろしくお願いします。

補足日時:2007/08/12 01:36
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No.2です。

補足質問にお答えします。

ご質問1:
<「soに取り込まれています」とは次の文の
>このso thatの用法で、副詞節thatの用法がほとんど薄れてsoが接続詞化したものが、等位接続詞so「そこで」「その結果」となります。
の意味でいいんですよね。>

いいです。ただ、so単独で「だから」「そういうわけで」という意味の、等位接続詞にはなりますが、so thatの複合語は「その結果」という等位接続詞にはなりません。soは副詞、thatはあくまで従属節の働きをする従位接続詞です。


ご質問2:
<また「このso thatの用法で」とありますが、これは、
The dog is so gentle that we are not afraid of itの時の用法と
He spoke clearly, so that they understand himの時の用法、
両方について言える、ということでいいですか?>

意味は両方とも「結果」の意味として訳し下げても構いません。ただ、上のso gentle thatの方は、前半の主文「犬はとてもおとなしい」に重点があるのに対し、下のso thatの方は、前文への重点が薄れ、意味上は等位接続詞化して前半と後半の文を等位に結んでいます。


ご質問3:
<あと、質問3についての例文は
because it is so gentle that we are not afraid of the dog
でよろしいですね。>

違います。この英文
because it is so gentle that we are not afraid of the dog
を、「英文A」として下記に説明します。

(1)この英文Aを直訳すると
「なぜならば、それはとてもおとなしいので、私達はその犬を恐れない」となって、強調構文にはなっていません。このbecauseは前文を受けての、ただの理由を付加的に説明しているだけです。

so gentle thatの部分で「とてもおとなしいので」という原因+結果を示唆しますから、理由を表す接続詞becauseはここでは不要です。

(2)また、この英文Aにすれば、itとthe dogの語順は入れ替えなくてはなりません。何故なら、英文法では、初めて出る名詞(ここではthe dog)は、従属節ではなく主節で使用するという文法の原則があるからです。

この英文Aではit is so gentleが主節、we are not afraid of the dogが従属節になってしまうので、主節にthe dogを、従属節に代名詞itを使わなくてはならないのです。

(3)ご質問文にある日本語は一種の強調構文になっているのです。ここでは「(私たちが恐れないのは)、その犬がとてもおとなしいからです」と後半の理由を強調しているのです。

もともとは、
We are not afraid of the dog because it is so gentle.
「それ(その犬)はとてもおとなしいので、私達はそれを恐れない」
という英文があって、理由の節「それ(その犬)はとてもおとなしいので」を強調したのが、ご質問の日本語「私たちがその犬恐れないのは、それがとてもおとなしいからです」となります。

この強調構文になっている日本語を英訳すると
That we are not afraid of the dog is because it is so gentle.
「私たちがその犬恐れないのは、それがとてもおとなしいからです」
となり、ご質問文の日本語と一致します。

ちなみに、このthat節は「~ということ」という接続詞で、That we are not afraid of the dog「私たちがその犬恐れないということ」の部分が名詞節として主語になっているのです。

この主語となるthat節が長いので、主語を形式主語Itに置き換えて、真主語をthat節でくくって後置したのが、
It is because it is so gentle that we are not afraid of the dog.
となり、同じ意味の強調構文になります。

最初のIt=that~という関係になります。つまりIt「それ」=that we are not afraid of the dog「私たちがその犬恐れないということ」という関係があります。

(4)ちなみに、最初のItは形式主語、2番目のitはthe dogの代名詞になります。

何故、最初にthe dogを持ってこないで代名詞のitを使っているのか。それは、この英文では、we are not afraid of the dogが主文になるからです。つまり、上記で説明したように、初めて出る名詞(ここではthe dog)は、従属節ではなく主節で使用するという文法の原則があるからです。

(5)ご質問3の結論:

少し説明が長くなったので、混乱されているかもしれませんが、簡単に要点を言いますと、

補足質問された英文A、
because it is so gentle that we are not afraid of the dog
は、主節はit is so gentleなので、言いたいことはそちらにあり、そちらに重点が置かれている。(このbecauseはただの等位接続詞で、従位接続詞ではありません)

強調構文の日本語を英訳した英文、
It is because it is so gentle that we are not afraid of the dog.
は、主節はwe are not afraid of the dog.なので、言いたいことはそちらにあり、そちらに重点が置かれている。

という違いがあるということです。

長くなりましたが、ご参考になれば、、、。

この回答への補足

回答ありがとうございます。最後にあと一つだけ!(>_<)
質問1の回答の最後に「so thatの複合語は「その結果」という等位接続詞にはなりません。soは副詞、thatはあくまで従属節の働きをする従位接続詞です。」とありますが「soは副詞」はso単独のときであって、so thatの複合語のときではない、でいいですか?質問2の最後に「so thatの方は、前文への重点が薄れ、意味上は等位接続詞化して前半と後半の文を等位に結んでいます」と”等位接続詞化して”はあくまで「化」であって、あくまで「so thatの複合語は「その結果」という等位接続詞にはなりません。」ということで等位接続詞ではない、でいいんでしょうか。お手間をかけさせたくないので短文で結果だけでいいです。英語ってホント文法を追究するとむずかすィ~ですね(^^ゞよろしくお願いします。すみません。。。

補足日時:2007/08/13 23:02
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No.2、3です。

補足質問にお答えします。

ご質問1:
<質問1の回答の最後に「so thatの複合語は「その結果」という等位接続詞にはなりません。soは副詞、thatはあくまで従属節の働きをする従位接続詞です。」とありますが「soは副詞」はso単独のときであって、so thatの複合語のときではない、でいいですか?>

いいえ違います。このご質問の最後の1行を以下のように訂正して下さい。

「soは副詞」はso thatの複合語のときであって、so単独のときは「soは接続詞(等位接続詞)」になる。

ということです。


ご質問2:
<質問2の最後に「so thatの方は、前文への重点が薄れ、意味上は等位接続詞化して前半と後半の文を等位に結んでいます」と”等位接続詞化して”はあくまで「化」であって、あくまで「so thatの複合語は「その結果」という等位接続詞にはなりません。」ということで等位接続詞ではない、でいいんでしょうか。>

いいです。

あくまで「so thatの複合語は「その結果」という等位接続詞にはなりません。」

ということです。


ご質問3:
<英語ってホント文法を追究するとむずかすィ~ですね(^^ゞ>

英語の面白さにはまってきた証拠です。迷路に迷い込んでも、あきらめず出口を探して下さい。今回は、こちらの回答も難解になってしまったのでは、と反省しています。今後もう少しわかりやすい回答を心がけます。

(^^ゞ←こういう絵文字ユニークですね。誰が考えるのでしょう、、、

ご参考までに。
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この回答へのお礼

何度も回答いただき大変参考になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2007/08/15 00:03

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