
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
切腹なる儀式化した自殺文化を持っているのは
世界広しといえども日本ぐらいです。
特異にものをもって、他に同様のものを探すのは
せん無きことですよ。
キリスト教云々と関係なく、腹を切って許すという文化は
日本だけです。
ただ死んで詫びる、というか責任を感じて死ぬというのは
人間の心理として共通するもので、世界中でみられます。
これは単に心理的プレッシャーが該当者に自殺を促すだけで
文化によっては、責任の回避、”逃げ”に過ぎないとして、
否定的な見解をもつものも少なくないです。
また日本でも切腹の多くは、本人が責任を取るというよりも、
誰かに責任が及ばないように代わりに罰を受けるというのに近い
場合が非常に多く、武士道はお家大事といわれるゆえんです。
だから冷静に判断すると、武士道においても
切腹では責任をとってはいないということです。
所詮は真に罰せられるべき人間は罰せられないのが世の常なんです。
西洋の責任の取り方といえば、常識的にいって
法を犯したなら刑罰を受ける、罪状を認める、
犯罪以外ではその地位から退く、辞職する、
罪を告白して懺悔する、などなどです。
ちなみにですが、「フェンシングの形状・・」という話をしてますが
フェンシングのフルーレ(剣のようなアレです)は競技用のものです。
あれはスポーツとして楽しめるように、怪我をしないようにできています。
当然のごとく騎士が持つようなものではありませんし、
時代も300~400年違います。日本でいうなら高校生が使うカーボンファイバー製竹刀に等しいです。
あなたの言っていることは、
「日本人は今もチョンマゲをしているから帽子はかぶらないだろう」
と言っているぐらい奇妙なことですよ。
お礼が遅くなって大変申し訳ありません。
ご回答ありがとうございました。
明快なお話で大変参考になりました。フェンシングのフルーレの真剣がどんなものか興味がわきました。
No.6
- 回答日時:
10年くらい前ですが、ヨーロッパの有名な貴族(ナポレオン戦争時、有名な隻眼の将軍。
但し日本ではマイナー)の親族が事業に失敗して日本円にして5億円の借金を作ったことがあります。一族は先祖伝来の貴重な物や土地の一部を売却して返済しました。さて問題は借金を作った本人ですが、一族の会議で一族の財産で借金を肩代わりすると決定された後、自室で拳銃自殺しました。責任は命を以て払わされたのでしょう。
ヨーロッパでも責任取って自決した元帥や将軍が多数います。
No.5
- 回答日時:
時代にもよりますが、責任の取り方として、最も一般的なのは、教会や修道会への寄進でしょう。
自分の領土や資金を教会へ寄付する事で、許しを請います。
十字軍に参加する条件で許しを得た人もいます。
(十字軍に参加する場合、領土の管理を委託し、戦死すれば管理者がその領土を得る事になっていました)
国王などへの謝罪として、封土の献上、従属(臣従)などもあります。
責任者が自殺しても、国王などに全く利益が有りませんから、自殺しても責任を取ったとはみなされません。
逆にキリスト教による自殺禁止により、キリスト教の罪を重ねる事になります。
No.4
- 回答日時:
切腹が「責任の取り方」というのはやや事実と異なると思います。
あくまでも罪科としての「死罪」があり、武士に限っては「自ら命を絶つ権利」が認められたと言うだけですから。それを後世美化して「武士道とかなんとか」って呼んでいるだけです。
当然、騎士道も似たり寄ったりで、「赤いバラと貴婦人を愛でる騎士団」なんて物を結成している「バカ」に、それほど高尚な精神性を求める方がおろかと言うものでしょう。当時の貴婦人で多かったのが「鼻曲がり貴婦人」。これは当時の貴族が短気で、ことあるごとに奥さんを「拳で殴った」為に鼻骨が折れた事が原因です。
他に騎士の多くが文盲で、十字軍で遠征に出て自宅への手紙が書けず、イスラム兵(!)に代筆して貰ったなんて話もあります。
ましてや「自殺は神の救いを絶つ行為」ですから、絶対に行ったりしません。責任をとる行為ではありませんが、斬首刑に処せられる事、磔刑に処せられる事、八つ裂き刑に処せられる事、異端者の場合は火炙刑に処せられる事などがあったようです。
ギロチンによる斬首は、当然ギロチン発明後、近世以降の話になります。
No.2
- 回答日時:
「武士道」も「騎士道」も後世の人(武士でも騎士でもない)が夢想を交えて作ったものですので質問者様の問いに答えるのは極めて困難です。
切腹というのは「自決の形式を取る死刑。武士の身分を剥奪されていないことを示す。切腹することで、遺族はそれ以上お咎めなしとなる」というもので、別に「武士道では究極の責任の取り方として「切腹」があります」というわけではありません。
実際、名の知れた武士で切腹ではなく「斬首」された人は少なくありません。石田三成や近藤勇など。これは「武士であることを否定され、一介の罪人として斬られた」わけです。
「騎士道における責任の取り方」ですが、西洋で死刑になった有名人は多数います。普通は処刑の手段は「斧による打ち首」です。フランス革命のしばらく前に、これに代わって「罪人に確実・迅速・人道的な死を与える」ためにギロチンが発明され、フランスでは戦後まで使われていました。
キリスト教では「自殺」は神に対する反逆とされますので滅多にありません。一応、神(聖職者)に懺悔すれば、神は全ての罪を許してくれるというタテマエですが、実際はそんなに甘くありません。
お礼が遅くなって大変申し訳ありません。
ご回答ありがとうございました。
私の関心は処刑とは別で、本人が自発的に何かをやって、それを見ると他の人も「ああ彼は責任を取ったのだな」と納得するようなそんな行動があるのかな、と思ったのですが。
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