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「土用」の「用」何故この文字が当てはめられたのか調べました以下の2つの説のようですが以前読んだ本では説が違う様な気がしますが記憶が定かではありません、又その本探しても見つかりません。
まだ他にも説があるのかご存知の方教えて下さい。
どうでもいいような質問ですがよろしくお願いします、尚「土用」の解説はいりません。
説1
http://gogen-allguide.com/to/doyou.html
説2
「用」には「はたらき」という意味がある、「土気が最も働く期間」という意味で「土用」という。

A 回答 (1件)

土用について以前調べた範囲では、暦学上の陰陽五行説に基づく由来を解説しただけのものがほとんどでした。


その中から語源や字義に触れたものを以下に挙げておきます。

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『現代こよみ読み解き事典』 (岡田芳朗+阿久根末忠編著、柏書房、1993年)
 <上略> 土用は、本来「土旺用事」「土王用事」と書き、この旺・王と事が略されたものといわれ、土の気が旺<さかん>になり事を用うる意という。 <下略>
 (第二章 祝祭日と日本人、雑節の由来)

 <上略> 土用の字義だが、土用は本来、「土旺用事」「土王用事」といい、土の気が旺<さかん>になり事を用うる意であった。用は「はたらき」ということで、土気の最も働く期間ということになる。土は、元来、物を変化させる作用があるという。 <下略>
 (第三章 暦注の秘密、選日・雑注の由来)

『暦と時の事典』 (内田正男編、雄山閣、1986年)
 <上略> 土用の言葉も、本来は土王用事あるいは土旺用事と言い、「土の気が旺<さかん>になり事を用うる」という。その旺が略されたものと言われる。 <下略>

『暦を知る事典』 (岡田芳朗・伊東和彦・後藤品男・松井吉昭著、東京堂出版、2006年)
 <上略> 立春から立夏の前日までの九一日が木、後の一八日が春だが、そのうちの前の七三日が木、後の一八日が土の用に回された。これが土用である。 <下略>

『日常語の意味変化辞典』 (堀井令以知編、東京堂出版、2003年)
 <上略> 各季の九十日のうち五分の一の終り十八日間を土に当て、土王といった。土王は士気盛んな意。のちに、王の字を避けて土用とした。 <下略>

『暮らしのことば語源辞典』 (山口佳紀編、講談社、1998年)
 <上略> 土用の語に関しては、本来中国にあった「土王」または「土旺」が、日本語に灰って発音が訛り、表記も変わって「土用」になったという説がある。「王」には大きく伸びるといった意があり、「旺」も「日」+「王」で、日の光が盛んに四方に放たれるさまを意味する。いずれにしろ、春・夏・秋・冬の各季節の気が最も盛んなときをさすため、このようにいったのだろう。(森野)

『日本国語大辞典』 (小学館)
[語源説](1) 土王の義。王の字を避けて用を用いるという〔梅窓筆記・和訓栞〕。
     (2) ドワウ(土旺)の訛〔大言海〕。
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整理すると、
・「土旺用事」「土王用事」の「旺・王」(と「事」)を略した説。
・「土王」「土旺」の「旺・王」が訛って「用」となった説。
・「土王」の「王」の字を避けて「用」とした説。
といったところです。
『暦を知る事典』最後の「土の用に回された」は、語源の説明ではなくたんに言葉のアヤと思われます。

『日本国語大辞典』の「土用」の項に、藤原資房の日記である『春記』の長暦4年(1040年)の用例を挙げてあります。11世前半には既に「土用」の表記が成立していたということでしょう。
なお、もともとの中国から入ってきたという「土旺」「土王」は、『日国』やその他の資料にも載っていないので、これがどういう意味でいつ頃使われていた言葉なのかは分かりません。
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この回答へのお礼

お礼遅くなり申し訳ありません、回答ありがとうございました。

どうも今回の質問の様などうでもいいような事柄にこだわりだす性格がありまして・・・。
詳細な回答に感謝です。

お礼日時:2007/10/17 16:17

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