天使と悪魔選手権

納豆は血栓を溶かすと言われています。
そうであれば、脳梗塞の予防にはいいのではないかと思います。
一方、納豆のビタミンKは血液凝固作用があるといいます。
脳梗塞の血栓溶解薬を飲んでいるときは、納豆と作用が拮抗するので納豆を食べてはいけないとのことです。
だとすると納豆は脳梗塞に良くないように思えるのですが、いったいどっちが正しいのでしょうか。

A 回答 (1件)

看護大学の教員をしています。



血液の凝固にはたくさんの因子が絡んでいるのですが、大別すると線溶系と凝固系という二つの系のバランスで成り立っています。

納豆にはナットウキナーゼという酵素があり、こちらは線溶系を亢進させて血液をさらさらにする働きを持っています。

また納豆には大量のビタミンKが含まれています。ビタミンKは凝固機能が働くために必須なのですが、直接的に働くわけではないので、それが多いからといって凝固機能が強くなるわけではありません。(化学でいう触媒みたいな機能です)但し、不足していたり、機能を妨げられると凝固機能は落ちます。
ワーファリンのような血栓溶解剤は、ビタミンKの働きを抑えることで凝固機能を落としています。ですから、ビタミンKを大量に補給すると薬の機能が落ちてしまいます。

長くなりましたが、普通の人は納豆を食べるほうが血液がさらさらになり、脳梗塞など血栓症の予防につながると考えられますが、すでに治療としてワーファリンを飲んでいる人については、納豆を食べないほうが血栓症の予防に有効と考えてよいのではないでしょうか?
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
なるほど、ビタミンKは触媒のようなものなのですね。
ワーファリンがビタミンKの働きを抑えているのであれば、たしかに食べ合わせを気にする必要がありますね。
薬を飲まずに納豆で予防も治療もできたらいいのに、なんて思ったりしますが、治療のほうは実際は難しいのでしょうね。

お礼日時:2007/12/10 23:58

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