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お世話になります。

怒っている人、または怒りやすい人などに対して、「馬鹿は相手にするな」的なアドバイスをする人は多いですが、
そのような考え方を、臨床心理学等では、どのように捉えているのでしょうか?
(肯定的か否定的か、それとも全く触れられないか)

『馬鹿は相手にしない』ことによって心が安定することもあるでしょうが、
その考えを適切に用いる為には、普段からの心構えや世界観等の変容も必要になると思いますし、
その変容に伴い、新たな問題が生じることも考えられます。

『馬鹿は相手にしない』的な考え触れている学説等があれば、その概要や要点等を教えて下さい。

どうぞ宜しくお願いします。

A 回答 (4件)

しかし、『馬鹿は相手にしない』って挑発的な言葉ですね(笑)



相手が『馬鹿』なのかどうかは一面的で相対的な価値観のですので、
臨床面から、そのような判断はしません。人にそれぞれに可能性と自発性があり
その人の価値観の中で生きているので、それぞれに違いはあっても、
馬鹿だとか、一方的な価値観で判断することはありません。

怒っている人の怒っている目的は何かと考えるのが心理学的なアプローチですので、
この人は、怒っていることで、相手に何を得ようとしているのか?
自分を、わかって欲しいのか?
もっと気を使って自分を丁寧に扱って欲しいのか?
具体的な譲歩を欲しているのか?
状況によって、人によって様々です。

『馬鹿は相手にするな』的なアドバイスをする人には、
自分の中にも同種の怒りを持っていて、相手の怒りが、自分の怒りに火をつけ、
お互いに嫌な思いをすることがわかっている為に、それを避ける為に言う場合もあります。

このように、一方が何かを仕掛けて、反応しお互いが嫌な気持ちで終わる一連の出来事を、
交流分析では、心理ゲームと呼びます。断ち切る方法は下のリンクを参考下さい。
http://www.h5.dion.ne.jp/~s-voice/co/ta/ta4.html

臨床の場面では、相手の心理ゲームに巻き込まれない様に、
カウンセラーなどは、カウンセラー同士でカウンセリングを行い自分の心の癖を確認し
出来れば修正して置きます。

そして、例えば相手が、怒り出したときは、冷静に「何に腹を立てているの?」とか、
「(相手に、自分に)どうして欲しいの」と訊きます。
その人の価値観を深く探っていくキッカケにさえ成ります。
その人の心理ゲームに巻き込まれていては、カウンセリングなどは成り立ちませんので…
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

参考にさせて頂きます。

お礼日時:2008/01/30 17:24

具体例というよりはあくまで私的意見なのですが、



>例えばクライアントが怒るのが、相手から不当な嫌がらせを受けたり、喧嘩を売られたり、
>侮辱されたりした状況に限られているとしたら、
>セラピスト等は、どのような理論を提供するのでしょうか?

この場合には問題がないと思います。上記の場合では怒る事が当然(と言っては言い過ぎかもしれませんが)であり、
怒る事は悪い事ではなくむしろ我慢して溜め込むという抑圧的行動の方が問題になると思います。
本人が気にしている場合もそのような内容をまず伝えるのが良いかと。
その上で、もっと良い対応はないか、などを一緒に考えてみるのも良いかもしれません。
どのような療法を行うにしてもケースバイケースだと思うので
もし興味がおありでしたら事例集などを読んでみたら参考になるかもしれません。

ご質問の回答と少しずれてしまってすみません…。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

怒りの処置に関しても、各学派によって様々な考え方があるようですね。

お礼日時:2008/01/30 17:24

直接治療の現場でそのような発言をすることは滅多にないと思います。


友人間のアドバイスや、深刻な問題ではない場合にはその考え方は有効だと思いますが、実際の治療やカウンセリングでは似た様な内容でも別のアプローチをするはずです。
例えば認知療法や論理療法などでは本人が何故怒るのかきちんと明白にしてその原因と結果を本人にきちんと理解させた後に治療者の考えや一般的な考え、または別の見方を提供する事で本人に別の結果を起こさせるように導く、というアプローチがあります。
「馬鹿は相手にしない」と言う言葉は一時の平面状の心の安定を手に入れる事は出来てもやはり、本質的な解決にはならないし、相手にしなくてはならない場面もあるので、あまり効果的とは言えない気がします。

補足的な話ですが、精神分析学の防衛機制の言葉を借りれば、「馬鹿は相手にしない」という考えは知性化や合理化の延長線上にあるように思えます。
ある程度は適応的な生活に必要なものですが、これが本人の性質を象る主流となってしまう様な行き過ぎが生じると逆に不適応的状態になってしまうかもしれません。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。


>治療者の考えや一般的な考え、または別の見方を提供する事で本人に別の結果を起こさせるように導く

とのことですが、もしよろしければ具体例を挙げて頂けたらと思います。
例えばクライアントが怒るのが、相手から不当な嫌がらせを受けたり、喧嘩を売られたり、
侮辱されたりした状況に限られているとしたら、
セラピスト等は、どのような理論を提供するのでしょうか?

どうぞ宜しくお願いします。

お礼日時:2008/01/26 23:04

>『馬鹿は相手にしない』的な考え方



相手が馬鹿であるということではないですが
また相手をしないということでもないですが

言うことをいって
伝わることがないなと感じれば
残っているのは沈黙することだけなのではないでしょうか。

この回答への補足

質問文に誤字がありました。

下記に修正します。すみませんでした。

『馬鹿は相手にしない』的な考えに触れている学説等があれば、その概要や要点等を教えて下さい。

補足日時:2008/01/26 22:44
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2008/01/26 23:03

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