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日本が有人ロケットを飛ばせる日は来るのでしょうか?

日本が、アメリカ、イギリス、フランスに肩を並べるような航空大国に復活できる日は来るのでしょうか?

A 回答 (6件)

 日本がその気になり、なおかつ開発費に糸目をつけない覚悟があれば、有人ロケットを飛ばせることは十分可能だと言えます。

ただし開発の可能性はあっても、実際に国産の有人ロケットを飛ばす可能性はほとんどないと言ってもよいかと思います。有人にしなくとも日本には世界に冠たるロボット技術があるのですから、広く民間から技術とノウハウを募れば、例えば惑星探査でも大きな成果を挙げられる可能性があります。

 常に優柔不断な先送り政治が得意な日本ですが、この件に関しては珍しく先見の明があるというか、たまたまというか、はたまた財政の見通しが立たないというか、有人ロケットの開発には消極的な姿勢を貫き通しています。

 中国のような国威発揚のためならいくら金が掛かってもよいという国では、それなりにあの手の元が外国産中古ロケットを飛ばして喜ぶことも、まぁ微笑ましいと言えないこともないですが、個人的には現在の日本に有人ロケットを開発する政治的社会的意義があまり見当たりません。それより現在のように国際共同研究的なスタンスで宇宙開発を進めたほうが対費用効果的にも、国際協調の面からもメリットが大きいかと思います。

 日本がアメリカ、イギリス、フランスのような航空大国になれるかということですが、十分可能でしょうね。ただしイギリスはすでに航空大国とは言えませんし、フランスにいたってはこの国が航空大国というポジションを手にした時期はほとんどなかったのではないでしょうか。
 過去現在の航空大国というならアメリカは当然ですが、ロシア、戦後間もない時期までのイギリス、そして大戦中の日本、ドイツ、意外なところででは自己完結型という意味でスウェーデン、エンジン部門に特化するならイギリスといったところではないかと思います。

 では日本が今後どういう道をたどればいいかということですが、今後日本が現在のEUのように数カ国が共同開発をする体制を取ればそれほど難しいことではないかと思います。なんと言っても現時点でも日本は国際共同開発にいくつか参加していますから。ただし日本一国だけで航空機開発の全てをまかなおうしようとすれば、かなり厳しいかもしれません。なんと言っても日本にはまともな国産航空機エンジンを開発できる素地がほとんど育っていません。エンジン開発は大戦中の日本が非常に苦労した部門であり、今後もこれがかなりのネックになるかと考えます。なんと言ってもエンジンあっての航空機ですし、まともなエンジンも製造できない国を航空大国と呼ぶのにふさわしいかどうかという疑問も出ます。またそのほかにも問題があります。

 現在三菱が発表したリージョナルジェットの開発に、日本政府がかなりの補助金を与えるというニュースがでて話題になりましたが、正直言って私はこの飛行機の前途は多難だと考えます。なんといっても競合メーカーが世界には何社も存在し、なおかつ今後も増える傾向にあるということです。単に研究だけで済ませず商業的にも成功させなければならないという宿命を背負っているのですから、この飛行機はかなり難産しそうな予感があります。

 また航空機は商業機と共に軍用機があることも忘れてはいけません。なんと言っても軍用機は稼げます。日本に航空機産業を根付かせ開花させようとするのなら、軍用機の開発は絶対に避けては通れない道です。しかし日本には武器輸出3原則があり、いくら優秀な軍用機を開発しようとも外国には売れません(厳密に言えばちょっと違うのですが)。
 そうなれば国内だけの需要に回すしかなく、それでは1機あたりの単価はとんでもない金額になり、必然的に大量配備大量生産は望むべくもなく、また頻繁な新型機開発も出来ず(といっても15年20年のスパンですが)とても航空機産業を活性化する原動力にはなりえません。現実的には日本は軍用機の自国開発はそれほど熱意がなく、いまだにまたこれからもアメリカ産の戦闘機や軍用機におんぶに抱っこの状態です。もっとも個人的にはこれが正解だと思いますが。

 ということで、民間旅客機だけを開発販売しようとしている現状を見れば、日本が今後航空機大国になる可能性は非常に小さいと言わざるを得ません。

 ちょっと長くなりました。お許しください。

 
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技術的には可能ですが、


有人飛行となると、予算が莫大になります。
有人飛行のメリットとコストを秤にかけると
メリットが少ないのです。

かつて幾つかの大国が有人飛行に力を注いだのは、
それが技術力と国家の威信をアピールする効果があったためです。

ちょうど、現在の日本で言えばロボットの開発に似ています。
ロボットと言えば、ホンダのアシモに代表される
二足歩行のロボットや、家電メーカーのものが有名ですが、
これも技術力のアピールと研究促進のためです。

真に実用のロボットというと、マニピュレータだけのロボットで、
ファナックや安川電機、不二越、松下(この辺りは知っているかも)
といった、一般の人が知らない電機メーカーです。

それぞれに目的があって、
どちらが優れていると言うわけではありません。
ただ、日本の宇宙開発は、実用と学術に主眼がおかれ、
アピールは二の次なのです。

むろん、有人飛行に現実的な目的が発生すれば、
着手するかも知れませんが…。
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一応、日本も航空大国を目指して動きだしているようですね。


最近、航空機に関して三菱重工が40年ぶりに国産旅客機を製造販売に乗り出す計画をだしましたしね。

==引用==
http://mainichi.jp/select/biz/news/20080329k0000 …

三菱重工:小型ジェット旅客機事業化 40年ぶり国産復活

東京都港区の同本社で2008年3月28日午後5時54分、岩下幸一郎撮影 三菱重工業は28日、国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」を事業化すると発表した。2013年の運航開始を目指す。73年に生産を中止した初の国産旅客機「YS11」(プロペラ機)以来、約40年ぶりに国産機が復活し「日の丸ジェット」が離陸する。ただ、小型機市場は海外勢との激しい競争が予想され「安定飛行」には課題が残る。

==以上==

戦後初の日本製飛行機として製造販売していた「YS-11」の教訓を生かせるかが、ポイントでしょうか。

有人ロケットに関しては、技術者は乗り気ですが、やはり膨大な「コスト」がネックになっているようです。

===以下・引用===
http://www.asahi.com/special/space/TKY2008010301 …
「日本の有人月探査「実現可能」 三菱重工が検討案」朝日新聞2008年1月4日

日本の技術で、2人の飛行士を月に降り立たせる――。国産ロケットによる日本初の有人月探査の検討案を三菱重工業がまとめた。世界的に月探査の動きが活発になるなか、日本の探査方針について議論を深めるのがねらい。これまでに得た技術を生かせば実現可能だという。
(中略)
 日本の宇宙開発は無人探査が主だったが、今年から国際宇宙ステーション(ISS)で設置が始まる実験棟「きぼう」の開発で有人飛行の技術も得つつある。検討チームの宇宙機器技術部・川端裕子さんは「技術的には20~25年ごろまでには実現できる」という。

 ただ、日本単独で6機のロケットを1週間で打ち上げるのは難しく、3カ国以上の協力が前提。費用も数兆円規模になるとみられる。今後、同社は宇宙航空研究開発機構などと協力し、さらに検討を進める予定だ。

=====引用・以上====

他にも、色々「構想」が練られているようです。
http://www.shamen-net.com/news/news08.html

その一方で、政府が及び腰な面もちらほら、、、

http://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/cosmo/haihu …
http://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/cosmo/haihu …
(↑総合科学技術会議のPDFファイルより)

宇宙開発は、国家安全保障問題なんかも絡んで、結構複雑ですね。
その関連で、なかなか商業化もしにくいですし、、、。
(宇宙ステーションも、計画終了が前倒しになりましたしね)
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ないでしょう。


日本で有人ロケットをとばすより、金を払って日本人をロケットでとばした方がはるかに安い。日本の技術者は、日本の国産ロケットで有人飛行をすることを悲願としているでしょうが、予算的に見て有人ロケットを飛ばすことは無理でしょう。ロケット以外の航空分野なら可能性はあります。ビジネスになりますからね。
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同じぐらいの数を打ち上げることは大変に困難だと思いますが、ロケット業界にいる人の悲願だと思いますよ。


今ひとつ予算が潤沢ではありませんから、今は、人工衛星が精一杯ですが。
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有人ロケットを飛ばすことが航空愛国の証かどうかはわかりませんが・・・



必ずその日はきます。いつになるかは定かではありませんが・・・
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