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HClもNH3も水に易溶ですが、
HClの電離定数は極めて大きいため、水中でH+とCl-にほぼ完全に電離し、それだけ水和するH2O分子も多く、
対してNH3の電離定数はK=1.74*10^-5であるため、水中でもNH3が多く存在し、それだけ水和するH2O分子も少ない。

この考え方ってあってますか?
もし間違っているのなら、間違っている点を率直に指摘してくださるとありがたいです。

よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

No.2です。



> 「溶解度の大きさ」ではなく「水和の強さ」について比較したい

分子間の相互作用が殆どない気体の溶解・水和ですので、「溶解熱の大小」が
ほぼ「水和の強弱」を表すものと考えてよいかと思います。

手元に文献がないのでネットで拾った資料からの値になりますが、
 塩化水素の溶解熱:約75kJ/mol
 アンモニアの溶解熱:約34kJ/mol
とのことなので、塩化水素の方が強く水和しているということだと思います。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nakacchi/renshu1.pdf
http://www.ioes.saga-u.ac.jp/archive/9-3.pdf

※正確には、解離エネルギー分を補正する必要があるので絶対値での議論は
  できませんが(汗)、解離(溶媒和なし)は吸熱のはずなので、大小比較の結論
  としては問題ないと思います。
  (解離が大きい塩化水素の方が、吸熱分の補正(=上記への加算)が大きい)


なお、「水和の強弱」=「水和水の多寡」ではないのでご注意願います:
 ┌水素結合は孤立電子1組で1結合しかできないが強さは大きい
 └イオンの水和は水1分子との結合自体は水素結合より弱いが数が多い
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

「水和が強い」と表現されているサイトを拝見し、
「強い」=「たくさんのH2O分子が水和する」と考えていました。
ご指摘どうもありがとうございます。

>「溶解熱の大小」がほぼ「水和の強弱」を表すものと考えてよいかと思います。
なるほどです。

お礼日時:2008/05/03 22:52

アンモニアの「N-H」結合は、水の「O-H」と同様に「電気陰性度の大きい原子と水素との結合」であり、


また、アンモニアの「N」は、水の「O」と同様に「孤立電子対を持つ原子」であることから、
水素結合を形成することができます。

ですので、
『HClは解離定数が大きいため、その殆どが水中で「HCl + H2O→H3O^+ +Cl^-」と電離するので
 溶解度が大きいのに対し、
 NH3は解離定数が小さく、「NH3 + H2O → NH4^+ + OH^-」と電離する比率は小さいものの、
 水分子との間に水素結合を形成することができることによって、溶解度が大きい。』
ということになるかと思います。

ともに「水和」という言葉で説明するとすると、前者は電離による電荷によって水和するのに対し、
後者は水素結合によって水和する、ということです。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BA%B6%E5%AA%92% …

この回答への補足

回答ありがとうございます。

「溶解度の大きさ」ではなく「水和の強さ」について比較したいのですが…

補足日時:2008/05/03 13:29
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質問されている文章で考えているのは、「水和」しているH2O分子ではなく、「反応」しているH2O分子ではないでしょうか。



もし「反応」ではなく「水和」を考えているのだとすると、かなり難しいことになると思います。単純に粒子数だけでは考えられませんから。
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