いつも歴史カテ楽しく拝見させてもらってます。
よろしくおねがいします。
私は高校2年生です。
私はクラスメイトと天皇家について話をしていたのですが、そこで彼は万世一系は嘘だ、そもそも日本書紀の記述はデタラメだと言い出したのです。
なんでだよと問質した所、彼は「日本書紀を編纂した舎人親王は自分の親の歳も解らないのに50年も前の事なんて解る分けない500年前なんて持っての他だ」「そんなボケたデタラメの奴が編纂したんだからデタラメに決まってる」「あれは天武天皇持統天皇の系統を正当化付ける為にでっちあげられた書物だ」「そもそも神なんているわけない今のご時世になにをボケた事を」と言い張るのです。
彼の言う事も一理あるのかな?とちょっと押されてしぶしぶ納得しましたが。私はある程度までは万世一系は正しいと思っているのでちょっと悔しいです。
実際の所どうなんでしょうか?
もし彼の言っている事が正しいもしくは間違ってるなどがあれば根拠も一緒に教えてください。
A 回答 (15件中1~10件)
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No.15
- 回答日時:
はじめまして。
身近に詳しい人がいたので聞いてみたのですが、必ずしも万世一系ではないようです。
皇室の家系図を調べていくと、明らかに断絶している箇所が2、3あるそうです。
日本書紀については断定することは出来ませんが、真実に近いものだと思います。
少なくとも、デタラメだということはあり得ません。
No.14
- 回答日時:
そもそも、そのクラスメイトの方のでたらめだという主張が、その方が思考した末に導き出した結論であって(解るわけがないなど)根拠があっていっていることではないですよね?
天皇が神の子孫でないことは現代では分かっていることですが、それと、「当時の人がどのように考えていたか」は別の問題なので、わたしたちが信じていないから、古事記、日本書紀を研究することを(ボケたこと)とはいえません。
大まかに言いますと、歴史学とは文献至上主義なので、基本的に著述されていることが真実というスタンスになります。ですから、質問者さんが欲している根拠というものは、それを覆す出土品などの科学的データが出ない限りは、古事記、日本書紀に書かれていることを信じるしかありません。歴代天皇家の陵墓を調査できれば、新証拠など出ると思うのですが、宮内庁はそれでは都合が悪いので、決してそのようなことは実現しません。
天皇家の祖先が朝鮮人の集団なのか九州の一豪族の集団なのか断定は出来ませんが、近畿地方に入植した東征の歴史と古事記の符合というものがありますから、完全な作り話ということはありません。
万世一系の世間一般の印象は、親から子、子から孫というようにひとつの血が2000年以上、受け継がれてきたというものだと思いますが、そのような意味では万世一系ではありません。「三王朝交代説」もありますし、天武天皇が天皇家と血がつながっていない可能性もあります。
実際、はとこ以下の遠縁の人間が即位したこともあります。
現代のわたしたちの天皇家に対するイメージは、明治以降のものなので、その尺度で天皇家を理解しようとすると間違った結論を導き出す結果になります。天皇がその日の食事に困る時代もありましたので(文献に残っています)
No.13
- 回答日時:
お初です
日本書紀が出鱈目かという観点で論じてみます。
まず、クラスメイトが
>舎人親王は自分の親の歳も解らないのに50年も前の事なんて解る分けない500年前なんて持っての他だ」「そんなボケたデタラメの奴が編纂したんだからデタラメに決まってる」
という点は事実誤認です。舎人親王は日本書紀編纂事業の総裁とも言うべきトップですので舎人親王が直接書いた訳ではありません。また、日本書記は国内史料に限らず中国、朝鮮の史料も参照・参考にして、歌謡以外は純粋な漢文体で記載されています。古事記と違う点です。
確かに、百歳を超える長寿天皇が多数あり、文字や暦が使われていたのか疑わしい時代の人や事柄・事件が時系列で記載されている点はウソが多いと思われます。しかし、ほぼ同時代の古事記と事柄・事件の相違する部分もありますが、天皇の代数及び順序は同じです。この点は原資料(聖徳太子ら編纂した「天皇記」「国記」のようなものなど)にあったものではないかと思います。脚色された部分が多いとは思いますが、全て出鱈目では無いと思います。私見では第26代継体天皇以降は編纂当時史料も揃い(持統5年に主な豪族から史料を提出させています)ある程度信用できるのではないか、考えています。
No.12
- 回答日時:
#2です。
> 日本書紀がデタラメだという事に一言も触れていませんがどういう意見をお持ちでしょうか?
でたらめとは思いません。むしろ朝廷から万世一系の歴史を書くように求められていたにもかかわらず、実際には系統が交替していることを匂わせる記述があります。仲哀天皇の死の記述などわざと後世の読者が怪しいと思うような記述になっています。普通の感性を持った人が読めば神功皇后と武内宿禰による謀殺にしか見えません。その後神功皇后と武内宿禰は本来の皇位継承者である香坂皇子、忍熊皇子を破り皇位を乗っ取っています。
No.11
- 回答日時:
「万世一系」という言葉がそもそも意味不明のままイメージ的に使われていますので、議論不能というのが私の見解です。
しかし、以下に述べる皇位継承の特殊性に希少価値を見出して「万世一系」という表現を使っているのなら、別に違和感はありません。その希少性に価値を認めるか否かは人それぞれだと思いますが、特別視するだけの理由があるのも厳然たる事実です。一般的な王位・家督の相続は、男系を基本としながらも、近親の男子に恵まれない場合は婿養子をとって娘と結婚させたり、外孫(嫁に出た娘の子)を養子として相続させる、というような女系も容認するということで、血統を維持しようとします。
これに対して日本の皇位継承は、日本社会の中でも種々の特異性があります。
その1 男系貫徹。女系不可
ANo.1 の方が傍系相続の事例を詳しく説明されておられますが、これは男系貫徹である限り必然的に起こります。娘婿や外孫に相続させれば2~3親等の範囲内で相続できるのを、男系に拘ることで8親等とかの傍系まで対象を広げないと候補者が見つからない訳です。
一方、同じ日本でも、天皇家以外の公家や武家では女系相続もあり、同族ではない血のつながりのない養子相続すら行われていましたから、皇室だけ?男系を貫徹していて特別だったということです。
その2 生母の身分も厳格
結婚に際して「家格の釣り合い」が重要視されるのも一般的です。天皇家の正室は摂関家の姫君、徳川将軍家なら親王家・摂関家の姫君、といった具合です。しかしその一方で、公家や武家の当主の中には、生母の出自が定かではない者もけっこう居ます。例えば、徳川綱吉の母桂昌院の生まれは八百屋?とか、吉宗の母は下女だったとかの話です。つまり日本では、妻(正室)の出自には厳格だが、当主になるのに母の出自にはさほど拘らないということです。これは親王家でも同様です。
一方、貴族の身分が固定してきた平安以降は2、3の例外を除き、皇位継承対象者は母の出自が「皇族か上中公家の娘」限定です。
天皇家の系譜を見ると、身分の低い女官・侍女から生まれた皇子女が多数いますが、そういった母の身分が低い皇子女は天皇にはなれません。長男で次男以下がまだ生まれてなくても、幼児のうちに寺に入れられたりもしています。
例外的に母の身分が低い天皇は、皇位断絶の危機の際の特殊事情などとして現れます。
桓武天皇 父光仁天皇が61歳で即位。もともと皇位継承の想定外であった。
光格天皇 閑院宮家の庶子。実態としては後桃園天皇の跡取娘「欣子」の婿。
つまり天皇家は、タテマエではない本音で血の純潔を保ってきた訳です。「父は皇族、母も上流階級」
少なくとも、身分制の世であれば、とても権威のある価値です。
日本書紀まで遡らなくても、ましてや神話まで遡らなくても、天皇が特殊な相続形態を平安以降の「1200年も続けてきた」ことだけでも奇跡と言って良いと思いますが。
No.10
- 回答日時:
#9さんありがとうございます。
ただ、合理的に主張を押し通す物ではありません。
私が知りたいのは事実だけです。
直接行って見てきましたが、西都市からの高千穂連山はそれは美しい物があります。
本物かどうかは知りませんが、岩戸もあります。
81号古墳です。
http://www.pmiyazaki.com/saitobaru_81/pano.htm
突然に「ただ、合理的に主張を押し通す物ではありません。私が知りたいのは事実だけです。」
と言われても意味がわかりませんね・・・・
古墳と日本書紀と万世一系に何の関係があるんですか?
それについての解答も一切されていない。
No.9
- 回答日時:
「宮崎では鉄器は出るが青銅器が一点も出土していないのだけどね」
それについての合理的な説明も
お世継ぎ 世界の王室・日本の皇室 文春文庫
八幡和郎/著
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31979535
にあります。一読を進めます。
No.7
- 回答日時:
何だか凄い回答が続いていますね。
まず、皇位がどのように継承されてきたか、海外の例との比較も含めて分かり易く解説された本として下記を推薦します。
お世継ぎ 世界の王室・日本の皇室 文春文庫
八幡和郎/著
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31979535
この本を読むのがまず第一歩です。この本の内容程度は、日本の知識人として「常識」にして頂きたいですね。
※ 質問者様は「知識人」を目指しておられるのだと思いますが。
さらに、ご質問の核心である「日本書紀はインチキか」ですが、結論としては「インチキ」ではないと思います。かなりの程度史実を反映し、例えば皇室に都合の悪いこともちゃんと描いてあります。
この辺についてですが、参考文献として(第二歩)
古代史紀行 講談社文庫 宮脇俊三〔著〕
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=19376111
筆者が古代史の舞台を実際に歩き、日本書紀の記述と突き合わせて分析を述べています。筆者は東大文学部で西洋史を学び、中央公論社で歴史関係の書物の編集に携わった人ですから、その「歴史分析」は傾聴に値します。
さらに第三歩として、
八木荘司氏の「古代からの伝言」シリーズ(角川文庫)
http://www.7andy.jp/books/search_result/?fromKey …
日本書紀の記述を細かく分析し、現代人の目で解釈を加えています。このシリーズを通読すれば、ろくに勉強もせずに「私はクラスメイトと天皇家について話をしていたのですが、そこで彼は万世一系は嘘だ、そもそも日本書紀の記述はデタラメだと言い出したのです」という同級生に論理的に反論できるでしょう。
「彼の言う事も一理あるのかな?とちょっと押されてしぶしぶ納得しましたが。私はある程度までは万世一系は正しいと思っているのでちょっと悔しいです」
その同級生の言うことには一理もないと思いますけど。(笑)
高校2年生であればまだ暇はあるでしょう。八木荘司氏の本を全巻読破するくらいの気合を入れて勉強してください。日本の古代史をこれほど明快に解説した本は他にないと思います。なお、八木荘司氏は、京大文学部を卒業して産経新聞社の記者となり、現役記者の頃から古代史関係の著作を多く書いている方です。
No.6
- 回答日時:
1番です。
記紀がデタラメであるのか真実であるのかの議論は、ナンセンスであると思っています。
古代の文献をデタラメと言って否定しまえば、全ての文献がデタラメとなってしまいます。
これは、近代や現代でも全く同じ事で、そういう事を言ってしまえば、歴史研究そのものが成立しません。
各種の文献から、古代人や過去の人々の考え方を比べたり、他の資料(遺跡なども含め)との整合性などを調べる事が、歴史を学ぶ上でもっとも必要であると思っています。
記紀の時代の事であれば、古事記や日本書紀だけでなく、風土記や万葉集、各地に残る古墳や集落遺跡などの発掘調査資料などを含めて考える事が大切です。
ただでさえ少ない資料をデタラメと言って切り捨てる事は、とてもできません。
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