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漢字というのは、一体、日本には何文字あるんでしょう?
こういう質問にはどう答えればいいでしょうか?ぼくとしては、例えば、当用漢字が幾つ、常用漢字が幾つ、旧字体が幾つ、○○が幾つ、というような答え方をしたいのですが。いかがでしょうか?

A 回答 (5件)

「いっぱい」というLanternさんのお答え,いいですね。

なんだかとてもスマートで,かつ本質を突いていると思いました。
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 「日本にある漢字」は「いっぱい」、でいいと思います。


 確かに様々な標準がありますが、所詮は利用目的毎に分類整理して漢字という大海を網で掬った結果なのではないでしょうか。アルファベット、仮名文字、ハングル文字等は言葉の発音表記の記号です。しかし漢字は中国で発生したときから事物のある状態の表記ですから、ひとつの事柄にひとつの漢字を当てるというのが原則です。であれば、今ある「世界」と「物語」だけではなく、今この瞬間にも新しい漢字の発生が要求される道理です。しかしこれではいくらなんでも大変過ぎるので、同じようなものは同じ漢字で一応表そうとなったのだと思います。その時に参照されるのが過去の書物ではないでしょうか。辞書のはじまりです。異なったいくつかの字を大らかに一字で纏めるのですが、反対に必要とあれば新しい事柄には「扁」や「旁」として今ある漢字を使用します。こうして「辞書」ができると、その辞書にある漢字の数は勘定できることになります。諸橋大漢和はちょっと違って、より原初的な用例中心の書物と考えたほうがいいと思いますが、常用漢字、JIS水準などはそうです。
 質問者の回答は、一応の解答ではありますが、なんかそれでは漢字という文字が、死んだ魚扁のような感じがします。
 大海に無数にある漢字を釣り上げて、鯛、鮃、鱸、と並べてみただけだよ、としておいて戴けないものでしょうか。

 
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この回答へのお礼

おお、説得力のある回答をありがとうございます。

そもそも、今回の質問は、ぼくの妻(欧米人)から出てきたものなんです。「日本に漢字は幾つあるのか」と。そして、ぼくの返事は、「正確には分からない」でした。

どうも、それでは納得出来ない様子でしたので、あれこれ調べてみたのですが、日本の漢字はこれだけ、という数値も考え方もないようでしたので、みなさんにお伺いを立てた次第です。しかし、これでほぼ分かりました。

みなさん、ありがとうございました。
しかし、こんなにポイントのつけ難い事はありませんでした。みなさん、実に的確な回答をしていただき、感謝致しております。

妻に分かりやすい説明、という観点からポイントを差し上げる事にいたしました。どうかご容赦下さいませ。

お礼日時:2001/02/15 00:50

結局は「日本にある漢字」の定義しだいということになると思います。



たとえば,「ワタナベさんのナベの字は何種類あるか」という質問がありました(URL参照)。
「なべ」の旧字体は,法務省の見解では「邊」(区点コードは78区20点)と「邉」(78区21点)と,あとJISにない文字1つの,計3種類に統合されることになっています。
とすると,膨大なこれらの文字は3種類と数えるか,あるいは別々に数十と数えるか。
かりに別々とするなら,どこまで許容するか。法務省の表に載っているものが35,ある外字ソフトでは65,日本中の戸籍を全部調べたらきっともっと多いでしょうね。

こういったことをいろいろと深く考えていくと,「2つの文字があった時に,同じ文字とみなすか否かの基準」を決めることの難しさを痛感させられます。
となると,結局,数字をあげてきちんと答えられるのは,何らかの形で表になっているものに限られるでしょうね。
(常用漢字表や,JISの規格には,一応「同じ文字かどうかの基準」が書かれています。これは,「この表においては同じ文字とみなす」というだけの話で,日本の漢字の数を数える時にそれに従うかどうかはまた別の話です。)
今までの回答で既に出ていますが,補足しておきますと,第3水準の漢字は1249文字,第4水準の漢字は2436文字です。

参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?qid=38246
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
如何に、ぼくの質問がガサツか、という事を思い知らされるようです。単純に、日本の漢字は幾つある、と言えるような事ではないんですね。

第3漢字や、第4漢字とはどんな物なんでしょうね?ちょっと後で調べてみようと思います。なかなか奥行きがありそうですね、漢字というのは。

お礼日時:2001/02/15 00:40

一般人が読み書きできるべきレベルとして、当用漢字(すでに廃止)が1850字、それを整備した常用漢字が1945字。


基本的な漢字や記号類を集めたJIS第1水準が3489字、一般に使われるレベルをほぼまかなう第2水準が3388文字、それを補完する目的のJIS第3水準が約2000文字、第4水準が約3000文字(いずれも非漢字含む)。
いわゆる旧字体はJIS第4水準までにほぼ含まれている。異体字に関しては無数と言えるバリエーションがあるので不明だが、かなりが網羅されている。
国際的な権威になっている諸橋轍次博士著『大漢和辞典』(諸橋漢和)には45000字以上が収録されているが、実際には使われない漢字も含まれている。

データ的にはこんなところですが、「どこまでを『漢字がある』と呼べるか」という問題があります。上にも書きましたが、諸橋漢和にある使われない・使うべきでない文字を、はたして現存する漢字と呼んでいいものかどうか。そうすると、いちおう用例から引いたJIS第4水準までの範囲+αが、「日本にある漢字」と呼んでいいものだと思います。
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この回答へのお礼

ご丁寧にありがとうございます。
kusamakuraさんのご意見を補強していただいているようで(失礼な言い方で申し訳ありません)、非常に勉強になります。
この辺が、具体的な、ある目安になるようですね。
「非漢字」というのは、例えば「々」のように、漢字とは言えない物も指すんでしょうね。
しかし、大まかに45000字、という事は言えるのかも知れません。

お礼日時:2001/02/15 00:31

当用漢字は日常使用する漢字として定められたもので、


1946年に発表された1850字がそれに当たります。
常用漢字は当用漢字に代わるもので、1981年に告示され、
1945字あります。
人名漢字は1951年に92字が告示され、改訂が重ねられて
現在では285字になっています。
他、教育漢字が1948年に告示され、これは881字あります。

ただ常用漢字は専門用語や固有名詞を対象としていないため、
これが日本にある全ての漢字とはいえません。
現在ワープロで変換可能な漢字は
第一水準漢字として2965字。 第二水準は3390字
第三、第四が3685字ですので、

これら第一から第四を足した約1万字が日本にある漢字といえるかも知れませんが、
この中には中国、韓国の漢字の一部も混ざっているので、そのへんは何とも...

日常使われる漢字が1945字
人名漢字が285字
ワープロで変換可能な字が約10000字
と、自分なら答えると思います。

参考URL:http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~yasuoka/kanji …
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この回答へのお礼

お答え、ありがとうございます。
なるほど、1万字ですか。
この第一水準漢字から、第四漢字の1万字の中に、常用漢字や当用漢字があるという訳ですね。
分かりやすい回答に感謝致します。

お礼日時:2001/02/15 00:23

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