電子書籍の厳選無料作品が豊富!

政経の時間に「デフレとインフレは表裏の関係にある」と教わった気がします(なんせずいぶん前のことなもんでいい加減ですいません)。
この長いデフレの解決は通貨供給量の拡大で簡単にできそうな気がしますが実際にはどうなんでしょうか?
この素人考えにいろいろな意見や補足をください。

A 回答 (8件)

==> 貯金や株式で存在してるなら使うのは簡単な気がする



使った方が得だと思えるのなら、消費マインドは冷え込まないでしょう。使わない方が安全だと思えば、消費は抑制されます(負のスパイラルに落ち込む)。

現在の状況は政策の失敗による不況だと言われます。
何故かと言うと、財政的な均衡を無視した土建型公共事業を乱発(ダム・高速道路・整備新幹線・空港など)し、経営健全化対策の遅れ(銀行政策・税制など)を放置して、中小企業の財務基盤を直撃(整理回収機構)し、相次ぐ企業倒産に対して有効な対策を打たないまま失業率が上昇する一方、個人負担を増やし(所得税の特別減税の廃止)、将来への不安を掻き立て(厚生年金の報酬比例部分の段階的廃止や住宅金融公庫の廃止)てしまったからです。
(時間的なズレがあることは承知ですが、因果関係を探る上での仮説です。)

このような社会環境では、漠然とした不安感が燻るものですし、容易には手持ち資金を使う気持ちにはなれないでしょう。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

なるほど、「損するかも」と考えたらたしかにつかえないですね。
変な言い方ですが政治経済っていうのは以外なくらい論理的には動かないものなんですね。
長々ありがとうございました。またよろしくお願いします。

お礼日時:2002/12/02 00:04

>長いデフレの解決は通貨供給量の拡大で簡単にできそうな気がしますが



マネタリストの発想ですね。経済政策を金融政策中心に行うというものです。
インフレ時にはマネー流通量を減らすことで、デフレ時には逆にマネー供給量を増やすことで、経済の行き過ぎた状態を「間接的に」是正しようとするものです。アメリカではレーガン大統領時代の双子の赤字を解消させた経済政策に近いです。
ただし、これにも限界があるといわれています。
たとえば、マネー供給量をいくら増やしても効果がなくなる状態があります。
「流通性の罠」といいますが、こうなるといくらマネー供給量を増やしても景気の浮揚に効果はなくなります。

その一方でケインズという人が中心に唱えた説で、より「直接的な」公共投資などの財政政策を経済政策の中心にすべきという物があります。公共投資には乗数効果という物があるため、実際にかけた金額以上に景気刺激となります。同じくアメリカでのニューディール政策がこれに当たります。

ただどちらも一長一短があり、現代では複合させた政策がとられるのが一般的です。

今の日本は金融・財政政策どちらも行き詰まっています。
いくらお金を増やしても、物を買わず投資せず皆借金の返済に回ってしまいます。
またその一方で倒産等の「借金の踏み倒し」も多いため金貸し業(銀行)も
苦しい状態です。つまり借りている方も貸している方も苦しいという
どうしようもない状態です。
政府も何らかの政策を打つにも、すでに借金まみれなので、こちらも望み薄…
一般人も将来の不安から、どんなに利息を下げられても貯金を取り崩す気になれず、様子見を決め込んでいる。

みんな痛み血を流している状態ですが、下手に動くとよけい出血しそうなので、
「君はまだ体力があるから私を先にを治療しろとか」、「こうなったのはお前のせいだ」とかお互い言い合うだけで、抜本的な治療を怠り、結局自然に血が止まるか、外の誰か治療をしてくれるという甘い思惑のもと待ち続けて、だらだら日本は10年以上来てしまいました。

このあとどれだけ保つのでしょうか。
そのときまで結局何もできずに終わるのでしょうか。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

みんなのんきになんとかなるだろうと思って時間を無駄にしてきたんですね。これから先我々はどうすべきなんでしょうね。ありがとうございました。

お礼日時:2002/12/03 22:46

ひと言。


デフレ、インフレと単純に二つに分けて考えるのはどうかと思います。
「良いデフレ」「悪いデフレ」、「良いインフレ」「悪いインフレ」があり得ます。

インフレ誘導を唱える人がいます。
景気回復に裏付けられたインフレは歓迎ですが、強制的に誘導されたインフレは庶民に“地獄”を見せます。
単純な話、給与はそれほど上がらないのに、牛丼が一杯1000円になった状況を考えてみて下さい。(発泡酒増税などその前兆はある)
わが国のデフレはマクロ経済的に考えれば深刻な問題であることは間違いありませんが、一般国民の“救い”になっている面もあるのです。

個人資産が1400兆円? 本当だろうか、と疑ったことがありますか?

例えば、銀行預金(或いは株式の簿価で)2000万円持っている人が3800万円のローンを抱えている例もあります。金利的に考えればローンを返済した方が得なのかも知れませんが、人間は必ずしも合理的に行動しません。また、ローンの代償として預金を組まされる“両建て”も少なくなったとはいえ、存在します。

“個人資産総額”など、未だバブルなのです。

政府が公表し、マスコミがそのまま報道する数字を鵜呑みにするのは危険です。

長い“ひと言”になってしまいました。(苦笑)
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ありがとうございます。
でもそうなると何を信じて歩いたらいいんでしょうね。
これ新しい質問にしましょか(笑)

お礼日時:2002/12/02 00:09

個人資産の概要を調べて見ました。



銀行預金=494兆8655億円(2002/03 日銀)
信金預金=103兆1040億円(2002/03 日銀)
郵便貯金=242兆6843億円(2001年度 郵貯)
簡易保険=204兆5259億円(2001年度 郵貯)
年金財形= 71兆4861億円(2002/03 生保協)
国債  = 11兆4796億円(2001年度 日銀)
株式  = 68兆   円(2001/03 全証協)
以上で、約1200兆円になります。

その他の債権(社債・投資信託)や金券類、現金などを全て合わせると、1400兆円というのも、頷けるような気がしますが、いかがでしょうか。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

たびたびありがとうございます。
判らないのが「なぜこれだけの資産があるのにうまく使えないのか?」なんです。たんす預金や貴金属になってるなら資本の集積ができないから額面あっても使えないってのわかるんです。
でも貯金や株式で存在してるなら使うのは簡単な気がするんですが・・・
あー、政経の時間ちゃんと起きてればよかった。

お礼日時:2002/11/28 18:53

物価が下がっていて、市中購買力があるのにモノが売れず、そのために設備投資が進まずに、経済が停滞しているのが現状です。



モノが売れないことや価格競争が進んだことで、消費者物価は下がっていますが、売れない原因は(1)商品力・国際競争力の低下(外国製品のシェア増)、(2)革新的商品の不在(改良品はあっても画期的商品が少ない)、(3)消費財の浸透による供給飽和(加えて廃棄物処理負担による買い替え自粛)、(4)失業率増と社会保険制度変更による社会不安(将来への不安に備えるための貯蓄)など、様々な要因が絡んでいるため、通貨供給を増やしても消費につながりにくい状況です。

現在の個人金融資産は1400兆円とも言われ、バブルの頃を上回る資産が市中で使われずに埋もれている状況です。それにもかかわらず更にマネーサプライを増やしてしまうと、堰を切ったように制御不能なハイパーインフレが進みかねない下地があります。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

丁寧な回答ありがとうございます。
>現在の個人金融資産は1400兆円とも言われ、バブルの頃を上回る資産が市中で使われずに埋もれている状況です。
ではその資産はいまどのような形で存在してるんでしょうか?
たんす預金ですか?

お礼日時:2002/11/26 18:54

デフレは商品の価値が下がる


インフレは貨幣の価値が下がる
ということで、貨幣と商品のバランスが崩れたときの
崩れ方の方向が違うだけです。

さて、強引に通貨供給を増やすとどうなるかですが、
閉鎖された社会(江戸時代の日本など)であれば、
そのままインフレに向かいます。
(この典型が江戸幕府末期の日本です。
 ただし、通貨自体に価値があったため、そのインフレ量は
 改鋳分で留まり、致命的なダメージとはなりませんでした)
また、通貨はその信頼を失いますから、
通貨に依らない価値を貯めようとする動きに走るでしょう。
一旦経済が活性化した後で、さらに大きな不況がやってきます。
(この典型が第一次世界大戦後のドイツと、ソ連崩壊直後のロシアです)

しかし、今は社会は閉鎖されていません。
このため、実際には外国為替というものが存在します。
よって、通貨がその信頼を失った場合
富は海外に逃げ出します。
また、為替は円安になりますから、輸入品の価格は急騰します。
日本は多くの物を輸入していますから、これはそのまま生活を直撃しますし
産業も原材料(今は半製品が多い)は輸入していますから
結果的に製品の競争力も落ち、更に不況がひどくなります。
円安になっているから、製品の値段が安くなって国際競争力が
上がるって考えたいところですが、
輸入品の価格の高騰=人が生きる費用の高騰ですから、
人件費も上がってしまうのです。
(上がらなければ更に日本は不況になりますね。何も買えなくなるから)

ただ、このデフレの本当の原因は
金融システムの不調によるものだと私は思っています。
不良債権の会社の融資を回収できないので、
土地を資産に持つ黒字会社の土地の価値を計算しなおして
強引に不良会社にして、そこから貸し剥がしをすることで
見かけ上の不良債権を圧縮している話なんてひどいものです。

こんな情勢では新規の融資(事業の立ち上げ)なんてできないですし
本当の不良債権は処理されていないわけですから
金融機関にもお金は返ってきません。

参考URL:http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/colCh.cfm?i=t_k …
    • good
    • 0

インフレは「お金の価値が無い状態」で


デフレは「商品の価値が無い」状態
インフレとデフレは同時に起こりえます。
それがたしか「スタグフレーション」と言ったような気がします
たしか中学生の頃に習った記憶があります…
つまりは「お金にも商品にもその価値が無い!」と言う最悪な状況を招いてしまう…
ですからむやみに通貨をふやせばいいとは限らないはずです。
    • good
    • 0

簡単に説明しますと、通貨供給量が倍になったら通貨価値が半分になるって感じです。



つまり、給料が2倍になったのに物価も2倍になるのです。だから堂々巡りになり、とんでもないインフレが引き起こされてしまいます。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!