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連結決算の実務経験が無く、本を見て勉強しています。
最初からつまずいてしまっているようなのですが、
参考書通りにすると単純合算後の少数株主持分への振替が
BSとPLとで重複してしまっているように思えてなりません。


1.A社はB社(資本金200、利益剰余金100)の発行済株式総数の70%を210で取得した。
資本金 200/ B社株式 210
利益剰余金 100/ 少数株主持分 90

2.B社の当期純利益は100であった。

少数株主損益 30/ 少数株主持分 30

1及び2の仕訳を行なうとBSの少数株主持分残高は120となりますが、
このうち30は90に含まれている残高であり重複しているように思えて理解できません。

決算期ではない方でお知恵を貸して下さる方、どうぞ宜しくお願いいたします。

A 回答 (2件)

あくまでのれん(連結調整勘定)は取得時の子会社純資産に対してどれだけ多くの(または少ない)対価を支払ったかという問題になります。



「のれんは子会社の超過収益力を表している」という説明を聞いたことがあるでしょうか。子会社株式の取得時に仮に欠損が生じていて、単体では評価損を計上している場合であっても、その純資産(のうち取得持分)以上の金額で子会社株式を取得したのは、その子会社が将来純資産以上の収益を上げると見込んでいるからです(実際どうかは別として)。
そして、連結グループ会社のうち、その子会社が仮に単に純資産をみるとあまり収益力がないと思われていても、実際にそれ以上の収益を上げた場合、同時にのれんを消却しているため収益と費用の対応がはかられる訳です。
したがって、連結手続上、評価損を取り消して、その分をのれんにまわしてしまったとしても、親会社が欠損の生じている子会社の株式を評価損計上前の取得価額で評価している以上なんら問題ないことになります。
(あくまで親がその額で取得したのは独自の評価をしているので、他の会社がそれだけ払うかはわかりません)

また、連結上、子会社への投資はもともとなかった(というか、一つの経済実体として考えるため)、評価損が計上されているのはおかしいのです。
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この回答へのお礼

POCKEY様

2度にわたりご回答下さいましてありがとうございました。

2つ目のご回答を今も読み返しています。
のれんは取得時の純資産との差額として計上するものなのですね。
わからなくなったらまた読み返してみます。

今回は助かりました。
ご縁があったらまた教えて下さい。
ありがとうございました。

お礼日時:2008/07/24 21:28

1.が前期末、2.が当期末という前提であれば問題はありません。


1.は取得時の投資と資本の相殺消去で、単純合算した精算表から
取得時の純資産のうち少数株主に属する分を少持に振替えています。
2.は”当期”子会社が稼得した利益のうち、少数株主に属する部
分を少持に振替えています。

簡単に言うと、1.は連結する前に持っていた純資産の振替、2.は
その後に増加した純資産の振替です。
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この回答へのお礼

ご回答下さいましてありがとうございました。

理解できました。私に開始時期の概念が欠けておりました。
なぜ当期利益分が利益剰余金の振替によって重複しないのだろう、
と悩んでおりましたが、おっしゃる通りその前提であれば理解できます
し、改めて本の例題前後を読み返してみるとその通りでした。

勤めております会社は連結決算が義務ではないのですが、可能な限り
規則に従ってやってみようと本をめくり行っている次第です。

すみません、よろしければもうひとつ質問してよいでしょうか。

今年度から連結決算をはじめてみた場合、繰越損失があり債務超過
となっている子会社と資本連結する際には、強制評価減仕訳を戻した
のち、資本/株式の振替をしたあとは繰越損失はすべて連結調整勘定
に振替えてしまってよいのでしょうか。時価評価等は省略しようと思
っているのですが、多額の繰越損失が連結調整勘定に生まれ変わるの
は変な感じがするのです。

お忙しいと思いますのでお時間なければ放置して下さい。
その際には締め切りいたします。

今回は本当に助かりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2008/07/23 22:05

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