2024年に成し遂げたこと

文系の博士号は30%くらいの人しか取得できないと新聞で見ましたが本当ですか?

大学みたいに、大学院を普通に卒業しただけじゃ博士号は貰えないんですか?

偏差値の低い大学院でも、やはり博士号を取ることは出来ないんですか?(中には誰でも入学できる大学院もありますけど、博士号取れないんですか?)

A 回答 (9件)

博士号の意味が理系と文系では全然違うみたいですね。


博士号取得は理系はいわば研究者としてスタート地点ですが、文系では研究者としてゴールなのでしょう。なぜそうなのかは歴史的なものでしょうか。
最近は変わってきているようです。以前聞いた話では、京大法学部の教授でも博士でないが多いそうで、京大の法科大学院のほうのサイトを見ると確かに博士でない方が多数派のようです。(法学部本体ではありません。また博士号を持っていてもあえて記載していない方もいるのかもしれませんが)

参考URL:http://lawschool.law.kyoto-u.ac.jp/teacher/index …
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まず、大学と大学院は大きく違います。

大学院では学位論文を書くことが修了の条件です。特に博士論文では、オリジナリティや実証性が厳しく見られます。これは博士号が1人前の研究者の証明であるからです。

とはいえ、普通の研究者には博士号を出さない状況が続いてきたことも事実です。実際の状況は、大学や学部によって、大きく異なると思います。
一般的には、社会科学、特に経済学部や新設の大学院の方が博士号を出すことに積極的です。人文科学は相対的に遅れていますが、これも実際は個々の研究科によって大きく事情が異なるはずです。

また、理系と違い文系では、ポストドクターの枠が少ないという事情もあるかもしれません。悪く言えば、理系は金食い虫ですが、人やお金の使い道があります。一方、文系は安い上がりな反面、雇用を生み出しにくいのです。文系では研究が個人作業になりがちであったり、あまり実用的ではない分野も多いからです。(もちろん、例外もあります。)そのため、就職が決まる前に学位を出すことが少ないのかもしれません。

それから、私は苦労しなかったのですが、学会発表の機会や論文掲載が難しいという事情もあるようです。院生が多くなった分、学会は規模が拡大したものの、学会の大会や掲載紙の枠まで拡大しているわけではありません。むしろ、院生など学生の希望を裁くのに四苦八苦することがあります。
学会では、発表には司会者やコメンテーターをつけます。会場設営のスタッフだって、先生やゼミ生が中心なので集めるのに苦労します。お金がつく学会は別ですが、ほとんどの学会は手弁当やわずかな謝礼だけなので、商業的なサポートサービスは利用できません。
論文を掲載するには、査読を経るわけですが、これも基本的に無報酬です。無報酬で見ず知らずの学生の論文を添削してあげるわけです。しかし、それなりの学識がある先生に頼まないと査読になりませんし、またいい加減なコメントで誤魔化すわけにもいきません。そのため、一部の先生に「金にならない仕事」が集中するのです。
全く駄目な論文と、けちのつけようがない論文の審査は、Yes or Noの世界なので楽です。しかし、手を入れないとだめだが、何となるかもしれない論文は、様々なコメントやアドバイスをつけないといけないため非常に手間がかかります。

このように大学院教育や博士号の問題は、単に学校教育の範疇に収まるものではありません。一般の方にも、学会での仕事(半強制ボランティア?)の実情をご理解いただきたいと思います。
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文系は博士が出にくいのは事実ですが、これでもだいぶ出やすくなっているんですよ。

特に国立大学は最近文部科学省から文句を言われて博士号を出し始めたようですので、内実乱発しています。
今の60代の教員世代にしてみたら、まず、博士後期課程に進学すること自体が難関でした。基本的に博士後期課程にあげないことが通例になっていたんです。それでも、さすがに博士後期にあげなければ、ということでだんだん博士後期に学生をあげるようになり、現在、だんだんと博士号を学生に与えるようになっているという状態です。
今第一線で活躍している研究社のデータを見れば、殆どが「満期退学」になっているのではないでしょうか。修士さえろくにでていない教員もいたりしますよ。それは別に出来が悪かったのではなく、「慣例として」ださなかったためです。(または家庭の事情)

なので、現在は昔と比べたらかなり、博士号は文系でもとりやすくなっています。
そのかわり、「博士号を持っていることがアカデミックポストに就く前提条件」にもなりつつありますけどね。求人票を見ると。

ちなみに、大学でも学士号をもらって卒業するには大体の学部で「卒業論文」が必要になりますよね。
大学院の場合は、修士号をもらうために「修士論文」、博士号をもらうために「博士論文」を提出しなければなりません。
提出しないと(しても教員が「これじゃだめだ」と不可にしなければ)卒業にはなりませんから、自動的に満期退学になるわけです。大学でも卒論は単位の一部ですから、ださなければ退学になるでしょ?同じです。

まあ、博士号の場合、それにプラスして学会での発表&指定の学術雑誌での論文記載が必要条件になりますが。

偏差値の低い大学でも博士号はとれますけど、上記にあげた学会&論文掲載で、駄目な学生ははじかれますから、無理じゃないかと。学会は誰でも発表できるわけではないですし、雑誌への論文掲載も編集委員による選別がありますからね…。

あ、あと、博士号をとるためには公開の審査があります。明らかに博士は無理でしょう…という学生はそこで外部から「は?」と思われるのではないかと…。
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博士後期課程があったら偏差値が相対的に低いとされている大学でも博士号は取れますよ。

ただ、就職先は所謂名門大学か、その分野を専門に研究している大学研究室の方が、有利でしょう。
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理系は博士号がひとつの専門家としての(企業研究職なども含む)ステイタスのようなものですが、文系は職業に結びつかないので、ビジネススクールなどでさえ、博士号は乱発しないのではないでしょうか?。

オーバードクター問題もありますし、博士号取得段階で、アカデミックポストに就けるということを前提として出来るだけ厳しい学位発行をしている気がします。
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博士号は,大学院を修了したらもらえるものではなく,


「博士号にふさわしい業績を上げたこと」
が条件となります.

理系の場合は新しい発見や問題解決などが業績として認められますが,
文系の場合は業績を判断するのが難しいので,なかなか博士号を与えられないようですね.
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確かに偏差値の低い大学は博士号を出しやすい傾向がありますが、博士号はどの大学の何先生の下でとったのかが重要ですので、取れれば良いというもんではありません。

変なところで博士号とっても、偽健康食品の広告に出てくる、怪しい博士ぐらいにしかなれません。一番運が良い場合でも、その大学で教員になれる程度でしょう。

理系でも大学院は、講義の単位をとれば、学位がもらえるような場所ではありません。理系でもそうなんですから、文系はなおさらです。理系の場合は、指導教官の研究課題の一部や周辺をやる為、チームエフォートが働きますが、文系の場合は、個人個人が独立して研究を行うので、成果が目に見えるまで時間がかかるのではないでしょうか。
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イタリアなんかは大学教授の多くが博士号とる前に死ぬという話。

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偏差値の低い大学院の方が博士号を出すのは事実です。


逆に、高い大学院はまず出さない。例外は筑波大で、あそこは東京教育大から変わったとき、できるだけ出すという方針を打ち立てたから。それでも、博士在学中はむずかしいようで、出てしばらくしてから論文出してやっと、のように見えます(内部のことはわからないが、取った人を見ると)。
あとは外国の大学院で取ります。これも取りやすい大学院があるようで、取ってる人の大学院の名前がわりと同じだったりします。そこでも博士課程を出たあと、しばらくして論文提出してやっと取れるようです。
とにかく、博士号を出す大学院でも、在学中に論文を出すこと自体が非常にむずかしいようです。
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