この人頭いいなと思ったエピソード

僕のことではないですが、ある人は学部・修士と京大で学んだのですが、教授が退官し偏差値40代の大学に移動しました。その学生は教授についていきその偏差値の低い大学の博士課程に進んだのですがなんでそんなことをするのか疑問です。
最終学歴が京大ではなく、偏差値の低い大学の博士(理学)ということになり学歴が重要な研究者にとっては不利ではないのでしょうか?
無知な自分に教えてください

A 回答 (17件中1~10件)

A No.3 です。



その後「大学によって博士号の難易度が違うから不利」というご意見が出たようですが、私の認識と違いますので、補足させていただきます。

分野によって違いはあるかもしれませんが、私の知る限り、研究者として誰かを採用するときに、「どこどこ大学でとった博士号だから価値があるだろう」という考えが影響することはないと思います。博士号を判断するならなら博士論文の内容を見ると思います。

そもそも通常、博士号の必要条件は、大学名など全く関係のない学術雑誌への出版状況が主要ですから、大学ごとの最低基準は似たようなもののはずです。著しく通常より低い基準で博士号を出す大学院を作りたくても、おそらく設置のときに文科省にはねられると思います。博士号の水準を維持することに熱心な大学では結果的に博士号をとるのが難しいということはありますが、学部の入学試験の偏差値とは無関係な話です。

また、仮に博士号の最低基準が大学ごとに違うとしても、研究者として採用されるか否かは、有名大学の博士号であればお墨付きになるといったような水準の話ではありません。

話を思いっきり単純化して、能力を100点満点で評価するとしましょう。90点以上の人が採用されるとしますね。仮に、A大学の博士であることは70点以上である保証、B大学の博士であることは60点以上である保証としますね。90点以上を採用したいのに、70点や60点の保証は全く無意味です。

A大学であろうが、B大学であろうが、90点以上かどうかを博士論文の内容なども考慮して判断するしかありません。また他の方も書かれているように、博士課程には、どこの大学もトップクラスの学生が進学しますので、90点以上の卒業生は沢山います。

博士号に関しては、大学ごとの違いは、卒業生の能力というよりは、人数だと思います。ある一定以上の能力の卒業生が多い大学、少ない大学はあるでしょう。それは教員数など大学の規模にも依存することです。

関連することでもう一つ付け加えますと、大学院を卒業し研究者としての就職先を探すときには、ポストが少ないわけですから、上で言った90点以上の卒業生であっても普通は就職先の大学の選り好みはしません。そんなこと言っている場合ではないからです。従って、地方の大学か大都市圏の大学かで、研究者の能力には大きな差はありません。基本的に人数や規模の違いです。(就職先の選り好みができる研究者もごく一部いるでしょうが、その人たちがみな東大京大を好むとも限りません。)ただし立地やスケールメリット、進学する学生の人数、文部科学省の政策もあり、結果的な実績にはある程度の差があります。しかしそれは大学院卒業生の能力に大学院名によって烙印を押すようなレベルのものではありません。

以上のことより、やはり大学院名で判断するのは、現実をよく知らない人だけだと思います。
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大学で慣行とする学位取得の難易度としては、論文中程度以上二報、大物一報以上もしくは単に二報くらいのケースが多いです。

ただそれはあくまで大学が定める最低ライン、実際には指導教官からはるかに高いレベルが要求されます。ただそれは、指導教官によって幅のあるものなので、京大卒だからレベルが高いといったものではありません。だから大学名を見たって京大だから高いハードルを越えたとかは判断できないんですよ。

 大学の助手助教授を目指す場合、基本的に研究者の評価は業績、特に自然科学ではどれだけインパクトファクター(論文を載せる学術雑誌のランクずけみたいなものです)の高い論文をいくつ持ってるかで見られます。それがない間はポスドクなどでそういった論文を出そうとするものです。京大だからといっていい論文がなくても就職できるかといえば普通そうではありません。ただ、まだまだコネが横行する狭い世界、学閥が有利に働くことはあるかもしれません。

 一方企業の研究者を目指す場合、出身大学が影響をする場合もないとは言い切れないでしょう。というのも研究者の場合、企業に入ってしまえば、業績がでなければ十年くらいで他の場所に回されますし、業績がでれば、いずれは研究チームを管理する場へと出世していきます。生涯一研究員として働く場もなければ、優秀な研究員を研究員として高給で報いるシステムもありません。いずれ研究員ではなくなることを前提としたシステムですので、通常の人事的な、大学名で人を見るような考え方が入り込むのかもしれません。
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No.7です。


学位の取得の難易度についてですが、たとえば京大理系では所定の年限で博士号を取得できない人がかなりいますし、飛び級する人は少ないです。京大で学んでいる人ならわかるでしょう?それに対して、地方国立では所定の年限で博士号を取得する人がほとんどで、飛び級も多いです。こういった事実をもとに学位取得の難易度に差があると考えるのは理不尽でしょうかね?
現実問題として、博士課程の学生集めに苦労している大学は多くあります。そういうところでは審査が甘くなりがちな傾向はあると思います。

それと、履歴書に学位について書く時に、大学名を書かないということはあり得ませんよね。経歴とリンクしてますから。したがって、人事の時には、必然的に大学名とリンクされます。大学名をどの程度に評価するかについては、その人が目指すポストとも関係するでしょうね。たとえば、大学院を出たててさほどの業績のない人を評価するのであれば影響はあるでしょうし、教授人事であればほとんど無関係でしょうね。
もちろん、学位を取得した大学名を名刺に書く人はほとんどいないですね。皆無ではないようですが。

なお、研究者としての評価は主として発表論文などを対象として行われます。だから、有能な人は学位の不利を跳ね返せるわけです。しかし、そうでない人には跳ね返しにくいということです。
ここで書いていることは、No.7での主旨と同じつもりですが、少々誤解があるようなので追加しました。
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>偏差値の低い大学の博士(理学)ということになり学歴が重要な研究者にとっては不利ではないのでしょうか?



 偏差値というのは、あくまで入試難易度です。
入試難易度を決めているのは、主に社会経験の無い受験生です。

 受験生は、偏差値と、その大学のOBがどういった企業に
就職しているかなど、表面的な実績しかみていません。

 偏差値だけで見ると、若干ではありますが、京大より東大のほうが
上ですが、これは役所のトップに東大OBが多いので、京大より
東大のほうが出世するようなイメージがあるからです。

 しかし、研究の世界で見てみると、日本初のノーベル賞は、京大OBの
湯川博士だし、利根川さんなんかの実績を見ても、一個人の研究成果として
は京大のほうが優れているわけです。

 ノーベル賞受賞者の田中耕一さんなんか、東大、京大より入試難易度の
低い、東北大学の修士です。


>学歴が重要な研究者にとっては不利ではないのでしょうか?

 研究の評価にこだわるにしても、最終的には仲間内ではなく、
国際的評価になると思います。外国の人の研究内容を評価するのに、
その人が学位を得た大学の入試難易度を考慮する人なんていないと
思いますが。

>その学生は教授についていき・・・

 人間ですから、気のあった仲間と一緒に仕事をしたいと思ったので
しょう。

 移った先が、独立行政法人だった場合、国立大学の時代なら、
東大、京大以上の研究予算がもらえないなど、不利な点があった
あったのですが、今はCOEといった制度もあり、実力があれば
場所は必ずしも問われない時代ですし。



 
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この回答へのお礼

皆さんどうもありがとうございます。僕の勘違いのようでしたね。勉強しなおします」

お礼日時:2007/07/15 10:06

A No.3, A No.8 です。



A No.10さんのご回答に、

> 研究者になれれば変わらないかもしれないけど、研究者として雇われにくいかもね

とありますが、私の知る限り、現実には、大学研究所への採用のときに、出身大学院の名前によって「研究者として雇われにくい」ということはあり得ません。

なぜなら、根本的に研究者の間の共通の理解として、どこの大学であろうと、出身大学院名自体を研究内容を見るときの判断材料にできると認識している人はいないと思われるからです。(長年やってますがそんな甘い認識の人を見たことないです。)

よほどまともに研究をしていない分野で、世界的な競争がないところなら何が起きているかわかりませんが、普通の分野では同様だと思います。
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履歴書に、普通、○○大学博士とは書きません。


この人の場合は、博士課程を終了してすぐに博士になれば、当然その大学の博士号をもらいます。
博士課程終了後、あるいは中退して研究者となり、研究を続け、元の大学に論文を提出して論文博士になる ということもあるかもしれません。
文学部の場合、大学院終了で博士を取れないことが多いそうですし、理系の場合、就職との関係で、中退して職に就く(多くは大学助手)場合も覆いのです。
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>学歴が重要な研究者にとっては不利ではないのでしょうか?


学閥が重要なことはあるかもしれないですけど学歴はあまり重要ではないです。その教授がおおものなら学閥といったあいまいなものより、その先生の教え子としてのつながりのほうが大きいかもしれません。
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 今日は。

団塊世代です。私見です。

 大学院の研究レベルは「学部の偏差値」とは関係ありません。学部の偏差値で大学院のレベルを測ってはいけません。強いて言えば、学部の偏差値の高い大学院は相対的に優秀な学生が多いというぐらいです。ただし、ここでいう「優秀」とはペーパテストの点数がいいという意味です。優秀な学生が多くなれば、院入試も相対的に難しくなり、所謂合格の難易度も高くなる傾向があります。だからといって、大学院のレベルが高いとは言えません。まして優秀な学生がイコール優秀な研究者になれるかと言えば、これも別問題です。

 大学院を一つの単位としてみるから、大学院のレベルが気になるのでしょう。重要なのは所属する研究室です。社会に出ても指導を受けた研究室が重要視されます。

 以前、京大に山口昌哉という数学研究者がいましたが、その先生が定年退官で龍谷大学に移籍しました。そのときMの修了生で一緒に龍大に移った学生がいました。その後、その方は竜大で学位を取得され、まもなく京大に教員として戻りました。もう一つ古い例なのですが、京大の法学部の教授が立命大の故末川先生から学位を取得したこともあります。

 研究に重要なことはどこの大学院を修了したかというよりも、どの先生の下で研究し、学位を取得したかです。

 kommtさんも、良い教授の下で研究してくださいね。
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研究者になれれば変わらないかもしれないけど、研究者として雇われにくいかもね

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私も追記。


研究の結果を学会誌に投稿しますね。

一流大学の大学院を出ても、世界的評価の低い雑誌にしか論文が出せなかったら、海外の研究者からは全く評価されないでしょう。
東大、京大の院を出ました>どんな仕事やったの?どういう論文持ってるの?>ええーと・・・
これではダメですね。

一方、国内の一般人からは評価されていない大学でも、一流誌に論文が出れば、世界から名前と仕事を覚えてもらえます。
君はどこから来たの?>~です>うーん、ごめん。しらない。何やってたの?>こういうことやって、この雑誌に載りました>あぁ、それ知ってるよ。すごいじゃん
国内でもアカデミックポストだと研究成果(論文をどんなとこに何報持ってますなど)出さないといけないので同じ事ですね。
所詮、日本の大学名なんてそんなもんです。一般企業に就職するときくらいの役にしか立たないでしょう・・・
博士だと教授の個人的コネがより重要だから、質問者さんの知り合いの先生がパワーのある人なら、その点でも問題はないでしょうね。

偏差値や一般人向けの知名度で判断しないように。
はっきり言って、余計なお世話だと思います。
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