No.7ベストアンサー
- 回答日時:
No5の回答への補充回答です。
「輸入時に検査できないのか」という点について。輸出国で船積みする前にその国の検査機関の証明書を取り寄せているが筈です。さらに、輸出港倉庫でサンプリングして日本の検査機関の事前検査も行なっているはず。これらの検査でOKとなったものを日本向けに積み出し、日本の港について時(通関前:つまり輸入前)に検疫所(厚労省出先)がサンプリングし検査します。同時に民間検査機関が輸入業者の委託を受けてサンプリング検査もします(民間機関のほうが精度が高く、結果の出るのも早いと聞きます)。これらの検査をパスしたものが、通関を認められ輸入されます。
「恒常的に出ている…」という点について。農薬汚染等が恒常的に検出される場合(といわないまでも繰り返し検出される場合)、その国からの輸入は実質的にストップするはず(商社は検査で撥ねられる可能性高いものを買い付けるはずが。なぜなら、撥品処分は輸入業者負担)
なお、輸送中の海水を被ったりした物は「汚染米」でなく「事故米」です。船が海の波を被り船倉に海水がある程度しみこむのは避けられませんので、事故米がある程度発生するのは予め織り込み済みのはず。
要するに、1度に数千トンからの量ですから、サンプリングの数が限られていることから、サンプリング洩れの可能性は不可避です。
なお、(一旦輸入した後)事故米の被害の内容・程度に応じて焼却処分、飼料用、工業原料、加工食品原料等どのような方法で処分するかは農水省の責任です。
それにしても、数次にわたる検査を行なって輸入OKとした米から、メタミドホスが検出されたのかは不可解な点があります。サンプリング検査が適切でなかった、そもそもメタミドホスを検査項目に含めていなかった、何故輸入後にメタミドホスが検出されたのか等々。農水省(および厚労省)の責任をはっきりさせる必要があるでしょう。
詳しいご解説ありがとうございます。
やはり、おしゃっておられるように数次にわたる検査を行なって輸入OKとした米から、メタミドホスが検出されたのかは不可解ですね。
あまりこの点が報道されないのは何か意図があるのかと勘ぐってしまいます。
No.9
- 回答日時:
(1)その通りでしょう。
汚染されていようがなかろうがお構いなく唯々諾々と決められた量を輸入し貯め込んでいたのです。
そもそも日本の安全基準を満たす外国米など、民間企業が生産から輸送まで管理するものですらあるのでしょうか。
(2)検査自体が無きに等しいほど杜撰であり、発覚後も自らの責任を隠蔽していたからです。
また、返品を要求する外交折衝能力も意思も農水省外務省の役人には微塵もないが故でしょう。
ところで18日のニュース23で放送していましたが、
そもそも農水省が言い訳にしている「米を糊の原料にしていた」について、糊の全国組合は完全否定しておりました。組合加盟の製造元に米を原料にしている会社は皆無である、と。
現在、工業用の糊の主成分は小麦であり、米は一切使用していないとのこと。
ウルグアイラウンド以降、増加する汚染米を処理しきれなくなり、
三笠フーズなどを利用して有害物質を食品に混入、毒をばらまいて隠蔽しているだけでなく、それによって役人どもが金を儲けていた悪質な国家的犯罪がようやく表沙汰になったに過ぎません。
ご回答ありがとうざいます。
まだ分からないのは MA米として輸入しなかで いくらの単価で輸入されたかです。
あまり報道されていませんが、18年5月実施された残留農薬等ポジティブリスト制度が15年に法制度化された時点で、輸入業者は残留農薬の汚染米を調べずに扱ったとは考えられず。買い叩いて安価で輸入したのではないかと勘ぐります。
食糧自給率のため 単価を無視して生産・流通している米の形態が今回の問題の根源と思いますが、農林省・流通業者・生産者の一般の米やMA米の利権が複雑に絡んだ構図がすこしづつ見えてきますね。
No.8
- 回答日時:
締め切ってないのでなぜ返品しないかについて……
それはお金が掛かるからです 売った側が立て替えるなんてのは
日本独自のローカルルール ある意味行過ぎたサービスです
国際的には返品する側(買った側)が支払うものです
ありがとうございます。
その後の報道でも少しづつ真相が見えてきていますね。
あまりはっきり書かれていませんが18年5月の残留農薬等ポジティブリスト制度が施工されるまではメタミドホスに関する規制基準がなかったのではないでしょうか。残留農薬があっても流通されていたかもしれないし、当然輸出国側の基準には抵触しない可能性もあり返品は難しいでしょうし、選別して返品する費用の負担も揉めるでしょうね。
ただいまだにわからないのは、初めから工業用としてわざと輸出国でも扱わない米をミニマムアクセスの輸入義務量確保のために利用したのではないかという点です。さすがこのことは完全に否定する説明を見つけられませんので この質問を締め切っていません。
No.6
- 回答日時:
報道を見た限りでは、三笠フーズが輸入した「事故米」は食用ではなく糊の生産のための原材料用だったそうです。
この場合、管轄官庁が変わります(たしか経産省と記憶していますが間違いかも知れません)ので、当然のことながら「食用に適さないレベルの毒物」が混入していても問題なく輸入できます。(1)
統計上は米の輸入量として記録されますので、ミニマムアクセス米の量には含まれるはずです。国際輸出入統計基準には、米の食用・非食用の別はなかったと記憶しています。
勿論、非食用として輸入された場合、食用として利用(例えばせんべいや焼酎に加工したりするなども含む)することはできません。
(2)
汚染米が非食用として輸入されていたのを知りつつ食用と転用していたからです。
実際、三笠フーズも、非食用と知りつつ食用に転用したことを認めています。
No.5
- 回答日時:
汚染米には大きく分けて、(1)農薬等が基準値を超えて含まれている(検出された)もの、(2)海上輸送中に海水を被りカビたり、変質したもの、(3)日本で保管中に温度や湿気管理上の問題で変質したもの、の3種類があります。
農薬残留については、輸出国での船積み前と日本到着時の検査(輸入業者の自主検査と厚労省(検疫所)による検査)の3つがあり、農薬汚染が発見された場合、陸揚げを認めず輸入業者の責任で輸出国への積戻しや焼却処分等とすることになっています。
しかし、これらの検査は限られた数のサンプルを抽出して行なうため、結果的に検出漏れで「検査合格」として輸入されてしまうものがあります。一旦輸入したものは、その後農薬が検出されたとしても輸出国に突っ返すことは出来ず(一旦検査をパスさせて輸入した後は、パスさせた日本側の責任となり、相手国に突っ返せない)、日本側で処分ということになります。つまり、「汚染」を承知の上で輸入するということはありえません。国はこの検査のためにかなりの金をかけているはず(検査コストを買入れ代金に含める)。
また、上記(2)と(3)は輸出国側の責任ではないので、これまた送り返せません。(2)については、世界的に一定割合で発生することは仕方ないこととして、予め織り込み済みです。(3)は場合によると国内保管業者(米の場合国も自前の倉庫をもち保管している)の管理責任ということもありえます。
このように発見された「汚染米」は、処分による損失を減らすために主食に向かないものは非食用(工業用原料)とするという条件をつけて業者に売り渡します。今回の問題(食用転売)は、売り渡しの時につけた条件を守っているかの確認(帳簿検査、抜き打ち検査等)をきちんとしてこなかった国にも何がしかの責任があるのではないかと思います。
詳しく教えていただきましてありがとうございます。
ただまだわからないのは、ある時点で汚染が確認されている検査がどうして輸入時にできないかです。(あまりにも膨大な汚染米に量に驚いています。)
恒常的に汚染米が出ている状態なら、水際で検査をすべきで 手順を変えれば可能なことではないのでしょうか。
No.4
- 回答日時:
ほんの1年だけだった米不足に慌てた当時の外務省・農林省が、緊急輸入時に馬鹿げた取り決めをして、国内生産で余剰となっている米について、定量を輸入する約束をしてしまい、未だに税金を浪費する輸入が続いています。
農林水産省は売れる筈の無いその輸入米を、低温倉庫で税金をかけて保存し、ひそかに処分しようとして来ましたが、輸出国側の感情を考えて食用外と大っぴらに言えない事情があります。
官庁にとってはこの問題は表面化させないことが第一だったので、有毒物質が出てもこっそり処分しようとしていたのでしょう。
ありがとうございます。
確かに1993年の緊急輸入とウルグアイランドランドがらみで日本は米の輸入をしていますが、なかなか詳しいデーターは探しにくく全体量はわかりにくくされているみたいですね。
ミニマムアクセスのためにどれだけの税金を使われているのでしょうか。
No.3
- 回答日時:
私も同じような疑問を持っていました。
中日新聞CHUNICHI Webによると、
「中国製ギョーザ中毒事件の原因物質となった殺虫剤メタミドホスや、発がん性のあるカビ毒アフラトキシンが検出された汚染米が含まれており・・・・・・・・・
このうちメタミドホスが検出された中国産もち米800トンについて、505トンは福岡県内の三笠フーズ工場などに保管されていたが、残りは九州、近畿地方の仲介業者や米穀店など少なくとも12社以上に転売されたと言う。せんべいや米菓子などに使われていたと見られ、九州や西日本で流通していた可能性がある。
更にアフラトキシンが検出されたベトナム産うるち米3.3トンについては、同社は一部を鹿児島2社、熊本1社の焼酎業者に転売、大阪の米穀会社などを経由して別の鹿児島の焼酎業者1社にも流れていた。」
となっており、輸入してから4年も経っていることもあり、この文面からすると毒ギョーザ事件の時の様に食べて犠牲者が出たわけではないので、輸入してから後に検出されたが、中国などに配慮し発表することなく「事故米」として保管していたか?、カビが出たので検査して発見されたのではないかと思われます。(以上私見です)
ありがとうございます。
確かに膨大な量の汚染米を返品せずに日本国内で隠密に処分しようとしているみたいですね。
ここまで中国に配慮する体制の裏に何があるのでしょうか。
No.2
- 回答日時:
3)輸入後汚染が発覚、非食用として使用を限定する事(表記を含む)として入札販売=>2重帳簿を作り食用として転売
(販売価格に相当の差があるとか)
汚染は「輸送中の汚濁」やら「日本の制限値を超えた残留農薬」やら「カビ」やらだそうで。
http://www.maff.go.jp/j/press/soushoku/syoryu/08 …
ありがとうございます。
農林省のホームページ参考になります。
ただ やはり 輸入された事故米が 最初から事故米と認識されれいたかが 問題かと思います。輸入されてから「事故米」と判明したにもかかわらず 返品せず 国内で 輸入価格を下回って販売したらしたら 農林省の対応も問題になるのではと考えてしまいます。
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