第一次世界大戦にロシアが参戦した理由は？

第一次世界大戦にロシアが参戦した理由を教えて下さい

No.4 回答者： caesar-x2 回答日時： 2008/11/30 12:07

集団的安全保障というものです。

これらは軍事同盟なので、セルビアとロシアが同盟関係にあり、
オーストリアがセルビアに宣戦布告すると、条約の規定により、
自動的にロシアはオーストリアに宣戦布告することになり、
またオーストリアとドイツが同盟関係にあったので、
ドイツも自動的にこれに加わり、さらにロシアと同盟関係にあった
フランスが自動的に参加、するとイギリスも自動的に参戦という
安全保障体制ができあがっていました。

これが三国協商と三国同盟という両陣営の構造です。

それで実際的には、オーストリアはセルビアに最後通牒を突きつける前に
ドイツと協議して戦争参加の確約をもらってから、
1914年7月28日にオーストリアはセルビアに宣戦布告します。
これに対応して7月30日にロシアが総動員令を発令したという理由で、
ドイツは先んじて8月1日にロシアに宣戦布告。
ついで2日後にフランスに宣戦布告して、8月4日には中立国ベルギーに侵攻開始。
中立国侵犯を理由にイギリスがドイツに宣戦布告、
さらに8月23日に日本が便乗してドイツに宣戦布告して、世界大戦となったというわけです。
ドイツは先手必勝とばかりに、相手が対応するまえに行動を起こしました。
ただドイツが行動を起こさなくても、ロシアやフランスはドイツ・オーストリアに
宣戦布告する必然性があったので、参戦した理由というのは、
むしろ同盟を結んだ経緯ということになります。
ロシアの場合、汎スラブ主義と、トルコ分割、バルカン侵出という問題で
オーストリアほか三国同盟の側と敵対関係にあり、戦争で決着する必要があったということです。

No.3 回答者： tande 回答日時： 2008/11/29 23:19

ドイツがロシアに対し宣戦布告をしたからです。

そうなれば当然のことですがロシアは参戦するでしょう。

No.2 回答者： k16399638 回答日時： 2008/11/29 21:22

パン・スラブ主義の盟主であるロシアとしては、まず同じスラブ人国家を助ける、と言わないと格好がつきません。

一方で、皇太子を殺害されたオーストリアが怒っていると、察しもついていました。また、当時の欧州列強で国境紛争をかかえているところは以外にも独仏のアルザス・ロートリンゲンだけで、みな列強はうまくやっていたのです。1・2次バルカン戦争にも、どこも介入していません。介入したら大惨事になることは、みな知っていたからです。

オーストリア皇帝フランツヨーゼフは８３歳。実は、皇太子とは結婚のことで仲が非常に悪く、セルビアと全面戦争までしなくてもいいのでは、と思っていたフシがあります。

ロシアのニコライも、ドイツ(ウィルヘルム２世）はリアリストだから、こんなことに介入しておおごとにはしないでしょ、と思っており、結局セルビア全面援助はやりすぎだから、オーストリアに対する部分動員だけでいいんじゃない、と思っていました。が、

この考えを軍部に相談しないで、いきなり閣議(御前会議)に図ったからさあ大変。当時、動員とは国家のシステムを根こそぎ戦争につぎこむ、考え方は核兵器を用意する、に近いイベントでした。
ロシア軍部は派閥があり、オーストリアに部分動員をすると、ドイツまで視野にいれた総動員計画に重大な齟齬が生じるという派閥の意見が通ります。結局、総動員となります。が、ニコライは総動員はかまわないが、ドイツに、ドイツとは戦争しない旨、通告するように指示し、実際そうしました。7月３１日のことです。
一方、ドイツにはシュリーフェン・プランという戦争計画があり、ロシアの動員能力が低いことを勝手に前提にしていました。が、ロシアの１９号計画はドイツの(勝手な)予想を上回って早く、ロシアはドイツ軍を攻撃しない、と言ってきたのに「計画通り」に躊躇せず、ドイツは8月１日にロシアを武力攻撃しました。ロシア軍も反撃します。オーストリアとも戦端が開き、外交ではなく、システムが暴走した結果、ロシアと中央同盟が戦端を開いてしまい、ほどなくして西部でも戦火が上がって、一次世界大戦が始まってしまったのです。

No.1 回答者： Mumin-mama 回答日時： 2008/11/29 18:58

第1次世界大戦がはじまるきっかけとなった、

1914年6月28日、オーストリア＝ハンガリー帝国の王位継承者、フランツ・フェルディナント大公が、訪問先であるボスニアの首都サラエヴォでセルビア人とクロアチア人による民族主義団体の一員によって暗殺されたサラエヴォ事件ですが、それより以前から、バルカン半島はヨーロッパの弾薬庫と言われていて、宗教と民族問題で不安定なところでした。
セルビアの後ろ立てとしてロシアはロシア正教会を通じて親戚関係の様な間柄でした。ですから、オーストリアとハンガリーとドイツがセルビアを攻めれば、ロシアが参戦して来ることは皇帝フランツヨーゼフも想定していたことです。