実験室で、医薬品や電気製品用機能素材、高分子添加剤などを有機合成しています。新規な物質をどんどん作るのが目的なので、とにかくどんどん合成して、目的物ができていたらシリカゲルカラムクロマトグラフでじゃんじゃん分ける、ということの繰り返しです。
しかし、カラムは、試料の何十倍ものシリカゲルや溶剤を使いますし、手間もかかりますし、工業的ではないと思います。私の知る限り、工業的製法における分離精製法としては、まず反応で副生物がない条件をみつけ、水溶物除去のあと溶媒の溜去で除くなどの簡単な方法か、晶析か、高温で分解しないものなら昇華精製ですが、特に医薬品などのように構造が複雑で副生物も多いような物質の場合、シリカゲルカラムに代わる分離精製法って、どういう方法が取られるのが一般的なのでしょうか。どうしてもカラムを使わざるを得ない場合、「工業用カラム」と言って、実験室で使うカラムを大きくしたようなものも特例として使われると聞いたことがありますが、一般的ではないと思います。それとも、医薬品業界では、このような大カラムが日常茶飯事として使われているのでしょうか。
特にファインケミカル業界における工業的製法についての基本的な知識を、ご教示頂きたく、お願いします。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
医薬品やファインケミカルのような低分子有機化合物のプロセスにおける精製法の第一選択は再結晶です。
常温で液体のものならば蒸留ですね。
どうやっても分かれなかったときで、そのコストをかける価値のあるもの(極低用量で効果のある医薬品など)の場合は、カラムを使うこともあります。
ご回答ありがとうございます。なるほど、「再結晶、蒸溜→カラム」という選択肢ですか。工業的な再結晶というのを体験した事がないのですが、やはりSOP(Standard Operating Procedure: 作業標準)を作って、誰がやっても同じ結果になるように、「試料に対してこの溶媒をいくらとこの溶媒をいくら加え、温度を何℃~何℃に保って、撹拌速度をいくらにして溶かし、降温速度をいくらからいくらの間で降温して析出させる」などと、きっちりと決められているものでしょうか。どうも再結晶というと、実験者の職人芸みたいなところがあって、うまい人はきれいな結晶を作るのですが、私はどうも再結晶が苦手で、再現できなかったことがあるのです。カラムだったら少々不器用でも分かれてくれますからね(^^;)。
工業的再結晶の作業標準化についての知見をお持ちでしたら、ご教授をお願い致します。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 経済 日刊工業新聞の活用方法について ( ´ー`)y-~~ 1 2023/07/01 10:14
- 中途・キャリア さて、社会人になってから13年目。 今まで、機械設計、機械製品の品質管理、部門の経営企画をやってきま 4 2023/07/17 08:59
- DIY・エクステリア こちらは新品で発注したグリドルです。 到着時からこのような素人目で見ても分かるような作業の粗さで、こ 1 2023/03/02 22:57
- 建設業・製造業 民間の工事 1 2022/09/03 02:30
- その他(ビジネススキル・経営ノウハウ) 独占禁止法、下請法、優越的地位の乱用 1 2023/03/11 22:52
- その他(ビジネススキル・経営ノウハウ) クラウドファウンディングによる新製品の販売支援要求。「あれ?この商品、もう完成品じゃね?」という疑問 2 2022/08/22 12:32
- 法学 不正アクセス禁止法の扱いについて 4 2022/03/23 18:13
- 建設業・製造業 日本の製造業の工場が海外移転した原因は人件費というのは間違い、正しくは単一製品の需要低下では? 5 2023/04/28 14:30
- その他(病気・怪我・症状) 体も頭も悪くなり病気になって早死にしたかったらファーストフードやコンビニ弁当やコカコーラ 2 2022/06/21 17:23
- 医療・安全 ゲノム編集で植物ポテンシャル最大化 2 2022/06/30 23:25
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
おすすめ情報