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授業で出された課題でわからないものがあったので、教えてください。

「一次元の運動を考える。
(1)質量mのボールを速度vでまっすぐ投げる。このとき、投げられたボールの運動エネルギーは 1/2 mv2
(2)速度vで走っている電車内に人がいて、その人がボールを持っているとすると、そのボールの運動エネルギーは(1)と同じ 1/2mv2
(3)速度vで走っている電車内で、電車と同じ方向に速度vでボールを投げたら、ボールの運動エネルギーは 1/2 m(2v)2 = 2mv2

どうして、(1)の運動エネルギー+(2)の運動エネルギー=(3)の運動エネルギーとはならないのか?」
という問題がわからなかったので教えてください。お願いします。

A 回答 (4件)

こんにちは。


No2で回答した者です。
ここでは、別の観点から説明します。

  (投げた後のボールの運動エネルギー)=
  (投げる前のボールの運動エネルギー)+(投げる間にボールに対して行った仕事の量)…(**)

上の関係は一般的に成り立つものですが、もう習いましたか? 
これに基づいて、問題を考えてみましょう。

No2と同じく、
 電車の速さを V とし、
 投げた後の電車に対するボールの速さを v とします。

さて、この変化をどの観測者の立場で考えるのか、を明らかにすることが大切です。
ここでは、地上に静止している観測者の立場で考えましょう。
 (投げた後のボールの運動エネルギー)=これがあなたの(3)の運動エネルギーです。
 (投げる前のボールの運動エネルギー)=1/2 mV^2=これがあなたの(2)の運動エネルギーです。
 (投げる間にボールに対して行った仕事の量)=(ボールに加えた力)×(力を加えながらボールを動かした距離)
この仕事の量も、地上の観測者Aと電車中の観測者Bとでは、違った値になるのです。
(ボールに加えた力)は、Aから見ても、Bから見ても、同じ値(Fとする)です。
しかし、(力を加えながらボールを動かした距離)が、
Aから見た値(Daとします)とBから見た値(Dbとします)とでは、
異なります。その間の関係は、

  Da=Db+(ボールに力を加えている間に電車が動いた距離)

です。今は、Aの立場で考えているので、仕事もAから見たものを使う必要があります。その仕事は、力×距離より、
  F×Da=F×Db+F×(ボールに力を加えている間に電車が動いた距離)

さて、電車中の観測者の立場で上の(**)の関係を考えると、
  F×Db=1/2 mv^2=((1)の運動エネルギー)
が得られます。これを上の式に代入すると、
  F×Da=((1)の運動エネルギー)+F×(ボールに力を加えている間に電車が動いた距離)

以上の式を(**)の式に代入すると、

 ((3)の運動エネルギー)=
 ((2)の運動エネルギー)+((1)の運動エネルギー)+F×(ボールに力を加えている間に電車が動いた距離)

となります。
F×(ボールに力を加えている間に電車が動いた距離)の分だけ、違いが生じるということです。
ちなみに、この値は、上の回答No2の「+ mvV」と等しいのです。
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この回答へのお礼

ボールに力を加えている間に電車が動いているから、その分違いが生じるのですね。
回答ありがとうございました。

お礼日時:2008/12/11 12:25

No3の続きです。

No3は長くなったので、ここではポイントだけを書きます。

  (投げた後のボールの運動エネルギー)=
  (投げる前のボールの運動エネルギー)+(投げる間にボールに対して行った仕事の量)…(**)

上の公式を当てはめる時、どの観測者の立場に立つかを、
はっきりさせなければなりません。
しかも、運動エネルギーと仕事量とを、同じ観測者の立場で考えることも必要です。

運動エネルギーは、地上の観測者の立場で考え、
仕事量は電車中の観測者の立場で考えると、(**)より、
  ((3)の運動エネルギー)=
  ((2)の運動エネルギー)+((1)の運動エネルギー)
という、関係が出てきますが、これは誤りです。
なぜなら、運動エネルギーと仕事量とを、同じ観測者の立場で考えていないからです。
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こんにちは。



同じ運動物体の持っている運動エネルギーでも、
それを観測する観測者が違えば、
その観測者に対する物体の運動エネルギーの大きさが異なります。
そこで、運動エネルギーを計算するときの公式は、正確に言うと、
次のようになります。

 (観測者に対する物体の運動エネルギー)=
  1/2×(物体の質量)×(その観測者に対する物体の速さ)^2 …(*)

  注意:「^2」は、その前の値を2乗したものを表す記号。

あなたの(3)のボールの運動エネルギーの値は、
地上に静止している観測者Aに対するもの(Eaとする)でも、
電車の中で静止している観測者Bに対するもの(Ebとする)でも、
上の公式(*)に従って計算したものが基本(話の出発点)になるのです。

ここでは、問題を分かりやすくするために、
  電車の速さを V とし、
  電車に対するボールの速さを v とします。

地上に静止している観測者Aに対する、ボールの速さは、v+Vですから、
運動エネルギーを計算する公式(*)に従って計算すると、
    Ea=1/2 m(v+V)^2  です。
また、Eb=1/2 mv^2  です。

上のEaの式を、かっこをはずして展開すると、
  Ea=1/2 mv^2+ mvV+1/2 mV^2
  Ea=Eb+ mvV+1/2 mV^2
となりますね。これが、EaとEbとの正しい関係式です。

  「(3)の運動エネルギー=(1)の運動エネルギー+(2)の運動エネルギー+ mvV」
というのが、正しい関係であり、「+ mvV」という項が付くのです。

もう一度、計算を振り返れば、
  (v+V)^2=v^2+2vV+V^2
であり、右辺の中間項 2vV があるために、
  「(1)の運動エネルギー+(2)の運動エネルギー=(3)の運動エネルギー とはならない」
のだと言えるでしょう。
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速度がn倍になれば運動エネルギーはnの自乗倍になるからです。


運動エネルギーの公式、1/2・mv^2 をよく見ればお分かりでしょう。
(vの二乗は v^2 と表現します。)

大雑把に言ってしまうと、車が30kmで衝突した場合と、
60kmで衝突した場合では破壊力は4倍の開きがあるということです。
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この回答へのお礼

迅速な回答ありがとうございました。
vの二乗は v^2とあらわすことを知りませんでした。以後気をつけます。

お礼日時:2008/12/11 12:21

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