
「きれいな女性が美しい心を持っているとは限らない。」
という文の主語と述語は何か、どなたかおわかりの方がいらっしゃればお教えください。
「主語」も「述語」も、文節についての呼び方です。
ですから、とりあえず私は、上の文を、文節にわけた上で、「いるとは」という文節を主語、「限らない」という文節を述語と考えました。
ですが、単語を品詞で分類した際、助詞とくっついて主語になるのは体言です。
「いるとは」は、動詞「いる」と、助詞「と」と「は」に分けられますが、体言はありません。
それでは、「いるとは」は主語ではないことになるのでしょうか?
だとすれば他に何が主語になるのでしょうか?
仮に「いるとは」ではなく、「女性が」が主語であると考えると、「女性が―限らない」とつながるのはおかしいので、やはり「女性が」が主語であるとは考えられません。
よい説明をお待ちしております。
A 回答 (2件)
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No.2
- 回答日時:
>「きれいな女性が美しい心を持っているとは限らない。
」この文は複文です。一つの文の中に主語述語の関係が二つ以上含む文です。(説がいくつかあって、一つの文の中に述語(部)を二つ以上含む文との考えもあります)。重文も主語述語の関係が二つ以上含む文ですが、それぞれの主語述語の関係が並立しているのが重文です。例えば、「おばあさんは(主) 川へ 洗濯に 行き(述)、 おじいさんは(主) 山へ 芝刈りに 行った(述)。」などです。
さて、ご質問の文には主語述語関係は2組あります。
1、主語(主部)=きれいな女性が美しい心を持っているとは
述語(述部)=限らない
2、主語(主部)=きれいな女性が
述語(述部)=持っている
まず、格助詞の「と」です。「と」は会話文・引用句などを受ける助詞です。ですから、「と」の前は一般に主語、述語を含む一つの文となっています。ここでは、「と」の前で句点(。)を付けて一文を終了し、『「きれいな女性が美しい心を持っている。」とは限らない。』としても良いわけです。逆に言うと「きれいな女性が美しい心を持っている」の部分は主語述語関係を持ち、独立の一文となってもおかしくない構成を持っています。
次に、「きれいな女性が美しい心を持っているとは限らない。」の文全体にも、「限らない」という述語があります。これに対応する主語は「きれいな女性が美しい心を持っているとは」の部分になります。なぜなのかは「は」と「とは」に関係します。
「は」は助詞(副助詞・格助詞・係助詞説あり)です。どの説を採っても用法は基本的には接続する部分を取り立てていうとされていますが、簡単に言ってしまえば主語を表しています。
「とは」は、「というのは」と同じです。例えば、「日本の首相とは麻生さんのことだ。」と「日本の首相というのは麻生さんのことだ。」は同じ意味、用法です。「とは」・「というのは」の前の部分は、聞き手が知らないか、知っていても現在思い出さない内容になっていて、話し手は聞き手に気付かせたり、教えたりする用法です。
ですから、「は」(「とは」)の前は主語ということになります。
少し長くなりましたが、参考まで。
No.1
- 回答日時:
「限らない」を「言わない」や「言えない」に変えてみると
わかりやすいのではないでしょうか。
「と」は引用格ともいわれ「~というふうに」という意味ですから主語にはなりません。
「は」は主題を表す助詞で、「~には」「~からは」など
主語とは関係なくいろいろなところに付いて現れます。
ご質問の文においては「限らない」のは誰かと考えれば、
主語は「一般の人々」が省略されていると考えれば良いと思います。
(ちょうど英語のThey say that…のTheyのようなもの)
しかしこのような文の主語を考えることにあまり意味はないと思います。
「~しなければならない」のように文末表現の一種として考える手もあると思います。
ただ「持っているとは限らない」を「必ずしも持っていない」に書き変えれば、
主語は「女性」述語は「持っていない」になります。
丁寧なご説明、大変ありがとうございます。
3つの提案をいただいていると理解しましたので、ひとつひとつ吟味したいと思います。
まず
>主語は「一般の人々」が省略されていると考えれば良いと思います。
とありますが、なるほど確かに日本語は主語が省略されている文が多いですね。
ですが、「『限らない』のは誰かと考えれば」、ここでは「女性」のように思われますし、「限らない」のは、「きれいな女性が美しい心を持っている」(という考え方)のようにも思われます。
疑問が残ります。
次に、
>「~しなければならない」のように文末表現の一種として考える手もあると思います。
という提案ですが、それはつまり、「持っているとは限らない」の部分について、「持っている」という動詞の後ろに「~とは限らない」がついているというイメージでしょうか。
そうだとすれば、「持っているとは限らない」を、連文節の述部として考えることは可能かもしれません。
ですが、述語の働きをする一文節はどこなのか?(あるのか?)という疑問は残ります。
最後に、
>ただ「持っているとは限らない」を「必ずしも持っていない」に書き変えれば、
主語は「女性」述語は「持っていない」になります。
という部分について考えると、「書き換え」という方法を許容してしまうと文そのものが変わってしまう気がします。
「このような文の主語を考えることにあまり意味はない」という意見はとても的を射たご意見だと思いますが、この文の主語と述語について知りたいと思っています。
考えを少し深めることができました。
貴重なご意見、大変ありがとうございました。
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