この人頭いいなと思ったエピソード

たとえば叙述トリックなどは小説でしかありえない面白さを端的に示すものだと思いますが、他にも「これは小説でしかできないぞ」というような面白さを持った作品がありましたら是非教えてください。

A 回答 (8件)

> 「これは小説でしかできないぞ」というような面白さを持った作品


ANo.2、3のご回答同様私も京極夏彦と筒井康隆と、それに清水義範の作品が思い浮かびました。

○京極夏彦では「京極堂シリーズ(百鬼夜行シリーズ)」に登場する私立探偵・榎木津礼二郎----財閥の御曹司にして眉目秀麗・腕力最強でありながら同時にとてつもない奇人変人でもある人物----の描写などが、小説ならではの面白さと言えるのではないでしょうか。
映画化された2作品では阿部寛が大変格好良く演じていましたが、奇人変人ぶりは大幅に省略されていました。

これは無理のないところだと思います。
もし原作通りにこの人物を映像化したとしたら、シリアスなドラマの中で一人の役者だけだけ吉本新喜劇のオーバーアクションの演技をしているようなもので、どんなふうに演出したとしても映画的には浮きまくってしまい、観客は大変な違和感を感じシラけてしまうことでしょう。

そんな奇矯な人物が小説では京極夏彦の絶妙な筆のバランスで妙なリアリティと不思議な魅力を持って描かれています。
これは小説ならではの面白さかと思います。

京極作品ではもう一つ、最近出た「南極(人)」は小説でどこまでギャグが出来るかに挑戦したような短編集で、ことに最終話「巷説ギャク物語」はコトバを使ってギャグマンガに接近し、なおかつマンガやアニメでは不可能な描写までが楽しめる怪作だと思いました。

○筒井康隆では文房具が宇宙戦争をする「虚構船団」とか、小説でのお約束ごとをあえて壊してみた実験小説「虚人たち」とか、日本語の文字が一つづつ消えていきながら最後まで小説の形を保つという曲芸のような小説「残像に口紅を」などはいかがでしょう。

○清水義範の、道具としてのコトバそれ自体の面白さをテーマにした作品も「小説ならでは」と言えると思います。
ちくま文庫から「清水義範パスティーシュ100」(1)(2)としてコトバの面白さをテーマにしてた作品ばかりを集めた短編集が最近出ています。

質問者さんの趣味に合うかどうかは判りませんが、以上私のお薦めでした。
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この回答へのお礼

筒井康隆・清水義範はまだあまり手をつけていないので、是非楽しんでみようと思います。
詳しいご回答どうもありがとうございました。

お礼日時:2009/01/29 18:51

西尾維新さんの『化物語』はいかがでしょうか。


人によって合う・合わないがある作品なのですが…
登場人物の会話に、小説ならではの言葉遊びが沢山盛り込まれています。
お笑いを読んでいるような感覚で、合う人にはかなりおもしろいと思いますよ。
URLは参考にどうぞ。
http://www.amazon.co.jp/%E5%8C%96%E7%89%A9%E8%AA …

西尾維新さんなら他の作品もお勧めですよ。
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この回答へのお礼

おおー、西尾維新は結構読んでます。
化物語は面白かったですけど、なんだか最近の作品はつまらなくなっている印象が……。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2009/02/02 18:52

面白く謎解きでしたら泡坂妻夫の亜愛一郎3部作


風野真知雄の若さま同心徳川竜之助 シリーズ
耳袋秘帖シリーズ
小説でしかできないぞでは
池波正太郎の男振り
飯嶋 和一の始祖鳥記だとおもいます
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この回答へのお礼

亜愛一郎は読みました。面白かったです。
他は時代小説系なのでしょうか。
時代小説は全然読んだことがないので、是非読んでみようと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2009/02/02 18:51

ジョン・ル・カレ 著  「 寒い国から帰ってきたスパイ 」邦題がこんな


かんじだったと思いますが、かなり昔の小説ですが、東西冷戦中の
英国情報部とソ連国家保安委員会のスパイ合戦です。
荒っぽいシーンは少なく、諜報活動における頭脳戦です、いろいろな所に    伏線がありKGBの2重スパイと尋門するスパイの駆け引きの所は集中して   読まないと訳がわからなくなります。
映画化された時は「エスピリオナージュ」だったと思いますが、記憶が       はっきりしません、間違ってたらごめんなさい。
優秀なスパイどうしの駆け引きは映像では、なかなか表現できません。
微妙な言葉のニュアンス、表情、しぐさ、心理的な描写、素晴らしい小説     ですが映像は不向きです。
ご一読あれ。
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この回答へのお礼

これはかなり面白そうですね。初めて知りました。
是非読んでみようと思います。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2009/01/29 18:49

・キノの旅(時雨沢恵一) 電撃文庫


ライトノベルですが、「ああ、これは小説ならではの勘違いだな!」と思わず感心させられた設定がありました。詳しくはネタばれになるので言えませんが……1巻だけでもその感覚は味わえました。

もし読む予定がおありなら、事前にネット上などで情報を得ていない状態で読まれることをおススメします。
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この回答へのお礼

電撃文庫のやつですね。
子供向けかと思っていましたが、是非手を出してみようと思います。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2009/01/29 18:48

筒井康隆の「ロートレック荘殺人事件」



映像化が出来ないだろうと言われた作品です。
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この回答へのお礼

おお、これは読みました。
怪作ですよね。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2009/01/29 18:47

>小説にしかない面白さ



映画化してもこけるだろう、という小説ですね。
今は画像の技術がすごいので、本が唯一映像に勝てるのは、情報量の多さだと思います。
映画では一瞬でも終わってしまうシーンに、何十ページもかけることができる、それが本の魅力ではないでしょうか。

そのことを踏まえると、京極夏彦さんや、高村薫さんなどの作品がぱっと思いつきます。
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この回答へのお礼

高村薫さんですか。あまり読んだことはないのですが、手を出してみようと思います。
京極夏彦さんはよく読みます。情報ががんがん頭に入ってくる面白さがありますよね。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2009/01/29 18:46

現実ではありえない設定の話じゃないでしょうか。


例えばSFとか。

おすすめは乾くるみさんで「リピート」
SFとは違うんですけど、現実ではありえない設定の話です。
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この回答へのお礼

乾くるみさんはまだ読んだことがないので、読んでみようと思います。
ただ、小説と現実を比較してというのではなく、小説と他の物語メディア(映画、ドラマ、漫画、ゲームなど)と比較して、小説でしかできないという面白さが知りたいのです。
SFものの多くは映像化されていたりもして、小説以外のメディアでも良くできそうな感じがします。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2009/01/29 10:45

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