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古典の問題で分からないところがあります。

御簾を高くあげたれば、笑わせたまふ。
この文の「笑わ「せ」」の意味と活用形を答える問題で、答えは尊敬の意味と、連用形なのですが、答えを見ると下に動詞「たまふ」があるので連用形になる、と書いてあります。
何故「たまふ」がくると連用形になるのですか?
教えてください、お願いします。

A 回答 (5件)

>御簾を高くあげたれば、笑わせたまふ。


この文の「笑わ「せ」」の意味と活用形を答える問題で、答えは尊敬の意味と、連用形なのですが、答えを見ると下に動詞「たまふ」があるので連用形になる、と書いてあります。
何故「たまふ」がくると連用形になるのですか?
教えてください、お願いします。

おはようございます。
この文は『枕草子』の「香炉峰の雪は」の段ではないでしょうか。清少納言が白楽天の漢詩のように御簾を高く上げて雪を見せたところ、中宮定子が良くやったというように笑ったというような部分ではないかと思います。ですから「笑わせたまふ」の主語は中宮定子で、「せたまふ」は天皇・中宮・皇后・東宮などの最高身分に対する最高敬語表現で、二重敬語になっています。つまり、尊敬の助動詞「す」の連用形の「せ」に、尊敬の意味の補助動詞(四段)の終止形の「たまふ」と、敬語が2つあります。(会話文では最高身分以外にも最高敬語・二重敬語を使うことがあります)
質問の「何故「たまふ」がくると連用形になるのですか?」についてですが、他の方も書いておられるように、「たまふ」という補助動詞=用言に連なるので連用形になります。ちなみに用言は動詞・形容詞・形容動詞をいい、述語となる語とされています。補助動詞も用法的には動詞であり、また、補助用言とも呼ばれますので、用言ですから用言に連なることになります。
「せたまふ」の意味は「お~になる」ですから、「笑わせたまふ」は、「(中宮定子は)お笑いになられた」となります。ちなみに文末が過去表現になるのは、この段に限りませんが回想部分なので、基本的には時制の一致で過去表現になります。

長くなってしまいましたが、参考まで。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
>>この文は『枕草子』の「香炉峰の雪は」の段ではないでしょうか
そう書いてありました。

すごくわかりやすいです、授業よりも遥かに分かりやすくて感動しました。

お礼日時:2009/04/20 15:04

用言(動詞、形容詞、形容動詞)に連なる形だから連用形です。


「たまふ」は動詞だから用言です。
それにつながるわけですから連用形です。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
用言の理解が浅くて・・・

お礼日時:2009/04/20 15:05

「笑わせたまふ」=「笑わせ給ふ」ですね。



「笑わせ」・・・「笑ふ」の未然形「笑は」に、使役(~させる)や
         尊敬の意味を持つ助動詞「す」の連用形「せ」がくっついたものです。

「す」の活用型「せ」は、未然形と連用形とがあります。
未然形の場合は、ご存知のように、下に「ず」とか「じ」などの「打ち消し」の言葉をともないます。

「す」が尊敬の意味に用いられるときは、多くの場合、他の尊敬の意味の語とともに使用されます。
(この場合は「給ふ」です。)

また、「給ふ」は動詞です。
連用形というのは、その字のごとく、「用言」に「連なる」形のことです。
(用言・体言の区別はつきますね? 簡単に言えば、「名詞」が体言、「動詞」「形容詞」「形容動詞」が用言です。)

ですので、この場合、「給ふ」という「尊敬をあらわす動詞=用言」に接続しているので、「せ」は、「す」の連用形・・・と言えるのです。

なにが尊敬の語かそうでないかは、もう、経験というか、勉強しかありませんね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
用言の理解が浅くてなかなか理解できませんでしたが、ようやく理解できました^^

お礼日時:2009/04/20 15:06

「たまふ」がくると連用形になるというのではなく、「連用形 + たまふ」というパターンだと「尊敬」の意味になるということではないでしょうか。

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動詞が次に来るときは、連用形を使うのは、現代語も同じはずですが?用言には動詞も含まれますよ。

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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
用言は授業で習ったのですが、よくわからずここまできました。
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥ですね。

お礼日時:2009/04/20 15:03

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