熱力学の問題が解けなくて困っています。
断熱壁に囲まれた、体積一定の容器の中が1、2という2つの部分からなっている体系で、1、2の間の壁は動くことができます。
この壁は熱は通しますが、物質は通しません。
この1、2に入っている物質が同じもので、物質の量も同じ場合を考えます。
この体系のエントロピー変化ΔSを2次まで計算したときに出てくる項のうち
(δ^2S/δE^2)_V =ー1/T^2Cv
という項は導出できたのですが、
(δ^2S/δV^2)_E=1/T(dp/dV)_T ー (T(dp/dT)_V ー p)^2/(CvT^2)
(上の式でdは偏微分、_○は○一定、Cvは定積比熱です)
という式の左辺から右辺がどう式変形したら導出できるのかがわかりません。
断熱系、体積一定という条件を使うことはわかるのですが・・・
どなたか教えていただけないでしょうか。
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
-(1/T^2) p (∂T/∂v)_e + (1/T) (∂p/∂v)_e
= -(1/T^2) p (∂T/∂v)_e + (1/T) {(∂p/∂v)_T + (∂p/∂T)_v (∂T/∂v)_e}
= {-(1/T^2) p + (∂p/∂T)_v} (∂T/∂v)_e + (1/T) (∂p/∂v)_T
= (1/T^2){-p + T (∂p/∂T)_v} (∂T/∂v)_e + (1/T) (∂p/∂v)_T
= -(1/T^2){-p + T (∂p/∂T)_v} (∂e/∂v)_T/(∂e/∂T)_v + (1/T) (∂p/∂v)_T
= -(1/T^2){-p + T (∂p/∂T)_v} (∂e/∂v)_T/Cv + (1/T) (∂p/∂v)_T
これが (1/T) (dp/dv)_T - {T (dp/dT)_V - p}^2/(CvT^2) に等しいことを示すには
(∂e/∂v)_T = -p + T (∂p/∂T)_v
であることを示せばよい。
(∂e/∂v)_T = (∂e/∂v)_s + (∂e/∂s)_v (∂s/∂v)_T = -p + T (∂s/∂v)_T
にマクスウェルの関係式 (∂s/∂v)_T = (∂p/∂T)_v を使えば (∂e/∂v)_T = -p + T (∂p/∂T)_v が得られる。
No.11
- 回答日時:
>ではなくて
>-(1/T^2) p (∂T/∂v)_e + (1/T) {(∂p/∂v)_T + (∂p/∂T)_v (∂T/∂v)_e}
>= {-(1/T^2) p + (1/T) (∂p/∂T)_v} (∂T/∂v)_e + (1/T) (∂p/∂v)_T
ようやく判りました。
私もその式を見たときに前後にケアレスミスがあるはずと思って見直したつもりで「前後におかしいところはなさそうに見えますが...」などと書いているのですが2行目から3行目のミスに気付いていませんでした。
jamf0421さん、101325さん
返事が遅れてしまい、申し訳ありませんでした。
お二人が議論された結果、とてもわかりやすい回答を頂きました。
まだまだ熱力学はわからないことだらけですが、これからも頑張って勉強していきます。
本当にありがとうございました。
No.9
- 回答日時:
ごめんなさい。
No.5の二行目から三行目に移るところで間違えてました。-(1/T^2) p (∂T/∂v)_e + (1/T) {(∂p/∂v)_T + (∂p/∂T)_v (∂T/∂v)_e}
= {-(1/T^2) p + (∂p/∂T)_v} (∂T/∂v)_e + (1/T) (∂p/∂v)_T
ではなくて
-(1/T^2) p (∂T/∂v)_e + (1/T) {(∂p/∂v)_T + (∂p/∂T)_v (∂T/∂v)_e}
= {-(1/T^2) p + (1/T) (∂p/∂T)_v} (∂T/∂v)_e + (1/T) (∂p/∂v)_T
です。No.5を回答したときに十分に見直したつもりだったんですがorz
すみませんでした。
jamf0421さん、101325さん
返事が遅れてしまい、申し訳ありませんでした。
お二人が議論された結果、とてもわかりやすい回答を頂きました。
まだまだ熱力学はわからないことだらけですが、これからも頑張って勉強していきます。
本当にありがとうございました。
遅れましたが、お二人に良回答をつけたかったのですが、今回は101325さんの方に良回答をつけさせて頂きました。
また何かあったとき、お時間があればお付き合いして頂きたいです。
ありがとうございました。
No.8
- 回答日時:
No6です。
長引かせてすみません。>ですので、{-(1/T^2) p + (∂p/∂T)_v} から (1/T^2) をくくり出して
>{-(1/T^2) p + (∂p/∂T)_v}=(1/T^2){-p + T (∂p/∂T)_v}と式を変形しました。
実はその計算がわからなかったのです。式の形だけからみると{ }の中から1/T^2をくくりだすと{ }の中は
-p+T^2(∂p/∂T)_T
になりませんか?
No.7
- 回答日時:
>ところで、
>>= {-(1/T^2) p + (∂p/∂T)_v} (∂T/∂v)_e + (1/T) (∂p/∂v)_T
>から(次の行の)
>>= (1/T^2){-p + T (∂p/∂T)_v} (∂T/∂v)_e + (1/T) (∂p/∂v)_T
>はどうなっているのでしょう?前後におかしいところはなさそうに見えますが...
{-(1/T^2) p + (∂p/∂T)_v} (∂T/∂v)_e + (1/T) (∂p/∂v)_Tと
(1/T) (dp/dv)_T - {T (dp/dT)_V - p}^2/(CvT^2)を比べると
{-(1/T^2) p + (∂p/∂T)_v} (∂T/∂v)_eが
-{T (dp/dT)_V - p}^2/(CvT^2)に等しくなればいいことが分かります。
ですので、{-(1/T^2) p + (∂p/∂T)_v} から (1/T^2) をくくり出して
{-(1/T^2) p + (∂p/∂T)_v}=(1/T^2){-p + T (∂p/∂T)_v}と式を変形しました。
No.6
- 回答日時:
ようやくわかりました。
(・_・;)私が質問者さんの回答の式1/T(dp/dV)_Tの部分を、よく見ないで早とちりして(1/T)(∂p/∂v)_eと勘違いしたので別の答えに向かって計算をしていました。再三うかつなことをやり失礼しました。
>(∂e/∂v)_T = (∂e/∂v)_s + (∂e/∂s)_v (∂s/∂v)_T
>= -p + T (∂s/∂v)_T
>にマクスウェルの関係式 (∂s/∂v)_T = (∂p/∂T)_v を使
>えば(∂e/∂v)_T = -p + T (∂p/∂T)_v が得られる。
はNo1の回答で(17)までだらだら計算してましたがよりSmartですね。
ところで、
>= {-(1/T^2) p + (∂p/∂T)_v} (∂T/∂v)_e + (1/T) (∂p/∂v)_T
から(次の行の)
>= (1/T^2){-p + T (∂p/∂T)_v} (∂T/∂v)_e + (1/T) (∂p/∂v)_T
はどうなっているのでしょう?前後におかしいところはなさそうに見えますが...
No.4
- 回答日時:
No3です。
No1の回答で(∂T/∂e)_v(∂e/∂v)_T=(1/Cv)(L-p)...(6)
は全くよくなくて、No2さんの御指摘のとおり
(∂T/∂v)_e
=-1/(∂v/∂e)_T (∂e/∂T)_v
=-1/(∂v/∂e)_TCv=-1/Cv(L-p)
なることに改めて気付きました。No3の(3)式のそのようにかいてあるのですが...(^^ゞ
(質問者さんの回答の負号に引きずられて深く考えていませんでした。)
No.3
- 回答日時:
No1です。
No2さんのコメントについてですが、(∂T/∂v)_e (∂v/∂e)_T (∂e/∂T)_v = -1...(1)
を使ってNo1の回答の(5)に持ち込むのは
(∂T/∂v)_e=-1/(∂v/∂e)_T (∂e/∂T)_v ...(2)
なのではないでしょうか。
そうするとNo1の(5)は
(∂^2s/(∂v)^2)=(1/T)(∂P/∂v)-(1/T^2)p(∂T/∂v)_e
=(1/T)(∂P/∂v)+(1/T^2)p(1/(∂v/∂e)_T (∂e/∂T)_v)
となり、(∂e/∂T)_v=Cvを代入すると
=(1/T)(∂P/∂v)+(1/T^2)p(1/Cv(∂v/∂e)_T)...(3)
になります。あとは(∂v/∂e)_Tの計算となり、No1と同じコースなのですが、なにか考え違いをしているのでしょうか?
No.2
- 回答日時:
#1さんの回答の式(5)に
(∂p/∂v)_e = (∂p/∂v)_T + (∂p/∂T)_v (∂T/∂v)_e
を代入します。(∂T/∂v)_eは
(∂T/∂v)_e (∂v/∂e)_T (∂e/∂T)_v = -1
の関係を使って消去します。あとはマクスウェルの関係式を使えば導出できるはずです。
がんばって下さい。
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