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1.「策」の下のつくりと「束」とは、出典が違うのでしょうか?
「策」の下のつくりは、「棘」とか「蕀」のように「トゲトゲしいもの」を表すようですが、
「策」や「棗(なつめ)」はトゲトゲしいことと何か関係がありますか?

2.「廣」の説明をするのに、「マダレに黄(色)」と説明する方がいらっしゃいますが、そういう字体もあるのですか?

A 回答 (3件)

1番は知りません。



「廣」は「広」の元字です。
つまり「広」は「廣」の略字・新字体になります。

パソコンの場合、漢字を簡略化しているので、
全てが正しい漢字ではありません。

正しい漢字は漢和辞典で調べてください。

なを、同義異字の漢字は複数有る場合もあります。
「廣」にも字体の違うものがあります。
http://ameblo.jp/h-damashii/ 

同義異字の「廣」 
http://www.zdic.net/zd/zi/ZdicE5ZdicBBZdicA3.htm 
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この回答へのお礼

[黄]を使うのもあるのですね。

ご回答有難うございました。

お礼日時:2009/05/13 16:26

「朿」と「束」は別のものです。

「朿」は木の先が尖っている様子を描いた文字でまさに「とげ」です。「束」は木を縛った様子から。

「棘(いばら)」も「棗(なつめ)」もどちらもとげの多い植物ということで、組み立て方を変えて意味の違いを出しているものです。ナツメの木はとげがあります(実家にあるので知っています)。

「策」は形声文字です。意味を表すのが竹、読みを表すのが朿(シ→サクと変音。責める意味の「責」に通ずる)で、馬を責めてせき立てる「むち・つえ」が元々の意味で後に転じて現代よく変われる「はかりごと」の意味をもつようになりました。

「策」と「とげ」は関係ないということです。漢字は表意文字であることから何でも意味の関連を求めようとする傾向があるように思えますが、読みだけを表す部分をもつ形声文字という存在が忘れられがちのようです。全て意味を持つ組み合わせの方が面白くネタ話になりやすいのですがそこからいい加減な民間語源が発生するのです。

「廣」の下の部分「黃」は「黄」の旧字体(正字)ですが「マダレにきいろ」というと「广」と新字体の「黄」を組み合わせたようにとられるので(一画違いますね)正確さを欠くことになります。人名など固有名詞にはそのような書き方をするものがあるかもしれません。

この回答への補足

いつもながら正確なご考察に感心しております。
今回も詳細なご回答有難うございます。

漢字の成り立ち(表意文字、形声文字その他)をざっと見てきました。
奥が深いですね。

>・・・「广」と新字体の「黄」を組み合わせたようにとられるので(一画違いますね)正確さを欠くことになります。人名など固有名詞にはそのような書き方をするものがあるかもしれません。

No1さんがマダレに新字体の「黄」を組み合わせた文字をご紹介くださっています。

補足日時:2009/05/13 16:40
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1.「束」と「朿」は別物です。


http://www.chineseetymology.org/CharacterASP/Cha …
http://www.chineseetymology.org/CharacterASP/Cha …

2.元来「廣」は[广]+“き色のき”です。
というか、「黄」は本来「廣」から[广]を除いた形だったのです。
「黄」を入力して、フォントをMingLiU, Batang, NewGulimなどにしてみて下さい。
それが本来の「き色」の「き」の字体です。
当用漢字を決めた人たちが横棒の少ない略字を新字体に採用しました。
「横」のツクリも同じです。
結果的に「廣」は厳密には[广]+【新字体の】「黄」ではないことになりました。

それならそれで「廣」「擴」も同じにすればいいのに、そうはしないで、“もっとと画数の少ない略字を見つけたぞ”と喜んだのか、「広」「拡」を新字体に採用したのです。
いっぽう文字通り[广]+【新字体の】「黄」の形の「廣」の略字があり、世が世なら「黄」「横」と並んでめでたく当用漢字新字体になっておかしくなかったのですが、「広」にその座を奪われたために、依然として「廣」の異体字、略字の地位に甘んずるしかなかったのです。

そういうわけで、文字の成り立ちとして“マダレ+き色のき”ということは間違っていないのですが、正字のほうか略字のほうか明確でないので、“マダレ+き色のきの【旧字体】/【新字体】”と言うのが正確だということになります。
当用漢字が要らないことをするから、こういうことになるのです。
「絆」は糸偏に半分の「半」ではない。
「檸」「獰」「濘」のツクリは「丁寧」の「寧」とは違う。
「顰蹙」の「顰」の上は「頻繁」の「頻」ではないし、下は「卑近」の「卑」ではない。
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この回答へのお礼

最後の3つの例示が大変参考になりました。
「顰」のつくりがこれほど違うということは、全く気が付きませんでした。
大多数の人は「廣」と同じように・・・認識しているのではないでしょうか。

お礼日時:2009/05/13 16:55

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