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習字と書道ってどう違いますか?

私は習字というのは、小学校や中学校で習うお手本通りの字を真似て書いて、どれだけ上手く書くか。というイメージです。個性を殺して、お手本に近づけるというような。なので、誰が見ても上手で綺麗な機械的な字という雰囲気です。


書道はお手本に捕らわれなくて、上手い下手という観念を超えた芸術だと思います。同じ古典を見ながら書いても、書いた人によって全然違います。
書体や書風などによって、歴史を感じたり。

しかし、綺麗で上手い字とはかけ離れた独創的な世界観などがあったりするので、専門家の狭い範囲の人にしか作品を理解してもらえないイメージです。


なぜこのようなことを聞きたかったかというと、小中学校でやっていた硬筆習字と高校の書道とのギャップがあったからです。
高校の部活で初めの頃は、字形ではなく線だ。と顧問の先生には毎日のように言われました。
そのときは、書道よりも習字の方が好きだったのです。


ですが、ここ最近になって習字よりも書道が好きになりました。
部活で今までやったことのない、臨書や創作活動、様々な書道展を見に行ったりと色々刺激になりました。


昔は、硬筆や習字で添削されるともっと上手くなりたいから頑張ろう、という向上心があったのですが、最近は書道の方の向上心はあるものの、学校の授業で習字を添削されると、納得がいかなくて私の字ではなくなってしまう。と思ってしまいます。
授業は、日常生活で使えると便利な習字や硬筆をやっています。

書道で直されると、頑張ろうと思えるのですが一体なんでしょうか?


あと、親は将来的に便利な綺麗な字も書けるようになってほしいと言います。

確かに書道よりも実用的なペン字や習字の方が役には立ちますが、私は自分の今の字で満足しているので、人に直されて矯正されるのは嫌なのです。
今の習字の授業で添削されたり思い通りに書けないのが多少、苦痛なので。
でも、書道をやるなら基本の習字もやってほしいと言うのです。

私は書道と習字を別物と受け取っているのですが、どうでしょうか?


あと、書家で書道はとても上手いけど、普段の実用的な字はそこまで上手くないという人はいるのでしょうか?

A 回答 (2件)

問題を切り分けて考えてみましょう。



まず、学校で教えている「習字」ですが、小中学校と高校では位置付けが全く違います。
小中学校の場合、正式には「書写」と言い、国語の授業の中で行われるものです。高校では、「書道」となり、音楽・美術などと同様芸術教科として、独立した「科目」になっています。このことだけでも、両者が全く違う「ねらい」を持っていることが分かるでしょう?

具体的に調べてみましょう。小学校の国語の中の「書写」のねらいは、
「(ア) 文字の組立て方に注意して,文字の形を整えて書くこと。
(イ) 文字の大きさや配列に注意して書くこと。
(ウ) 毛筆を使用して,点画の筆使いや文字の組立て方に注意しながら,文字の形を整えて書くこと。」
となっています。

一方、高校「書道」のねらいは
「書道の創造的な諸活動を通して,書を愛好する心情を育てるとともに,感性を高め,書の文化や伝統についての理解を深め,個性豊かな表現と鑑賞の能力を伸ばす。」です。

このように、一見同じ活動をしているようでも、何を目的として活動しているかが全然違いますから、二つを比較して良い悪いを言ってもあまり意味のないことだろうと思います。

そこで、あなたの疑問?というか質問ですが

1.書道で直されると、頑張ろうと思えるのですが一体なんでしょうか?

あなたが成長をして「感性」が高まったため、「創造性」だとか「個性豊かな表現」を大事にするようになった、そのことが分かるようになったということでしょう。

2.書道と習字を別物と受け取っている

上で述べたように、中学までの「書写」と高校の「書道」は全く別の教科です。

3.書家で書道はとても上手いけど、普段の実用的な字はそこまで上手くないという人

私の知人で「成家」という、とんでもなくすごい(らしい)位?を持っている人がいます。私はどのくらい凄いのか、よく知りませんが。彼に言わせると「硬筆はあまり個性的な字を書かない方が良いんだ」ということで、硬筆だけを見ている(彼は公務員です)と、そこまで凄い人だとは誰も想像しません。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
そもそもの目的がちがうのですね。お習字は、字形を整える。配置に気をつける。などと簡潔ですが、書道は創造性や感性豊かなど抽象的なイメージですよね。
やはり、書道を続けていて捉え方が変わったのですね。自分では意識していませんでしたが…。
まったく別物ということが分かって安心しました。同じ筆を使った作業なのに面白いですよね。
ということは、普段から硬筆をやっている、やっていないに関わらず、書道である程度すすんでしまうと普段の字の書き分けが出来なくなったりするのですかね?
非常に詳しく丁寧かつ、私の疑問を的確に答えて頂き、ありがとうございました。

お礼日時:2009/06/13 08:27

「道」は人間性と結びつけて行うという意味です。


習字は単にテクニックです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
確かに書道の作品を見れば、その人の人間性などが分かると言いますが、習字は「とめ」「はね」「はらい」などの技術的なものですよね。

お礼日時:2009/06/13 08:07

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