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『ベートーヴェンの生涯』(ロマン・ロラン著)に
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Woltuen, wo man kann,
Freiheit uber alles lieben,
Wahrheit nie, auch sogar am
Throne nicht verleugnen

能うかぎり善を行ない
何にも優りて不羈を重んじ
たとえ玉座の側にてもあれ
絶えて真理を裏切らざれ
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という一節があります。

直訳が気になって辞書を引いてみたのですが、
ドイツ語がいまいちわからず、うまくいきませんでした。

誰か直訳を教えてください。
あと、Woltuenという単語が辞書に載っていませんでしたが、
これは間違えなのでしょうか?

A 回答 (2件)

このドイツ語はベートーヴェン自身が1792年に書いたもののようですが、綴りが古く、woltuen は現代語では wohltun「善を行う」です。

文体も詩的で文法も今は使わないものがあるようです。

この和訳も文語体でもったいぶっていますが、フランス語の版には仏訳で注があります。

Faire tout le bien qu'on peut,
Aimer la Liberte' par-dessus tout,
Et, quand ce serait pour un tro^ne,
Ne jamais trahir la ve'rite'.

(人に)できる(限りの)善を行う
何よりも自由を愛する
そしてそれが玉座(権力)のためであっても
決して自由を裏切らない

ドイツ語もフランス語も動詞の不定詞が置かれています。

wo : 「~するところでは」あるいは「もし~するなら(古語)」
Wahrheit nie ... nicht verleugnen : 「真実を決して否定しない」。nie nicht ですがいわゆる二重否定にはなっていません。
auch sogar : ここは意味が重なるように思えてよく分かりませんが「その上」のようなことでしょうか。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

さらに質問で申し訳ないのですが、

>そしてそれが玉座(権力)のためであっても
>決して自由を裏切らない

の部分の解釈がいまいちわかりません。

「たとえどんな権力の前でも自分の真実を貫く」
と解釈してよろしいのでしょうか?

お礼日時:2009/06/19 11:21

ve'rite' は「真実」でしたね。

失礼しました。

この部分ですが正直どうも解釈しづらいところなのです。ドイツ語で am Throne フランス語で pour un to^ne ですが権力に就いているという意味では auf, sur いずれも「上に」という意味の前置詞を使うのが普通です。ドイツ語の am Trone を「玉座(権力)のそばで」と解釈すれば「権力(者)のそばにいても(そのために)真実を曲げるな」ととれそうですが、フランス語の pour にはそういう場所の用法が見当たりません。
和訳は am をごく普通の意味にとった訳になっていますが仏訳で pour にしている理由が判然とせずそのため am Throne の解釈には分からないところがあるのです。
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この回答へのお礼

フランス語訳だと微妙にニュアンスが違うみたいですね。
(フランス語まったくわかりませんが・・・。)
フランス語だと、玉座の側ではなく、玉座のためであってもに
なるんですね。

どちらの訳にしても
ベートーヴェンの自分自身への強い信念が感じとれました。

ありがとうございました。

お礼日時:2009/06/19 14:48

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