
定盤や精密機械には鋳物を使用している理由について教えてください。
表題の件についてある人に聞いたところ、
1.生産性
2.熱膨張率が小さいため
3.残留応力が少ないため、経年変化が小さい
とおっしゃっていましたが、
この答えの真偽の程がわかりません。
2については、インターネットで調べたところ、
決して鋳物は熱膨張率は小さくないように思います。
3については、鋳物は残留応力が少なからず存在すると思います。
(鋳物外部より内部が咲きに冷えることによる応力の残留)
定盤や精密機に鋳物を使用する理由を教えてください。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
切削性がいいのは、鋳鉄は炭素の粒が、いっぱい入っているからです。
触ると、手が黒くなるのはこのためです。
炭素の粒は潤滑性がいいので、
切削油不用、切粉が長くつながらず、粒状(粉状)で、
刃物の周りにまとわり付かない。
鋳鉄は、雷オコシ(ツブツブを固めた、お菓子)、
と同じ。
従って、機械強度は低いです(特に、曲げに弱い)。
硬さ、耐摩耗性は、普通の鉄とほぼ同等。
定盤はそんなに、耐磨耗性は必要ないのでは?
磨耗がいやなら、石定盤がお勧め。
値段は、多少高いですが、錆びず、磨耗に強く、手入れ不用です。
最近は石定盤が主流です。
再びのお答えをいただき、ありがとうございます。
>切削性がいいのは、鋳鉄は炭素の粒が、いっぱい入っているからです。
炭素量と切削性の関係を勉強してみようと思いました。
定盤も奥が深いですね。
ありがとうございます。
No.1
- 回答日時:
鋳鉄の理由は。
1.生産性。
精密機械は剛性が命、従って肉厚で、重くなる。
鉄板の、溶接構造は、製作が、大変。
2.機械加工が楽。
鋳鉄は、切削性がよい。
切削油不使用で加工できる。切粉も粉状で、後の掃除が楽。
3.キサゲ、し易い
最近は、あまりやりませんが、機械加工面を精密に、
仕上げるのに、キサゲと言う手加工があります。
超職人芸です、ノミのような工具で、表面を、削る。
ベテラン職人は、ミクロン以下の作業ができるとか。
鋳鉄は、この際、削りやすく、バリも出ないので、適している。
4.鋳鉄は振動吸収に優れている。
精密機械に、振動は禁物。
以上だと思います。
最近は、溶接構造も増えましたが、
精密な工作機械は、いまだに、鋳鉄&キサゲです。
それが、その機械のステータス、ブランドでもあります。
機械を売るときの、セールスポイントにもなります。
機械の精度は、やはり、職人芸で決まる。
キサゲで検索すると詳細わかります。
目から、鱗の世界です。
お答えいただき、ありがとうございます。
キサゲを研削してみました。
定盤上の模様はキサゲに
よるものだったんですね。
追加で質問したいのですが、
切削性がよい=表面がやわらかい
ということだと思いますが、
定盤の耐磨耗性はあまり高くないということでしょうか。
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