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レクリエーションのひとつに『すきやきジャンケン』というのがあります。これは認知症の方でもできるのでしょうか?知ってる方、やった事がある方、ぜひ教えてください!!

A 回答 (1件)

こんばんは、はじめまして。



私は、主に一般市民を対象にレクリエーション活動の指導をする仕事を、過去に11年間やっていたことがある、レクリエーション・インストラクターです。今は、体調が悪く、レクのボランティアもお断りしているのですが、私の経験などから考えられることを書かせていただきます。

まず、質問者さまのおっしゃる「すきやきジャンケン」は、私が考えている「チーム対抗の団体戦で、代表を1名ずつ出してじゃんけんし、勝ったらすきやき材料のすきやきカードが1枚もらえ、なるべく早くすきやきカードを揃えたチームが勝ち」というレク・ゲームでしょうか?
仮に「そうである」という前提でお話いたします。

「すきやきジャンケン」はじゃんけんを応用したレク・ゲームで、勝ち負けの結果を競い合うものです。
・参加者が平等な条件にあるかの確認
こういう勝負があるゲームでは、まず対象者さんたちのじゃんけんのレベルがほぼ同一であるかを事前に確認する必要があります。私は、レク・ゲーム「全体じゃんけん」等で、必ず確認します。その時、「レベルが一定ではない」と判断した時は、次に予定していたじゃんけんを応用したレク・ゲームを中止し、代替案として用意していた別のレクに切り替えます。何故なら、同一条件がない状態で勝ち負けがあるゲームを行うのは、フェアではないからです。たとえば、「じゃんけんぽん」の掛け声で手を出すのが若干遅れる方が1名いたとします。その方は、他の方たちより「あと出しした。ずるい」と非難され、そのつもりはなかったのに悲しい思いをしてしまいます。
・負けた人へのフォローレクの必要性
こういう勝ち負けがあるゲームを、レク・プログラムに入れる場合は、1チームが勝ち・他のチームは全部負けという結果が待ち受けています。
少人数がいい思いをして、他の大勢は口惜しく楽しくなかった、という状態です。このために、レク指導者は、「負けたことが必ずしも悪いことではない」と感じられるような敗者への敗者復活戦、またはフォローアップのレクを用意する必要があります。レク・プログラム終了時には「皆が勝ってよかったね!」という状態になるよう、プログラミングの構成・演出を考えた方がいいでしょう。レク参加者全員が、「できなかった」「負けちゃった」という印象が残らないように配慮すべきです。
・身体状態の確認
認知症の方が対象とのこと、私もそんなに大勢の認知症の方と接した経験があるわけではありませんが、認知症の方は認知症以外に身体の障害を持っていらっしゃる場合が多くないしょうか?
例えば、「すきやきジャンケン」では、じゃんけんする代表が前に出ます。もし、車椅子などをご利用でそれが困難な方がいた場合は、その方が遠慮なくじゃんけんに参加できる環境やルールの変更などの工夫が必要になります。レクリエーションでは、けして仲間はずれを作ってはいけません。
・対象者がゲームのルールなどを認識できる状態かの確認
認知症の方が対象ということですが、認知症は病気の進行の度合いでかなり理解レベルに個人差があります。「勝ち負けのあるゲームであること」「チームで協力する楽しさ」を認識できるか、「すきやきカードの種類や、それが全部揃ったか、後何が足りないか」などを認識できるか、確認しておく必要があります。これらが認識できない方なら、「なんだかわからないが、回りが騒がしかったような気がする」という印象しか、残らないでしょう。

ざっと、今思いつくことをあげてみました。
これらの点がクリアになれば、認知症の方たちで「すきやきジャンケン」ができるのでは、ないかと思います。
最後に、失礼ですが(もうとっくにご承知のことと存じますが)、レクリエーションは「レ・クリエーション」という言葉通り、現状を、望ましい方向へり・クリエイトする(作りかえる)目的で行われます。「すきやきジャンケン」は、「みな平等の状態」を「勝者と敗者が存在する状態」にする目的のために行われます。色々なレクリエーション・ゲーム、レク・ダンス、レク・ソングは、それぞれに特徴があり目指す目的が違います。レクリエーションを通して対象者に何を感じてもらいたいかによって、ふさわしいレクリエーションを選択された方がいいと思います。大概のレク教則本には、そのレクの目的は載っておりません。レク指導者が、そのレクの内容・特性を把握し、このレクをすることによる効果・結果を予想して、プログラミングする必要があります。例えば「1回でも対象者に笑顔になってもらいたい」「この時間を『楽しい』と感じてほしい」でもいいのです。そのために、レクリエーションはレク指導者によるアレンジがいくらでも可能です。正規のルールややり方にこだわらず、対象者さんに楽しい時間を作ってください。

対象者の人数・身体能力がよくわからないので、ざっとしたことしか書けず申し訳ありません。楽しいレクリエーションの時間になりますよう、願っております。
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