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3歳頃までに親が口移しをしなければ虫歯にならないと聞きます。
10年ほど前あるテレビ番組でこの内容を取り上げているのを見て、初めてこのことを知りました。
もっと早くこのことを知っていたらと、今更ながら悔やまれます。

一つ不思議に思うのは、このことについての注意を、乳幼児の健診などで一度も聞いたことがなかったということです。
何故こんな一生にかかわる大切なことについて、注意を呼びかけないのでしょうか?
もっと世の中にこの情報が行き渡ってもよさそうに思いますが、あまり浸透していません。
もしかすると、このことについてあまり大っぴらにしないよう、業界から何らかの圧力が働いているのでしょうか?(気を悪くされた方がおられたら申し訳ございません。)

A 回答 (7件)

No.2です。



まず、前回もマスコミの報道の不誠実さをのべましたが
結局御納得されていないのは、効果が高いのに、、という事だと思います。
しかし、それすら疑問視する意見も多いです。
3DSという虫歯の原因菌を殺菌する方法があります。
これを行うと半年間ぐらい歯を磨かなくても虫歯にならなくなります。
まさに生まれた時のような状態になりますが、この場合も半年で再感染をおこし、元の状態に戻ります。

結局空いた場所には必ず何かが入ってくるので、例えば親が虫歯になりやすい人であれば
遅かれ早かれ大差ないという意見も強いです。
母子感染のため、虫歯になりにくい細菌そうの母からは虫歯になりにくい子になり
虫歯になりやすい母親からは遅かれ早かれ感染し、結局虫歯になりやすい子になるという意見です。
人為的に人間に無害で、強い細菌を感染前に入れる、う蝕ワクチンの研究はありますが
まだうまくいっていません。
う蝕ワクチンがあるのに伝えないのは問題ですが
3DSの例のように、どれだけ効果があるのか、また本当に効果があるのかわからない話をするのは
混乱を招くだけで不適切だという考えもまたあります。

この手の話は疫学的な調査でいつも止まっています。
疫学調査は科学の重要なメソッドだという事は否定されるものではありませんが
主観がものすごくデータに反映されてしまうという欠点があります。
ですので、例えば『喫煙者の子供は発がん率が低い』、『タバコを吸うと癌にならない』
などの結果を学問的に間違いが方法導く事ができます。
ですので、疫学は『必要条件』に近い性質があり、十分性の確認が必要になります。
この場合の『十分条件』は生体内での実験となりますが
それらでは結果が出ておらず十分性の確認はできていません。

ですので星の数ほどある仮説の1つに過ぎません。

例えば東京医科歯科大学の准教授の先生は、『食後30分は歯磨きをしてはいけない』と主張しています。
彼の主張も一理あるのですがコンセンサスはありません。
それと同程度の仮説ですので患者に伝える段階のものでは本来ないですし
効果があれば是非はともかく伝えるという手もありますが
そこまでの効果も信頼できるデータで確認されていません。
また医療は過去にたぶんこうかな?という手探りの状態で処置をして多くの不幸を生んだため
EBMといって治療も説明も根拠をもっておこなう事を求められています。
EBMにそくした医療と考えると仮説は話さないという事が正しい医療人の姿でもあります。
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この回答へのお礼

再度ご回答いただき有難うございました。
おっしゃるように、マスコミに踊らされすぎたのかもしれません。
テレビの影響って大きいですもんね。
3DSや、う蝕ワクチンのお話は興味深く読ませていただきました。
>仮説は話さないという事が正しい医療人の姿でもあります。
そういうスタンスが大事なのですね。
医療に携わる皆さんの大変さがよくわかりました。
お忙しい中、とても詳しくご説明いただき厚くお礼申し上げます。

お礼日時:2009/10/26 19:29

少しだけ、、ゆり戻しをさせてください。



科学的、根拠、、EBM(evidence based medicine)と盛んに言いましたが

『医学は科学でない』という本があり、私は残念ながら
この意見を否定できませんし、実際そうだと思います。

http://www.amazon.co.jp/%E5%8C%BB%E5%AD%A6%E3%81 …

ですので、科学万能主義でもないですし医療は他の分野に比べ進歩が
遅れているように思います。
しかしながら、医者、歯医者、薬剤師、看護師、など医療従事者は
姿勢として科学者たるべきだと考えています。

ですので、仮説は研究者としては重く受け止めても
治療者としては患者さんに不確かな事はするべきではないという
考えです。

そういう意味でお話をしました。

キーワードで出た
3DS、EBMなどの情報を添付しておきますね
3DS
http://ja.wikipedia.org/wiki/3DS

EBM
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B9%E6%8B%A0% …
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この回答へのお礼

色んな情報をお教えいただきまして、有難うございました。
とても勉強になりました。

お礼日時:2009/10/29 13:08

すいません。


携帯からの長文だったのでいろいろおかしくなりました。
てをにははお許しください。

疫学の話の部分で

学問的に間違っていない方法で

と直していただきたいところがあります。

訂正をお願いします
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この回答へのお礼

いえいえ、どういたしまして。
今回、remonpakira様から色んなことを教えていただきました。
あらためてお礼申し上げます。

お礼日時:2009/10/26 20:12

10年ほど前にテレビでご覧になったのであれば、その頃に漸く学会などで注目された頃でしょう。


虫歯が感染症だという事は一世紀以上も前に判っていますが、予防法などは全く確立されていませんでした。(今でも不完全です)
口移しについても、可能性として学会で論じられているだけであり、学会の発表を確定したかのように吹聴するマスコミがおかしいのです。
今でも学会で発表されたといって栄養剤や健康器具などを販売したり、いい加減な説を報道していますが、学会は新作発表会の場ではありません。議論の場なのです。

実際に口移しの行なわれにくい核家族の家庭でも虫歯が発生するので、頬のキスでも移るとか、元々食べ物の中にいて、食べ物から入るとか様々な説があります。中には産道感染説を唱える研究者もいます。

3歳までに感染しなければ大丈夫という説も、口写し説以降に出てきたもので、これも断言できません。中には成人まで虫歯が無いと証明されている人でも成人後に虫歯になるケースがありますから。
しかもこの説と、感染経路は無関係(産道説でも、誕生後にコントロールして三歳までに繁殖させなければ虫歯になる可能性は低くなる)なのに、あたかも関連付けている歯医者もいます。

ご相談者様のように、広報が不十分だと仰る方がいる一方で、広報されて「口移しやキスをしなかったのに虫歯になった。いい加減な情報を流したんじゃないか」と言う方もいらっしゃいます。

学会発表されたからといって定説になるわけではなく、実際に効果があるかどうかを確認し、ある程度の効果が期待されなければ保健所など公的機関では発表しないでしょう。
また開業医の中には新しい情報に飛びつき、不確定なうちに流布して、誤審を招いたり、中には違法性の高い治療を行なうものも多くいます。

このような例はキシリトールの有効性が発見された時にもおきましたし、水道水へのフッ素添加に関しては未だに賛否両論で結果が出ていません。
そして現在では、口移しやキスを辞めようという論者と、虫歯菌は歯磨きで用意に予防できるのだから、むしろ親子の接触を絶つ事による精神衛生上の問題を重視すべきだという論者とに別れています。
これによって、保健所などの姿勢もどちらに重きを置くかによって変わってきています。
この問題は厚労省や公的機関が方向を定める段階には至っておらず、各保健所などの指導員に委ねられているからです。

もし圧力が働いているとすれば、それは歯科医師会や歯磨き団体ではなく、(フッ素と同じように)逆にこの説を「否」とする人々でしょう。
なぜなら、関係者はこれによって虫歯が撲滅できるなどとは考えていませんし、現状では口移しやキスを避けなくても、歯ブラシ指導や歯磨き粉の選択で虫歯罹患率が大幅に減少すると考えられています。
実際に成人してからブラッシングで虫歯菌を大幅に減少させている研究者がいるからです。
ただ、一般的に、減少させる歯磨き法や予防法は非常に難しく、患者さん個人だけでは不可能に近いのも事実です。よって、歯が生える前から保健所や歯科医院でのトレーニングが大切という事になります。
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この回答へのお礼

口移し云々については、可能性として論じられているだけなのですね。
色んな説をご紹介いただき、とても勉強になりました。
不確定なことは発表しないというスタンスは、もっともなことだと思います。
結局はマスコミに振り回されただけなのかもしれません。
何が真実で、何が真実でないか、素人の私たちには判断し辛いところがありますが、正確な情報を得るための努力も必要なのでしょうね。
かなり時間を割いてご回答くださったことと思います。
本当に有難うございました。

お礼日時:2009/10/26 20:02

はじめにむしばがどうして起こるかをきちんと納得しているかどうかから考えないといけないのではないでしょうか。

子供は一番接触している母親から常在微生物を受け継いでいると思われます。虫歯を起こす細菌も基本的には同じであると思います。母親が虫歯を起こしやすい微生物を口の中にもっていれば、口移しなどをしなくてもその微生物が子供の口にも住み着きやすいはずです。一方微生物が過剰に繁殖するための栄養を与えなければ虫歯にはならないということこそ、今は常識なのではないでしょうか。歯の清掃のことです。歯磨きを靴磨きとおなじイメージでとらえている場合も多いと思いますが、歯垢をきちんと除去する用具に関する問題の方が大きいと思います。何か勘違いが重なっているための御質問のように感じました。
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この回答へのお礼

おっしゃることはよくわかります。
ただ、検診のときに「口移しは避けたほうがいいですよ」の一言さえあれば、こんな釈然としない気持ちのまま今日まで来ることはなかったと思います。
仮に、口移しと虫歯との因果関係が不確定なものだとしても、可能性があるのであれば、それなりに注意を呼びかけて然るべきだと思うのです。
ご回答いただき有難うございました。

お礼日時:2009/10/26 13:14

こんばんは。


私は歯科医師免許と医師免許の両方を持っているため、
医療系の情報はよく目を通すのですが、

結論から言ってマスコミの情報、特に健康はとても不正確です。
それはまず前提として知っていてください。
1人程度の専門家の意見だけで、番組や紙面をつくり
検証をしていないことも多いです。
ネタがあればよいというスタンスですからね。
倫理はないように感じます。

まず、歯科に関しては
10年前に、歯周病はカンジタが原因で歯石などをとるのは
歯医者が金儲けでやっているだけで無意味。
ファンギゾンシロップとアムホテリシンB投与ですべて解決する。
と主張する歯医者が出てきて、
テレビをはじめ、雑誌、全国紙の新聞など
大きく報道されました。
当時私は大学病院勤務だったのですが、大学にも連日問い合わせの
電話がかかり、大学に怒鳴り込んでくる人もいて
とても対応に苦労しました。
大学、学会は当時から否定していましたが、ようやく効果がないという
事が世間に理解され、その話は消えました。
ですが、マスコミは一切責任を取りません。

この数年でも、仙台の開業医宅重先生が開発したとする3mix-mp法が
ものすごい勢いでマスコミに取り上げられています。
何度もテレビで特集を組まれていますのでumigame2さんもご覧に
なったことがあるかもしれません。
このQ&Aサイトでもちょくちょく3mix-mp法をやっている歯医者を
知りたいと質問がこのデンタルケアのカテゴリーで出てきます。

この治療法は痛みが出ても神経を取らなくても良い、金属で
被せる必要がないという夢の治療で、この治療を行っていない
歯医者は勉強不足だという報道でした。
しかし、ようやく最近、そんな夢のような話はないという認識が
浸透して下火になってきました。
宅重さんの診療所はまだ三ヶ月待ちの状態のようですが。

3mixを使えば試験管的(in vitro)には効果が出るので
(新潟大学星教授の研究)半分本当の話だと言うことが話をややこしく
しいています。

今年に入ると、夢の扉と言う番組でパーフェクトペリオという
歯周病をあっという間に治す機能水というものが取り上げられて
あっまたか、という感じです。

>>3歳頃までに親が口移しをしなければ虫歯にならないと聞きます

まず、この話については虫歯にならないという事がまず
事実ではないのですがミュータンス菌の感染が遅ければ遅いほど
虫歯になりにくいという疫学的な研究があるに過ぎません。

感染を起こしやすい口移しは避けるべきですが、この考え方を
採用するのであれば、それのみでは不十分で
箸、お皿、茶碗、コップなどを完全に個人個人別のものにして、
大皿料理は当然不可で、食事も個別に盛り付け
さらに大人との接触も極力減らすという方法が必要になります。

ですので、口移しをしないと虫歯にならないというのはある事実の
一部を恣意的に取り出した話で、嘘ともいえないけど
「口移しをするから虫歯になる」とまで言うのであれば
嘘だということになります。

感染源である大人と接触させないと言うことが乳幼児には
まず不可能ですからね。

効果的に行うことが可能ではない、またそれによりどれほど罹患率が
下がるかということも現在はわかっていません。
少なくとも虫歯にならなくなるという話ではありません。

医科的に言っても7割の人がヘルペスに感染していますが
幼稚園もありますが多くは大人から同様の理由で感染しています。
なのでこの話は歯科に限りません。

感染疾患であるためあながち嘘ではないのですが、何か1つすれば
避けられるような簡単な話ではないこともご理解いただけたらと
思います。
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この回答へのお礼

私の質問のしかたが悪く、誤解を招いたかもしれません。
もしそうであれば申し訳なく思います。
おっしゃるように、完璧に感染を防ぐのは現実的には無理かもしれません。
ただ、「口移しは極力避けるべき」の一言が、検診のときにあっても良さそうなのになーと思うのです。
貴重なお時間を割いてご回答くださり、有難うございました。
とても勉強になりました。

お礼日時:2009/10/26 13:02

離乳食を用意できない家庭もあるでしょう?

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