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「待たされる」は使役の受身だと思いますが、他の動詞で例文を挙げる際に混乱してしまいました。
(1)まず日本語の分解を教えていただけませんか。
「待つ」の未然形+使役の助動詞「せる」の?+受身の助動詞「れる」でしょうか?
(2)外国人にどのようにこの「使役の受身」の作り方を教えたらいいのでしょうか。

A 回答 (3件)

>「待つ」の未然形+使役の助動詞「せる」の?+受身の助動詞「れる」でしょうか?



これだと、「待たせられる」になりますね。
こういう言葉もあります。

ただ、「待たせる」と同じ意味の「待たす」という動詞もあります。
これが受身になったものが「待たされる」ですね。
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この回答へのお礼

なるほど、「待たす」が原型だったのですね。ありがとうございました!!

お礼日時:2009/11/19 16:20

「待たされる」は「またさーれる」と切れます。

「待たす」の未然形に受身の助動詞「れる」がついたものです。よく似た表現で「待たせられる」がありますが、「またーせーられる」と切れ、「待つ」の未然形に使役の助動詞「せる」の未然形がついて、さらに受身の助動詞「られる」がついたものです。これは少しややこしいですね。口語表現としてはどちらもよく使われます。
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この回答へのお礼

「またされる」「またせられる」の違い、ぶんかいしてくださったのでよくわかりました。
ほんとにややこしいです。ありがとうございました!

お礼日時:2009/11/22 09:32

学校文法的解釈では、#1さん、#2さんのおっしゃる通り、「待たさ-れる」と分けます。


ただ、個人的には、この解釈には少し疑問を感じています。

使役の助動詞「せる」は古文においては「す」という助動詞だったというのはご存知だと思います。
つまり、「待たせる」はもともと「待たす」なわけです。
古文では「待たす」は下二段活用しますが、それが現代語において下一段活用に変わったものが
「待たせる」であり、終止形の形が残って五段活用に変わったものが「待たす」です。
そう考えると、前者は「待つ+せる」の2語からなるのに対し、後者は「待たす」という1語である
という解釈は、あまり合理的でないように思います。

むしろ、五段活用動詞などにつく使役の助動詞には、下一段活用する「せる」と五段活用する「す」があり、
「待たされる」は「『待つ』の未然形+『す』の未然形+『れる』」と考える方が、私は自然な気がします。
まあ、実際には後者の「す」の方は、少なくとも標準語においては未然形と連体・終止形以外ではほぼ
使われないので、「せる」の活用の別形としてまとめてしまってもいいかも知れません。
直接関係はないですが、例えば、動詞「する」に受け身の助動詞がつくと、古文では「せ-らる」
だったのが、現代語では「せ-られる」ではなく「さ-れる」となっているわけですから、同じような
活用の変化はありうると思います。


また、外国人の方に日本語を教える際に文法事項をどのように説明するのかはよく存じませんが、
日本で教えられている文法との整合性にこだわらず、実用本位で行くのであれば、五段活用動詞の
使役の受け身は、「未然形+される」であるとすればいいように思います。
「待たす」が「待つ」とは別の語だと教えても、実際そのような形は、「飛ばす」などのように本当に
別の語として定着しているものを除けば辞書にも載っていませんし、変化の形も完全に決まっている
のですから、助動詞、あるいは語尾変化として教える方が妥当だと思います。

試しに検索してみると、

 "待たされる" の検索結果 約 2,670,000 件
 "待たせられる" の検索結果 約 157,000 件

 "書かされる" の検索結果 約 306,000 件
 "書かせられる" の検索結果 約 43,700 件

のように、多くの五段動詞では「~される」形のほうが「~せられる」形より圧倒的に多く使われています。
また、上の件数のうち、「~される」の方はほぼ100%「使役+受け身」の意味のようですが、
「~せられる」の方は、「使役+可能」の意味で使われているものがかなりの割合で含まれるようなので、
実際の頻度の差は、上の数字よりもさらに大きいと思います。

ただし、例外的に、サ行五段活用動詞においては、

 "話さされる" の検索結果 約 21,600 件
 "話させられる" の検索結果 約 69,800 件

のように、使用頻度は逆転します。「さ」が2つ重なり語呂が悪いのが嫌われるのでしょう。
このような動詞においては「未然形+せられる」が標準となると思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。「一般人、参考意見」とありましたが、その専門的な知識、研究心に敬服しております。
とても勉強になりました。外国人に教える場合の方法も参考になりました!日本語を話せることと文法的に説明できることとは違うということをつくづく感じております。がんばります。

お礼日時:2009/11/22 09:40

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