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アメリカの国務長官(Secretary of states)の職務はおおむね日本でいうところの「外務大臣」だと思います。

しかし、外交をおこなうのになぜ、「国務」という訳語を使用したのか、理解ができません。素直に見ると全く反対の意味になりかねないと思うのですが。初めて訳した方に何らかの理由があると思うのですが、その理由が現在はっきりと分かりません。

そこで、日本での呼び方が、なぜ「国務長官」となってしまったのか、その経緯が書かれている書籍や、訳語を考えた方がどなたかも含めてお教えいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

A 回答 (5件)

アメリカ政府のガバメント・マニュアル(下記URL)によると、国務省は、1789年7月27日、Department of Foreign Affairsとして発足したもので、これが同年9月15日にDepartment of Stateと改められたものです。


もともと外務省だったものが、国務省となったものです。

これは、連邦の「国務省」です。アメリカ合衆国では、連邦の権限は限られたもので、州が多くの権限を持っています。
Department of Stateは、各州にも存在することがあります。その場合は、「州務省」「州務長官」と訳すことになります。
州務長官は、まさに州政府の総務的役割を果たします。(http://www.isc.meiji.ac.jp/~sumwel_h/doc/code/di …
国務長官もそういった役割を果たすはずですが、外務部門が中心となったのは、連邦政府の権限の中心が、外交、貿易、戦争であるためです。

「国務」という訳語を使用したのは、原文の意味がまさに「国務」であるからと考えられます。
#3のお答えどおり、原文にない語をあえて「訳す」ことはしなかった、ということですね。

参考URL:http://www.access.gpo.gov/nara/browse-gm-02.html
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この回答へのお礼

回答、ありがとうございました。「国務省」がもともとは「外務省」であったというご指摘、自分の中で、かなりすっきりとしました。
前回の大統領選挙でよくテレビにでていた、「マイアミ州州務長官」という名称についても理解できました。ありがとうございます。

お礼日時:2003/05/22 22:06

lequeosさんの解説がありますので参考程度の追伸まで



以下を参照するとわかるのですが、日本的な国務大臣
=内務大臣は、内務長官の職なんですね。残っているのが外務大臣ということで外務担当なんです。でも
lequeosさんの解説の通り外交という表現が無いんですね。アメリカ建国の歴史的な問題ですね。歴史の新しい国はイギリスや日本のように「外務省」が無かったんでしょうね。だから、明治時代でしょうか、のお役人も外務大臣や外務長官とは訳せなかったんだと推定できますね。今でも外務大臣や長官とは訳せないですね。あえて訳せば、国務長官、大臣ですね。国を代表する長官ということで外務担当と考えるしかないかと思いますね。

The SECRETARY OF STATE→国務長官
the Secretary of the Treasury:財務長官
the Secretary of the Interior:内務長官
the Attorney General:司法長官
the Secretary of Defense:国防長官
the Secretary of Agriculture:農務長官
the Secretary of Commerce:商務長官
the Secretary of Labor:労働長官
the Secretary of Transportation:運輸長官
the Secretary of Education:教育長官
the Secretary of Health and Human Services
:保健福祉長官
the Secretary of Energy:エネルギー長官
the Secretary of Housing and Urban Development
:住宅・都市開発長官

以上 参考まで
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この回答へのお礼

回答、ありがとうございました。
アメリカ政府の中で「外交」という表現がなかった、とのご指摘、興味深く感じました。

また、そのほかの閣僚の名称も詳細に教えていただき、ありがとうございます。

お礼日時:2003/05/25 00:13

 Secretary of State(単数形です)は、独立当初は連邦政府の人事管理など総務部分の大半を担当する役職でした。

役目が広すぎて、日本でいう「国務大臣」とでもいうべき呼び方になったのです。
 それが、連邦政府の組織が大きくなるにつれ独立していき、最後に残ったのが外交部門、というわけです。ですから、アメリカ側としてもForeign Affairs(外交)を統括する人、という印象は薄かったという事情がありますし、英語にも「外務」という言葉がないので訳すことができません。Finance Ministerを「大蔵」大臣とするか、「財務」大臣と訳すかというのとは趣の違う話だということですね。
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この回答へのお礼

回答、ありがとうございました。アメリカの歴史的経緯から「国務大臣」が「外務大臣」になったのが分かりました。

お礼日時:2003/05/25 00:10

参考程度に



Secretary of states→直訳:国務長官ですね。
誰が訳してもそのようだと思います。
外務担当国務長官ですね。
Secretary を長官に使いますね。旧共産圏の国々では、長官といいたくないのか書記長といいますね。
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この回答へのお礼

確かに、おっしゃるとおりです。質問の趣旨がはっきりとせず、失礼をしました。

お礼日時:2003/05/22 21:58
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この回答へのお礼

早速の回答、ありがとうございまいた。こども向けのホームページですが、十分大人向けでもありますね。
「国務長官」は建国当時、「国務」全般的なことをおこなっていたのが、そもそもの始まりなのが分かりました。

お礼日時:2003/05/22 21:57

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